(読売新聞)
魚類学の進歩と普及を図ることを目的につくられた学会である日本魚類学界は、差別的とされる言葉を含んだ魚の名前(学名ではなく標準和名の方)を改名すると発表した。
理由は「これらの語を含む差別的和名は、たとえ命名時に差別的な意図がなかったとしても、和名の利用者に対し、精神的に傷つけたり不快感をもたらすことがあります。また、一部の差別的和名は、博物館や水族館などの公共機関においてしばしば別名への言い換えがなされているだけでなく、言い換えの仕方に統一性が無く、混乱した状況にあります。これらのことは標準和名としての倫理性、安定性および独自性の面から好ましくないと考えられます。(以上緑字部分、日本魚類学界HPより抜粋)」ため。
改名されるのは名前の中にメクラ、オシ、バカ、テナシ、アシナシ、セムシ、イザリ、セッパリ、ミツクチを含む魚たちで、改名案も日本魚類学界のHPに載っていた。下にリンクを張っておく。これらは近く学会の評議員会で提案される。新しい標準和名は基本的に拘束力があるわけではないが、博物館や水族館などにも使用を呼びかていくそうだ。
差別魚名改名案
(日本魚類学界)
差別的とされた9つのキーワードの中には、既に死語と化している感もある言葉もある。この記事を読まれた方で、9つの言葉が表す意味を全て知っていたという人の方が少ないのではないだろうか。それにその言葉が差別に当たるか否かの判定に関しては多分に主観が混じるのは否めない。たとえば、改名案として示されていた中に
テナシゲンゲ → ヒレナシゲンゲ
というのがあったが、魚の立場に立てばヒレナシは差別に当たらないのか、とか
セムシダルマガレイ → オオクチヤリガレイ
に関しては、口が大きいことを気にしている人にとってオオクチは差別用語に当たらないのか、
とか突っ込み所は多い。
まぁ、この件に関しては「名前に差別用語に分類される言葉が混じっている魚を放置し『差別を助長している!』と突っ込まれると学会として立つ瀬が無い」という大人の事情も多分に含まれていると思われる。いずれにしても、もっと良く議論して、再改名といった事態が起こらないようにするべきだと思う。
これらも当然、修正がはいるのだろう
「アリジゴク」は地獄という言葉が非常に不快感を助長させ、アリと言う生物の生命倫理的観点から考えても・・・とかww
「バカ」が差別用語だというのですから「ナマケモノ」とか「アホウドリ」なども、そのうち改名を余儀なくされるのではないかと…。
>Yummyさん
お初にお目にかかります。コメントありがとうございました。また遊びに来てください。
m(_ _)m
>命名されたときは問題にならなかったということですよね。
時と共に、そういった問題に人々が敏感になったということだと思います。
>こんな下らない言葉狩りに安易に同調して~
そしてボケ→痴呆症→認知症といったように、問題の根本的な解決とは無縁の言葉の言い換えだけが延々と続く愚が起こるのだとしたら、遣り切れないことです。
>Yummyさん
ご丁寧にありがとうございます。こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
m(__)m