----------------
エスカレーター「歩かないで」=歩行事故多発で呼び掛け-JRなど
(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013081000055
駅エスカレーター「歩かないで」…事故250件
(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130808-OYT1T01677.htm
近年、エスカレーターで「歩く人とぶつかった」といった苦情や、駆け上がり・駆け下り時の転倒事故などが相次いでいることから、JR東日本など27の鉄道事業者と商業施設などが参加し、エスカレーターでは歩かず立ち止まるよう職員が呼び掛けたり、ポスター掲示や構内アナウンスを流すキャンペーンを開始した。
しかしエスカレーターでは急いでいる人のために片側を空けるマナー(ルール?)が一般化している。施設側が啓蒙活動に勤しむ傍らで、エスカレーター片側の空きスペースを急ぎ足の利用客が次々と歩いていく光景が繰り広げられているという。
ところで記事中にもあるように、本来エスカレーターは利用中に歩行することを前提として作られてはいない。別の言い方をすれば、エスカレーターの安全基準は利用者が踏板部分に立ち止まって使用することを前提としている。そのため、いくら
「い 異常なあーーーーし! このエスカレーターの点検は異常なーし!」
(by.ジョセフ・ジョースター:ジョジョの奇妙な冒険第三部 より)

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第三部 17.ジョセフ・ジョースター&イギー(荒木飛呂彦指定カラー)
であったとしても、利用中に歩行しても事故が起こらないことを保証してはいないのである。メーカーや保守業者にしてみれば、想定外の利用方法で事故の責任を負わされては堪らないといったところであろう。
しかしエスカレーターの「急ぐ人のために片側を空ける」マナーは日本国内に限らず広く海外でも見られるものだし、時間に几帳面な日本人に「急ぐな!」というのも無理難題の類であろう。それに脇に階段がなく、エスカレーターしか無いケースだってある。
「エスカレーターでは歩かない」ルールを新たに浸透させようとするより「混雑時は危険防止のためエスカレーターの運転を停止する」方が運用上は現実的かも。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
