(朝日新聞)
http://www.asahi.com/science/update/1006/TKY201210060168.html
東京大学大学院情報理工学系研究科の石川正俊教授は、1/1000秒でカメラに映った物体を識別する高速画像処理を研究している。この技術を利用して、石川教授は『必ずジャンケンに勝つロボット』を開発。その動画を動画サイト『YouTube』に公開したところ、3カ月余りで330万を超すアクセスを集めて話題になっているという。
ジャンケン必勝ロボットは、カメラに映った相手の手の形から、グー・チョキ・パーのどれを出すかを瞬時(1/1000秒)に判断・予測して、それに勝つ手を出す、という仕組み。つまり1/1000秒だけ「後出し」するのだが、人間の目ではその時間差を認識できないため、後出しされたことすら気づかないというのだ。
実際、動画を見ても後出ししているようには全く感じられない。なにしろ1/1000秒といえば、
「宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない。では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!」
(by.宇宙刑事ギャバン ナレーション より)

生誕30周年記念 宇宙刑事ギャバン VOL.1【DVD】
一条寺烈(いちじょうじ れつ)こと宇宙刑事ギャバンが銀色のコンバットスーツを身に纏う「蒸着」に擁するタイム0.05秒(1/20秒)よりも、さらに50倍も速い(笑)! これでは視認できないのも当たり前だ。
話を戻すと、ジャンケン必勝ロボットは、あくまで高速画像処理技術のデモンストレーション。この技術は、例えば商品の品質検査や障害物の検知、また人物認証などに、もっともっと応用できていくはずだ。
「手に職を持つ」は褒め言葉、「舌先三寸」は侮蔑の言葉だったはずなのに、いつの間にか日本の企業は技術者よりもコミュ力(だけ)に長けた人間の方が幅を利かせるようになってしまった。日本の再生は技術力の再生から始まると私は考えているので、今回の記事は素直に嬉しく思う。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

じゃんけんロボ無敵の秘密 東大院開発、ネットで大人気
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121006-00000029-asahi-sci