(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92B02H20130312?sp=true

ロイターより
米景況感の回復期待からNYダウは連日最高値を更新し、日本でも日銀による追加金融緩和や政府による大胆な財政出動への期待から円安・株高が続いている。さすがに米国株は高値警戒が強いが、長らく低迷を続け、出遅れ感のある日本株はまだ上昇余地が大きいという。
指数的に見ても市場心理は楽観の度合いを強めているそうだが、こんな時こそ『ブラックスワン』のリスクに注意すべきだと専門家は指摘する。それでは『ブラックスワン』のリスクは一体何なのだろうか?
かつて西洋では、無駄な努力を意味する「黒い白鳥を探すようなものだ」という諺があったぐらい、白鳥【Swan】は白色というのが常識だった。ところが17世紀末にオーストラリアでコクチョウ……黒い白鳥が発見され「白鳥は白い」という常識が覆ったことは、人々に大きな衝撃を与えたという。転じて、殆ど有り得ない事象や誰もが予想していなかった事象が起きることを『ブラックスワン』のリスクというそうだ。
確かに楽観論の行き過ぎは手痛い反動を招きかねない。特に米国の株式市場は連日のように史上最高値を更新して活況を呈しているが、裏を返せば「市場参加者が利益確定売りのタイミングを推し量っている」状態にあるとも言える。
特に好材料(発表された経済指標の結果が良いなど)が出たにも関わらず、思ったほど上値が伸びていかないような状況になったら高値達成感や材料出尽くし感が台頭しやすいので要注意だ。そして株式市場で利益確定売りが入って相場が下落すると、それを受けて為替市場でも利益確定の動きが出て円高となり、その動きを見た株式市場で更に利益確定売りが膨らむ……というループが始まってしまったら、それは『ブラックスワン』のリスクが現実になったといっていいだろう。
日本の金融緩和や財政出動への期待は根強く「中長期的には円安・株高傾向」という意見は多い。しかし短期的には不安定な乱高下となる危険性には留意しておくべきであろう。思惑とは逆方向に相場が動いた時に備えて、予めストップロス(損失を限定させるための)注文を出しておくなどすれば、
「フッ、ブラックスワンよ。貴様の凍気とはこの程度か。これではたとえ炎を凍らせても、このキグナスの体を凍りつかせることはできん」
(by.白鳥星座の氷河:聖闘士星矢 より)

聖闘士聖衣神話 キグナス氷河(最終青銅聖衣)
『ブラックスワン』も恐るるに足らず……?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

楽観強まる市場、「ブラックスワン」のリスクに警戒も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130312-00000067-reut-bus_all