2013年01月26日

専門用語だらけの説明会は反発を買う――東京電力の場合

専門用語だらけ…住民退出 東電、会津若松で説明会
(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/01/20130125t62024.htm

今月24日、東京電力が福島第1原発事故で避難している福島県富岡町の住民を対象とし、住民説明会を開催した。

ところが、事故収束作業や不動産の賠償金の説明で、「燃料デブリの取り出しを開始する」「建物の時価相当額は償却資産の帳簿価格と償却資産係数を掛け合わせる」などと専門用語を多用したことから、数人の町民が「専門用語だらけで説明になっていない」と声を上げ、「ちんぷんかんぷんで分からない」と退出してしまう町民も出る騒ぎになった、と記事は伝えている。

参加した住民の一人は「町民に理解してもらおうという気がない。形だけの説明会ならやらなくていい」と話し、東京電力の関係者は「町民は理解できると思っていた。今後は工夫したい」と述べたという。

まぁ東京電力にとっては、事故収束作業の進行状況や賠償金についての説明なんて、なるべくなら深く突っ込んで欲しくない、詳細については出来る限り曖昧にしておきたい、さらっと軽く流して終わりにしたい所であろうことは想像に難くない。だから専門用語や難しい言い回しを多用して、いわば煙に巻こうとしたのだろう。

しかしこうした意図を、話を聞いている側は驚くほど敏感に感じ取るものだ。その気持ちは私もよく分かる。たとえば、私が或る事柄についての矛盾に疑問を呈したときに、

「無矛盾な公理的集合論は自己そのものの無矛盾性を証明することができないから」
(by.長門有希:涼宮ハルヒの退屈 より)

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涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

なんて回答をされたら、相手が美少女なら何の疑問も抱かずに引き下がるが(苦笑)、そうでなければ、もっと分かりやすい言葉に言い換えて説明するよう求めるだろう。端的に言えば誤魔化されたように感じるからだ。

それはさておき、住民の方々が怒ったのは、専門用語が分からなかったからではなく、事の詳細を誤魔化そうとしている(との解釈もできる)東京電力の態度に不満を感じたからではないだろうか。

次の説明会では、専門用語や業界用語、また難しい言い回しについては、出来る限り別途で説明を入れたり、別な言葉で置き換えることを、東京電力には心がけて欲しい。。その業界にいると当たり前のように使っている言葉でも、違う業界で生きてきた人にとっては初耳なことも少なくないからだ。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今(橘カヲル) at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:地域 | 更新情報をチェックする
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