(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20130402mog00m040008000c.html
環境省は今月1日、絶滅の恐れがある野生生物の違法取引をした企業に対する罰金の上限を、現行の100万円から1億円に引き上げる方針を決めた。
1993年に施行された『種の保存法』、正式名称『絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律』は、トラやゾウ、ワニやカメなど絶滅が危ぶまれている動植物について、剥製も含めて調査・研究目的以外の捕獲、譲渡、輸出入を禁じている。
ところが希少価値から密輸入による高額取引が後を絶たず、違反者による再犯も少なくないのが現状だ。現行法における罰金の最高額が100万円のため、違法取引によって得られる利益のほうが大きい点が指摘されており、今回の措置は罰則強化を求める声に応えたものとなる。
こうした罰則強化は良いことだと思う。希少動物保護の“天敵”は「ちょっとぐらい獲っても減るもんじゃないじゃん」という人間の奢りだ。そうやってモアやドードー、トキなど、多くの貴重な動物が絶滅に至ってしまった。
――こう言われてもピンと来ない人がいるかも知れないが、例えばペンギンが絶滅に等しい状態になってしまえば、いずれペンギンを知らない世代の人が表れる。そんな人が生まれて初めてペンギンを見て
「あんな鳥がいるんですかっ!?」
(by.碇シンジ:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 より)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 ハイパージャンボ ペンペンぬいぐるみ 全1種 【全長約:40cm】
というリアクションをするのを見るのは、ペンギンが当たり前のように居た世代からすれば、とても悲しいことだ……。
ところで記事によれば、環境省のレッドリストに記載されている3597種の絶滅危惧種のうち、同法で捕獲や譲渡を禁止する「国内希少野生動植物種」は90種(2.5%)に過ぎないという。自然保護団体は対象種の拡大など法の抜本改正を求めてきたが、環境省は見送る方針とのこと。
きちんとした科学的根拠に基づいた上で、法の抜本的改正がなされるのであれば大歓迎。環境省には積雪な対応をお願いしたい。
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<希少生物保護>罰金100万円から1億円に引き上げ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130402-00000005-maiall-soci