沖縄「移住」ブーム 「楽園」の落とし穴
(J-CASTニュース)
TVでは、よく沖縄などに移住した人を特集したりする。そこではあくせくした都会暮らしとは縁を切り、大自然に囲まれ、充実した人生を過ごす姿が映し出されている。ところが、そんな暮らしに憧れて沖縄などに移住してみたものの、僅か数年で去っていってしまう人が多いのだそうだ。
自分は、そうした田舎暮らしを妙に美化したTV番組を見るたびに眉に唾をつける人間である。都会と違い、田舎暮らしには田舎特有の苦労も付きまとう。例えば上の記事では、移住してきた人は「ノンビリした暮らしがしたくて来た」のだからと、地元民が大切にしている地域行事を避ける傾向があることが紹介されている。
なるほど都会の希薄な人間関係に慣れた身からすれば、地方特有の緊密な人間関係は相当ウエットなものに感じるだろう。しかし地方は都会と違って、そうした密着した人間関係がないとコミュニティーの運営が成り立たない。なにしろ都会と違って絶対的な頭数(人口)が不足しているのだから。それなのに自分だけ「放っておいてくれ」というのはワガママでしかない。地方でそんな生活態度をとっていると居心地が悪くなるのも無理ないだろう。
また記事では触れられていないが、自分が危惧する田舎暮らしの問題点は病気になった時だ。田舎に住む認知症の老人が、家人の知らぬ間にフラフラと山林に入っていってそのまま…なんて話を耳にすると「田舎暮らしはいいことばかりではないなぁ」と感じてしまう。それは極端な例としても、ちょっと診察にいくにも車で○十分というのでは、イザというときに不安だ。特に定年退職後の第二の人生を「南の島でノンビリ…」と考えている人は注意して欲しい。生活環境が変わった途端、て体調を崩すというのはよくあることだ。
夢の田舎暮らしに必要なのは、つまるところ地域に溶け込もうとする対外的な努力と、自分のことは自分で賄うという内面的な努力のようだ。どうやら、楽園とはそう簡単には辿り着けないようで…。
先ずは予備知識を頭に入れることから
2007年03月05日
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でも、その便利さが都心の魅力です。田舎の現実に打ちのめされるよりは現実的な選択かもしれませんね。
みんな+のイメージばかりできますからね^^
人間が生活している限りはいいことばかりではないという事なんですよねーー^^
あっ。又遊びにきますね^^
お邪魔しました^^
始めまして
m(_ _)m
要因のプラス・マイナスを問わず、田舎の全てを愛せるかどうかが“楽園”移住を成功させる秘訣かもしれませんね♪