2013年11月09日

池袋『一栄』さんで五色の蕎麦を味わうの事

晩秋は新蕎麦の季節ということもあり、無性に蕎麦が食べたくなった。幸いにして東京住まいなので選択肢に不自由はない。今回向かった先は……。

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一栄そば(蕎麦) / 池袋駅東池袋駅向原駅

JRほか池袋駅の東口から北東方面に歩くこと7~8分。サンシャイン通りを抜け、池袋六ツ又交差点近くにある、駅前の喧騒が一段落した一角に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『一栄』さん。うらぶれたビルの1階という立地や、

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店内の様子

暇つぶし用のマンガや雑誌・新聞が置いてある、テレビドラマの屋内セットかと錯覚するほどに典型的な「町中の蕎麦屋さん」然とした店内の様子に騙されれそうになるが、とても質の高い手打ち蕎麦が食べられるお店としてメディアに取り上げられた事もしばしば。

なお同店はカウンター・テーブル・座敷席が用意されており、収容人数は意外に多い。入店したのは土曜日の15時過ぎという中途半端な時間だったこともあり客の入りは疎(まば)らだったが、平日のランチタイムには常連客で賑わう。

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五色そば(1600円:税込み)

今回の注文は、5種類の蕎麦が一度に楽しめる五色そば。

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写真左から、
・しろゆき(いわゆる更科:蕎麦の実の中心の柔らかい部分を挽いた更科粉で打った蕎麦)
・田舎(蕎麦の実の外皮をつけたまま挽いた挽きぐるみで打った太めで黒っぽい蕎麦)
・けしの実(芥子の実が練り込まれた変わり蕎麦)
・せいろ(更科と田舎の中間にあるスタンダードな蕎麦)
・ゆず(柚子を練り込んだ変わり蕎麦)

である。花番(蕎麦屋における給仕役)の方に「しろゆき、けしの実、ゆずは伸びるのが早いので早めにお召し上がりください」とのアドバイスを頂戴した。

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当たり前のように出てきているが、5種類もの蕎麦を手打ちで用意しているのだから、並々ならぬ手間暇が掛かっている。また変わり蕎麦のように更科粉を使う蕎麦は繋がりにくく、細く長い麺に仕上げるのは難しいので、店主の技量の高さも窺い知れる。

更科は口当たりが良く、2種の変わり蕎麦は練り込まれた食材の風味が楽しめ、せいろはコシがあり喉越しも格別で、田舎では蕎麦の香りと味が力強く感じられる、といったように、それぞれの蕎麦のそれぞれの美味しさが一度に味わえる、特に蕎麦好きには堪らない逸品だ。

夜の営業をしていない(ラストオーダー16:00)上に日祝が休みので、ご近所の方でないと訪れるのは少々難しいのだが、チャレンジして欲しいお店である。





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posted by 只今(橘カヲル) at 12:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする
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