そして同館で飼育展示されている希少海洋生物のひとつに、ダンゴムシの仲間で深海に生息する『ダイオウグソクムシ』がおり、現在は2007年に入館した『No.1』と2011年に入館した『No.5』の2個体が飼育されている。
謎深き深海生物「ダイオウグソクムシ」、丸4年間絶食記録更新-鳥羽水族館
(伊勢志摩経済新聞)
http://iseshima.keizai.biz/headline/1623/
深海生物:「ダイオウグソクムシ」絶食5年目に突入
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20130106k0000m040097000c.html
本年1月2日、そのうちの『No.1』が丸4年間の絶食記録を更新した。『No.1』は2009年1月2日に約50グラムのアジ1匹を食べて以来、絶食記録を更新し続けている。今月4日の餌やり時には報道陣も詰めかけたが、与えられた餌を脚を動かして弾き飛ばしたうえ、十数分後には体を丸めて蹲(うずくま)ってしまい、飼育員を困らせたという。
飼育員の方によれば、魚などの死骸を食べるため「海の掃除屋」とも呼ばれるダイオウグソクムシは、代謝も低く飢餓には強い生物とのこと。実際、入館時の体重は1040グラムで、昨年11月の測定では12グラムしか減っていなかったそうだ。とはいえ「早く食べてくれないと死んでしまわないか心配」と、飼育員の方は困惑しているとのこと。
私は、同じように『No.1』とか『No.5』といった法則で名付けられた生物(?)を知っているが、
「だから昼休みなんだよ! 昼メシ時は……昼メシなんだ! この国じゃあブティックだって本屋だって休む。昼メシ食わなきゃ、みんな働かねーんだ。いや…オレは違うよ~~ でも、こいつらがその習慣覚えちまってよォ―――――」
(by.グイード・ミスタ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)
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彼ら――6人で1チームの群生型スタンド『セックス・ピストルズ』は食事や昼寝をさせないと働かないというイタリア人的な気質を持っており、なかなか扱いは難しい。それに比べれば丸4年間も食事を摂らずに活動を続けるダイオウグソクムシ『No.1』は、なんと手間のかからない生物であることか(苦笑)。まぁ飼育員や水族館の立場としては、そんな悠長なことは言っていられないのかもしれないが……。
なぜ『No.1』が長期間絶食しても活動できているのかについては諸説入り乱れているようだが、個人的には、元々餌の少ない深海に暮らしているので水中に溶け込んだミネラルなどを取り込むだけでも十分に活動できる身体の仕組みを持っているのかもしれないと推測している。本当のところは、今後の研究で明らかになっていくことだろう。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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<深海生物>「ダイオウグソクムシ」絶食5年目に突入
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00000085-mai-soci