沖縄“そば”という名称ではあるが、蕎麦粉では無く小麦粉を使用した太めの麺とカツオだし主体の澄んだ薄口のスープ・・・なんて説明は、一昔前ならともかく、沖縄そばがインスタントでも売られている現状では必要ないかもしれない。
私は沖縄そばが好きで東京でも幾度と無く食べたが、沖縄に来た以上、やはり本場の沖縄そばを食べたくなるのが人情というものだ。

首里 ほりかわ (沖縄料理 / 儀保駅、首里駅、市立病院前駅)
沖縄都市モノレール線(ゆいレール)の首里駅から徒歩で15分ほど。龍潭(りゅうたん)通りを道なりに歩いて竜潭池が見えたら城西小学校近辺の路地に入っていくと、住宅地の一画に一般家屋を改造したと覚しきお店が現れる(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。ここが今回の目的地である『首里 ほりかわ』さん。
ものの本によれば、かつては沖縄県北部の今帰仁村(なきじんむら)で営業しており、同地に移転しても変わらぬ繁盛を続けているとのこと。

店内の様子
リビングルームを改造したのであろう店内へは靴を脱いで上がる。沖縄そばの店に来たというよりは、沖縄の一般家庭へ「およばれ」したかのような錯覚に陥る。

沖縄そばセット(1,060円:税込)
沖縄そば単品での注文も考えたのだが、せっかくなのでセットメニューを注文。沖縄そば・紅いもおにぎり・付け合せ(厚焼玉子と昆布の煮物)・クーブイリチー(昆布の炒め物)・アーサ(ヒトエグサ海藻の一種)のかき揚げ・もずく酢、そして

シークァーサージュース
シークァーサージュース(もしくはホットorアイスコーヒー)という構成。

主賓の沖縄そばだが、豚の三枚肉(バラ肉)・沖縄かまぼこ・小ねぎ(万能ねぎ)といった具や薬味は定番。しかし紅ショウガの代わりにノーマルの刻み生姜が用いられているのは面白い。

カツオだしベースの澄んだ薄口のスープは、暑い地方の麺料理らしく麺を手早く掻き込むには最適の選択といえる。評判を呼ぶのも納得の美味しいスープだ。

そして手作りだという麺は、沖縄そばに使われる麺としては弾力があるのに驚く。表面もツルンとしており、太めの中華麺に近い印象を受けた。出来のよい美味しい麺である。

紅いもおにぎり
それぞれの副菜も良いお味で、全体としてお得感満点のメニューとなっている。首里城という観光名所からも近いので、皆様も沖縄観光の折に訪れてみては?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
