(まんたんウェブ)
http://mantan-web.jp/2013/07/02/20130702dog00m200004000c.html

まんたんウェブ より
本年10月より、テレビ東京系列にて『機動戦士ガンダム』シリーズの新作アニメ『ガンダムビルドファイターズ』が放送されることになった。作品のメインとなるのは『機動戦士ガンダム』シリーズのプラモデルである『ガンプラ』。主人公らが、ガンプラを操作して戦うガンプラバトル世界大会の優勝を目指すという内容とのこと。
作中に登場するのをガンプラとすることで、既存のガンダムシリーズの全てのガンプラ(つまりモビルスーツ)が作品の枠を超えて集結することになる。最近、仮面ライダーや戦隊シリーズでも過去作のヒーローが総出演する一種のお祭り的な作品が製作されることが多いが、それのガンダム版といったところが発想の元ではないだろうか。シリーズが長期化し、親子2代のファンという層も増えていると考えられるため、こうした企画が通るのだろう。良い意味で開き直って、原作では絶対不可能な“ドリームマッチ”を数多く実現してほしいところ。
ガンプラを買うために行列ができた時代を知っている世代としては感慨深いものがある。最近のガンプラは接着剤不要のスナップフィットが主流だが、その昔は接着剤でパーツを張り合わせてプラモデルを作ったものだ。あるガンプラを製作中、腕のパーツを誤って左右逆に組んでしまい、リカバリーに苦心したのは、今となっては良い思い出だ。
思えばガンプラの進化は目覚ましく、スナップフィットだけでも相当に驚いたものだが、一組のランナー(プラモデルのパーツが枠に繋がった状態のもの)に違った色の部品がついているる多色成型が登場したときも凄いと思った。これのお陰で近年のガンプラは、ワザワザ塗料で塗装しなくても組みあがりが劇中のモビルスーツの色分けに近づいており、ストレートに組んで付属のシールをチョコチョコと貼れば感心するような完成度になる。しかも最近ではランナーからパーツが手でもげる(!)工具いらずのガンプラまであるのだ。バンダイの技術力恐るべし……。
しかし最近の子供たちはプラモデルを作りたがず、いきなり完成品を欲しがるとも聞いたことがある。寂しい話だ。まぁ
「明確な意図を持ってエッジを出す! しかし主張しすぎず! 400番……600番……1000番……」
(by.ケロロ:ケロロ軍曹 より)

ケロロ軍曹 ケロロ IN ACTION!! ケロロ軍曹
どこぞのケロン人のように本来の目的(笑)を棚に上げてドハマリするのも少々問題があると思うが……。
プラモデルは「ものを作り出す喜び」を身近に体験できる格好の素材だと私は思う。繰り返すが、特に最近のガンプラは出来がいいのでストレートに組むだけでも相応に楽しめるが、それに飽き足らなくなったら、例えばパーツに描かれたモールド(溝)にマーカーでスミ入れをしてあげるだけでも随分と印象が変わってくる。
プラモデルの箱に掲載された完成見本の写真のような綺麗な作例を最初から作れる人は誰も居ないのだ。少し合わせ目が目立ったままでも、スミ入れ塗料がハミ出していても、手間暇を掛けて作りあげたものは「プラモの完成品」ではなく「自分の作品」になってくれる。新番組『ガンダムビルドファイターズ』が、そうした喜びを一人でも多くの子供たちが知るキッカケになってくれれば幸いだと思う。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
