(47news)
http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013111201002781.html
「曹操一族」特有の染色体…遺骨の真偽、決着へ
(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131113-OYT1T00299.htm
上海の復旦大学の研究グループが、『三国志』で有名な古代中国の英雄、曹操の子孫の遺伝子染色体を特定したと発表した。
家系図や史書などから曹家の子孫とみられる人たち280人などから約1000件のサンプルを採取し、絞り込みをかけた結果、一部に共通して非常に珍しい型の染色体を発見。安徽省で出土した曹操の大叔父の歯からも同じ型の染色体が検出されたため、曹操一族に特有の型であると断定したとのこと。
これにより、河南省安陽県で2009年末に発見された「曹操のもの」とされる陵墓と遺骨についての真贋論争にDNA鑑定で決着が付けられる見通しだという。また同大学は今後、今回の研究手法を用い、孔子とその子孫との血縁関係の特定などに取り組むとしている。
曹操は政治・軍事のみならず詩歌や学問にも非凡な才能を発揮した、中国史上でもトップクラスの傑物として知られる。
曹操(Wikipedia)
「死んだ後まで畏れ敬われ続けるのは天をゆく者だ。地をゆく曹操のこわさは百日程で忘れ去られる。百年も経てば名さえきれいさっぱり消えてなくなろう。清清するな」
(by.曹操孟徳:蒼天航路 より)

蒼天航路(36) (モーニングKC (1494))
という本人の言葉とは裏腹に、その勇名は1800年以上の時が流れてもなお健在だ。
もっとも現在の、そして現体制の中国で「三国志の英雄の子孫」である事がDNAレベルで証明されたとして、「一族の誇り」といった面を除いたら、どれほどのメリットがあるのか……と考えたのだが、思えば日本でも「戦国武将◯◯の末裔」などを僭称しての詐欺が後を絶たないから、これを防ぐには役立つか。
とはいえ、歴史上の人物の子孫である事がDNAレベルで証明されたとして、今度はそれを悪用して詐欺を働く不貞の輩が出てこないとも限らないんだよなぁ。文明の発達と共に、いわゆる「歴史のロマン」的な面に科学のメスが入り、謎が解き明かされていくようになっているが、それも痛し痒しか。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
