2013年12月31日

出雲市『献上そば 羽根屋 本店』さんは、出雲そばの入門編に適していると感じるの事

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JR出雲市駅

今年は業務の都合で夏期休暇が取れなかった(涙)。なので「せめて年末年始ぐらいは羽を伸ばしたい!」 という思いから、島根県の出雲市までやってきた。目的は60年ぶりの大遷宮(神殿の修理・改築)を終えられた出雲大社への初詣である。

出雲市に到着してすぐショップで土産物を物色し、続いてホテルにチェックインして荷物を解くと辺りはすっかり暗くなっていた。とはいっても時間的にはまだ18時を少し過ぎたころだったのだが、地方都市は東京と違い街灯の数が少ないし、夜まで営業する店も東京ほど多くないことなどから、夜の帳が下りるのが早い。

しかし、そのような東京なら深夜かと思うような暗い夜道の中を、私は或る場所を目指してテクテクと歩いていた。そして……。

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羽根屋 本店そば(蕎麦) / 電鉄出雲市駅出雲科学館パークタウン前駅出雲市駅

JR出雲市駅から徒歩6~7分、駅北側にある7つの商店街のひとつ、本町商店街の一角に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『献上そば 羽根屋 本店』さんに到着。目的は、ご当地名物の出雲そばを年越しそばとして食べることである。

同店は江戸時代末期創業の老舗だが、驚くのは大正天皇が皇太子時代に同店の蕎麦を召し上がられたところ、お気に召されて「献上そば」の名を冠することを許した、というエピソードだろう。それ以来、数々の皇族の方々が同店の蕎麦をお召し上がりになられているのだとか。

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店内の様子

閑話休題、今日は一年で蕎麦屋が一番忙しい日であろう大晦日。入店には暫しの待ち時間を要した。案の定お店の方々は、店内の注文のみならず持ち帰り用の予約注文の分までこなさなければならないこともあり、大車輪で働いていらっしゃった。しかし、それほどの有名店・繁盛店にもかかわらず、相席にしていないのは老舗の拘りか。

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割子三段定食(1000円:税込み)

今回は、長旅で疲れて空腹だったこともあり、定食を注文。

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出雲そばは「割子(わりご)」と呼ばれる円形の漆器に盛られて饗されるので割子そばとも言う。なお三段で一人前が基本量。

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そのほかは日替わりの炊き込みご飯、

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サラダと(ちょっと影に隠れてしまっているが)香の物、

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そして島根県にある宍道湖(しんじこ)の名産でもあるシジミが入った味噌汁という豪勢な内容。

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知らない方のために割子そばの食べ方を説明すると、まず割子に入った蕎麦の上に直接薬味を乗せ、

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その上からソバツユを直接かけて食べる。「直接かけることでソバツユの角が取れてまろやかな味になる」のだ、という話を聞いたことがある。なおソバツユは結構濃いので様子を見ながらかけるべし。

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最近、東京でも出雲そば(割子そば)を出す店が増えてきている。しかし出雲そばは基本的に、甘皮だけでなく黒い殻の部分まで一緒に挽き込んだ「ひきぐるみ」の蕎麦粉を用いた野太く色黒い蕎麦をシッカリ噛んで食べる形になるので、「細い蕎麦を猪口に入ったソバツユに少しつけて啜り込む」タイプの蕎麦に慣れていると奇異に感じられるのか、敬遠する人もまま見かける。

しかし羽根屋さんの蕎麦は出雲そばにしては然程黒くないし、細身だ。つまり一般的に知られる蕎麦とイメージの乖離が少ないので、出雲そばの入門編に適しているのではないだろうか。私も美味しい年越し蕎麦をいただいて、一年の良い締めくくりとなった。皆様もよいお年をお迎えください。


余談:このエントリを書きはじめた直後、勤め先からサーバトラブルの連絡がきて対応(苦笑)。



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posted by 只今(橘カヲル) at 22:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする
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