2013年10月15日

稀有なるキャラクターデザイナー、やなせたかし氏の訃報に寄せて

久しぶりの平日更新が、おくやみになってしまうとは……。

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やなせたかしさん : アンパンマンの生みの親、94歳で死去
(まんたんウェブ)
http://mantan-web.jp/2013/10/15/20131015dog00m200017000c.html



今月13日『アンパンマン』シリーズの生みの親、漫画家・絵本作家のやなせたかし(本名:柳瀬嵩)氏が、心不全のため都内の病院で死去した。享年94歳。

やなせ氏は高知県で育ち、大学卒業後は新聞社や百貨店勤務を経て、マンガやラジオコント、テレビ番組の脚本、映画雑誌の批評など、さまざまな分野の仕事を手掛けられた。

特に、お腹をすかせた子供らに

「僕の顔をお食べ」
(by.アンパンマン:アンパンマン より)

131015_01.jpg
おともだちアンパンマン アンパンマン2L

と自らの顔(アンパン)の一部を差し出す心優しきヒーローが登場する絵本『アンパンマン』は『それいけ!アンパンマン』としてTVアニメ化され、四半世紀たった今もなお続く人気作品となっている。

また作詞家としての一面も持ち、上の動画でご自身が熱唱されている『アンパンマンのマーチ』のほか、定番童謡『手のひらを太陽に』などを生み出されている。



このように、やなせ氏は非常に多芸多才な方であるが『アンパンマン』がヒットして「売れっ子」の仲間入りを果たしたのは実に70歳近くになってからという、超絶大器晩成型の人生となっている。同氏は卒寿を超えてなお衰えぬ創作意欲を見せていたが、それは才能をなかなか世に認めてもらえなかった前半生の反動なのかもしれない。

ともあれ『アンパンマン』のヒット以降、やなせ氏は企業・組織・機関・団体などのイメージキャラクター・マスコットキャラクター・シンボルキャラクターのデザインを数多く手がけ、日本屈指のキャラクターデザイナーとなった。今では地方の各自治体や企業が愛らしいイメージキャラクターを持つのが当たり前となり、昨今では「ゆるキャラ」などと呼ばれてブームにもなっているが、やなせ氏は、その礎を築いた方なのではないだろうか?

とりとめのない文章になってしまったが、やなせ氏のご冥福をお祈りしつつ末筆としたい。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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<やなせたかしさん>アンパンマンの生みの親、94歳で死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131015-00000008-mantan-ent
posted by 只今(橘カヲル) at 23:01| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:サブカルチャー | 更新情報をチェックする
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