2014年02月02日

宮ノ前『どん平』さんで、トンカツの創意工夫の余地を見るの事

「都電荒川線の宮ノ前停留場の近くに、面白いトンカツを出す店がある」という話は以前から耳にしていた。なかなか時間が取れなかったのだが、ようやく訪れる機会に恵まれた。

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どん平とんかつ / 宮ノ前駅小台駅熊野前駅

都電荒川線・宮ノ前停留場から徒歩数分。同停留所から東京女子医大の前を通り北東京変電所に突き当たる女子医大通りを南下すると到着するのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)今回の目的地である『どん平』さん。なお店名の読みは「どん“べ”い」と濁点がつく。物の本によれば、同地に店を構えて40年以上になるという。

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店頭のメニュー

事前の予約があれば別だが、基本的な同店のメニューは「特製とんかつ定食」と「むぎとろ定食」、そしてその両方をいただける「セット定食(大・ミニ)」の4種類のみ。

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店内の様子

店内はカウンターとテーブル席があり、宴会もできるため収容人数は思いのほか多い。カウンター席に座り、オーダーを通す。厨房で手際よく調理が行われていく様子を眺めていると……。

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セット定食(大:1470円:税込み)

セット定食(大)のご到着! トンカツ・トロロ・お櫃に入ったご飯・なめこ味噌汁・崩した豆腐の小鉢・香の物といった構成。

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トンカツには既にデミグラスソースが掛けられており、これだけでも普通のトンカツとは趣が異なる。お店の方に、お好みでウスターソースを上から掛けて食べることを勧められる。

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でもまぁ、その前にソースを掛けず食べてみたら……これが美味しい。普通のトンカツは生肉に衣を纏わせるが、同店のそれは長時間煮込んでから一晩寝かせた豚バラ肉に衣を纏わせて揚げている。そのため中の肉がまるで角煮のようにトロトロしているだ! それに煮込む過程で余分な脂が抜けているので、トンカツにありがちな後口のしつこさがない。サクサク衣とデミグラスソースの相性もバッチリだ。なおウスターソースを掛ければ味が引き締まるで、これもオススメ。

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トロロは下味がついているで、ダイレクトにご飯に掛けていただく。美味しい上に腹持ちが良い。単品でメニューになるのも分かるなぁ。


トンカツとは、豚肉に小麦粉・溶き卵・パン粉を纏わせて油で揚げる極めてシンプルで完成された料理……と思っていたら、こんな創意工夫の余地があることに驚いた。アカデミックな定義でいえば、同店の「トンカツ」はトンカツではないのかもしれない。しかし美味しいのは間違いない。皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 08:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする
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