シーラカンスの進化は遅かった
(ナショナルジオグラフィック)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130419003
このたび国際研究チームがシーラカンスのゲノム(全遺伝情報)を解読した結果、この生物が数10億年を経ても遺伝子レベルでの変化が驚くほど少ない、つまり他の魚類や陸生脊椎動物よりも進化のスピードが遅いことがわかったとのこと。
「人間は『好奇心』が刺激されるほど、精神のパワーがわいてくるものだ。人は、どの生命よりも、好奇心が強いから進化したのだッ!」
(by.チョコラータ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

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という人がいる。確かに人間の住む世界が変化に富み珍しいことや未知のことに溢れている。
逆にシーラカンスの生息する深海(シーラカンスは水深150~700メートルに生息)は比較的変化に乏しい世界だ。つまり珍しいことや未知のことに遭遇する機会に乏しい世界であり、好奇心を刺激されるチャンスにも恵まれないということになる。これでは進化のスピードが遅いのも納得である。
でもシーラカンスが太古の時代の姿を留めたまま現代まで生息してくれたおかげで、魚類が初めて陸に上がった過程の解明に繋がる良い手がかりになってくれている。彼らが『好奇心』を刺激されない生活を続けてきたため、人間の『好奇心』を刺激する対象になったというのは、なんとも面白い。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

シーラカンスの進化は遅かった
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130419-00000002-natiogeog-sctch