チャンプルーとはウチナーグチ(沖縄方言)で「混ぜる」とか「混ぜたもの」といった意味があり、転じて、沖縄県特産の島豆腐や野菜などを油で一緒に炒めたものを指す・・・なんて説明は野暮というものであろう。なにしろ東京のコンビニやスーパーの惣菜コーナーに、当たり前の様にゴーヤーチャンプルーが置いてあるご時世なのだ。

三笠 松山店 (沖縄料理 / 県庁前駅、美栄橋駅、旭橋駅)
向かった先は、国道58号線沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『三笠』さん。沖縄都市モノレール線(ゆいレール)の県庁前駅もしくは美栄橋駅が最寄り駅になる。那覇市内で最も著名な大衆食堂のひとつだ。

店内の様子
白熱灯中心の店内照明、年季の入った床、少々煤けた壁などが、同店の歴史を物語る。店内では(私が確認できた限り)4名のお姉さま方が忙しなく働いておられた。この手の店には珍しく24時間営業をしているのだが、それだけ様々な時間に様々な客層からの支持があるということなのだろう。

メニュー
そりゃあ、一番高い料理が650円のカツカレーという素晴らしすぎる価格設定のお店だから、支持する顧客が多いのも当たり前だよなぁ・・・。

とうふちゃんぷる(500円:税込)
ベーシックにゴーヤーチャンプルーにしようかと思ってオーダーしたところ、あいにくと「台風の影響で(ゴーヤーは)品薄で入荷待ち状態」とのこと。よって基本形のトーフチャンプルーをオーダー。

500円というお値段に比べ、タップリの豆腐や野菜が嬉しい。そして

沖縄ではポピュラーな食材であるランチョンミートが、豚肉の代わりとして使われているのが、沖縄っぽくて実に良い。
知らない方のために説明すると、ランチョンミートとは、挽肉に調味料や香辛料などを加え加熱して作るソーセージの一種。違いは羊の腸ではなく型に詰めて加熱処理をするところ。米国統治時代の沖縄で豚肉の代替品として使われ始めたのだが、今では沖縄料理で使用頻度の高い食材となっている。


それはさておき、チャンプルーは若干濃い目の個性的な味付け。またチャンプルー(混ぜこぜ)しているのに豆腐としての形がハッキリ残っている島豆腐や大雑把にカットされている野菜、そして先ほどご紹介したランチョンミートも、自己主張の強さでは結構なものだ。

しかし、ご飯のおかずとして考えたとき、これらの個性や自己主張が実によい塩梅で「ご飯の友」となってくれる。これがワンコインで食べられるのだからありがたい。皆さんもご賞味あれ。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
