
マダム鄭 (中華料理 / 大崎広小路駅、五反田駅、不動前駅)
目的地は、最寄り駅の東急池上線の大崎広小路駅からは徒歩5分ほど、JR五反田駅からなら徒歩7~8分といったところ。都内古参の複合施設となる東京五反田TOC(東京卸売りセンター)ビル近くの路地裏に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)中華料理店の『マダム鄭』さん。同店の女将さんは台湾ご出身であり、故に店名がMadam Teiなのだそうだ。

店内の様子
店内はテーブル席オンリーで、照明も控えめなためか落ち着ける空間となっている。店内には絵画が飾られているが、ご主人と常連客の会話からすると、その中にお店のご主人のご子息が描いた絵があるとのこと。ちなみにネット上で仕入れた情報によれば、ご主人も“北島四郎”の芸名で歌を歌ったりしているそうなので、多芸多才なご一家なのかもしれない。

ランチタイム用のメニュー
ランチメニューは800円(税込み)均一とわかりやすい。どれも魅力的だったが……。

担々麺(800円:税込み)
今回は担々麺をチョイス!

本場式の汁なしタイプではなく、日本における四川料理のパイオニアである陳建民氏が編み出した汁ありタイプの担々麺である。

担々麺のスープは、朱く染まった色に比べると辛さは控えめ。その代わりに啜ると胡麻ペーストや干しエビなどからなる複雑な旨味が感じられて美味しい。今まで食べた担々麺のスープは「とりあえず辛くして胡麻の味させてりゃいいんじゃない?」的な単純で一本調子な味のものが多く、飽きるのも早かったのだが、同店は良い感じで発展させていると感じた。

一方で麺は少々柔らかめ……というか、日本における一般的なラーメンの麺よりモッチリ感の強いタイプで、中国式のラーメン(拉麺)に近く、スープとの相性がとても良い。また同店の担々麺は具として野菜が非常に多い点も付記しておく。

さて担々麺の他は小鉢に盛られたザーサイ(搾菜)と、

卓上のドレッシングを掛けて食べるキャベツの千切り。

そして本来はライスなのだが、この日はライスが終わってしまったとのことで、代わりに饅頭(マントウ:中華風蒸しパン)。これに、

別途持ってきていただいた自家製XO醤の香貝醤(シャンペイジャン)を少量つけて食べると、これまた美味しい。香貝醤の干しエビや貝柱が持つ濃厚な旨味が、いかにも中華料理的な味をもたらしている。
駅から多少歩くが、皆様も訪れてみては?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
