2013年11月05日

拝啓、mixi新経営陣様へご提案

いきなり研修部屋へ ミクシィ不可解人事
(東洋経済オンライン)
http://toyokeizai.net/articles/-/23177

日本を代表する国産SNS(ソーシャルネットワークサービス)のmixi(ミクシィ)。一時は我が世の春を謳歌したものの、Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)、LINE(ライン)といった後発サービスに押され、営業収益的に苦戦が続いている。Web広告での収入が減少したため課金ゲームに活路を見出すも成果は芳しくなく、2014年3月期の売り上げは80億円(前期126億円)へと急縮小、営業利益は16億円の赤字に転落する見込みだという(前期25億円の黒字)。

劣勢を打開すべく、新経営陣は50億円のM&A資金を用意して矢継ぎ早に事業買収を敢行。400人以上いる社員のうち半分以上を配置転換する大胆な人事異動も進めているとのことだが、その配置転換の過程で起こった“事件”が波紋を広げているという。

複数部署の正社員約30人が、それまでの業務を強制的に中断させられ、いきなり呼び出しをかけられた上に帰社を許されないばかりか社内ネットワークへのアクセスも封じられ、カスタマーサポートへの配置転換を命ぜられ、トレーニングを強制されたという。これが退職勧奨のための所謂「追い出し部屋」ではないのか、との疑惑が噴出し、社内が疑心暗鬼に陥っているというのだ。

断っておくが、カスタマーサポート――会社によって「コールセンター」、「お客様相談室」、「ヘルプデスク」など名称は様々だが――は対顧客の最前線に立ち、顧客の声を吸い上げて経営やサービスの改善に反映させ、顧客満足度を向上させる足がかりとなる、会社にとって重要な部署である。ただ、ご経験がある方はご理解いただけると思うが、一方で「苦情対応係」の面を持つためストレスが溜まる。どのぐらい溜まるかというと、

「じゃあ、誰が一番、ウサ溜まってるか、天下一ストレス武闘会始めようか!」
(by.坂田銀時:銀魂 より)

131105_01.jpg
G・E・Mシリーズ 銀魂 坂田銀時

と、ゆーぐらい(?)溜まるのだ。会社側は否定しているが、これは特に人付き合いが苦手な人には辛い部署だから、実質的な指名解雇疑惑が高まるのも無理は無い。

新経営陣は、短期間で収益改善を図ろうと、ある意味で手っ取り早い手段を使っているのだろう。しかし私が愚考するに、mixiが下火になった理由は、招待制や足あと機能の廃止、FacebookやTwitterを過剰に意識して(結果として使いづらい形に)機能改修するといったような、「本当に顧客の声を聞いているのか?」と疑いたくなるような無軌道な経営戦略にあると思う。

いっそ新経営陣の皆様が積極的にカスタマーサポート業務を行ってみてはいかが? 顧客が本当に求めるものが分かれば、業績が再浮上するかもしれませぬぞ……(皮肉ではなく、わりとマジで)。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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いきなり研修部屋へ ミクシィ不可解人事
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20131105-00023177-toyo-nb&p=1
posted by 只今(橘カヲル) at 23:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:経済 | 更新情報をチェックする
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