2014年01月03日

松江『一文字屋』さんにて「脇役の名演が主役の別の魅力を引き出す」のを学ぶの事

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松江城

全国に現在12しかない、そして山陰地方では唯一となる、江戸時代(またはそれ以前)の天守閣が現存する城として知られる松江城は、「千鳥城」の別名を持つ松江市のシンボル。今回の旅行で訪れて見たかったところのひとつだ。

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天守閣最上階の望楼より宍道湖と松江市内を望む

高層ビルなど無かった当時は、現代よりも更に城下が隈なく一望できたのだろう。ここから城下を眺めながら、歴代城主は何を思ったのだろうか……。

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一文字家弁当 / 乃木駅
※「一文字家」は駅弁の調整元。本社の所在地の関係で最寄り駅が乃木駅になっている

松江城で歴史ロマンを存分に堪能したのち、ホテルに帰ることにしたが、その前に夕食として駅弁を購入しようと、松江駅構内の改札外コンコース、同駅北口出口隣の駅弁販売店に立ち寄った。なにしろ正月なので通常どおりの営業をしていない(つまり店じまいをしている)料理店が多いのだ。そんなときでも、駅弁は強い味方になってくれる……。

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島根牛みそ玉丼(980円:税込み)

購入したのは、駅弁販売店でも横断幕(?)が掲げられるほどの人気商品である、島根牛みそ玉丼。「駅弁の甲子園」こと京王百貨店駅弁大会でも例年高評価を獲得しているので、松江駅弁を牽引する存在となっているようだ。私も以前に同大会の実演販売でこの駅弁を見かけ、今回の旅行での購入を心に誓っていた。

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さて発泡剤容器の蓋を開けると、奥出雲の天然醸造味噌と地元酒蔵の酒で甘辛く炊いた島根牛の味噌煮が、島根県産コシヒカリの銀シャリの上に敷き詰められ、さらに中央部に半熟卵が乗っている。ちなみに口直しとして桜漬け大根(大根を梅酢に漬けた漬物の一種。コンビニ弁当の添え物でおなじみのショッキングピンクのアレのこと)が付いている。

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牛肉の味噌煮は薫り高く、常温でもなお牛肉の持つ美味しさを損なってはいないが、味は――おそらくは意図的に――濃いめなので、そのままだと舌が少々疲れてくる。

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そこで半熟卵を割って、トロリと流れ出した黄身を牛肉にまぶして味をマイルドにする。というより黄身をまぶすのが前提だから、それに負けぬように味を濃いめにしていると推察される。

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ただ、いざ食べてみると黄身の味が加わることで単に濃い味が中和されるのでは無く、牛肉の味噌漬けが持つ別の魅力が引き出されるといった感じだ。脇役の名演技によって、存在感の強い主役の存在が周囲から浮くことなく、作品世界に良く溶け込むようになるといったところだろうか。

いずれにしても、駅弁大会で常に高評価なのも納得の美味しさ。皆様もお試しあれ。


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posted by 只今(橘カヲル) at 21:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:駅弁 | 更新情報をチェックする
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