2012年07月30日

ロンドンオリンピック開幕!しかし競技会場に空席が目立つのはなぜ?

先週末に開幕したロンドンオリンピック。いくつもの競技で熱戦が繰り広げられており、日本人選手のメダル獲得の報も入ってきているのは、喜ばしい限りだ。

しかし、その一方で・・・。

五輪=目立つ空席が問題に、「30分ルール」導入提案も
(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/jp_olympics/idJPTYE86T01S20120730

空席に兵士“動員” 五輪組織委、ガラガラ空席で苦肉の「穴埋め」
(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/london2012/news/120730/clm12073011170001-n1.htm

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ロイターより

記事によれば、今回のオリンピックでは計880万枚のチケットが発行されたそうだが、競泳やテニスなど、既に空席が目立つ競技会場があるという。このため五輪組織委員会(LOCOG)は、国際オリンピック委員会(IOC)と連携して会場に来ない人の特定とその理由を調べる方針を打ち出したそうだ。

LOCOGによれば、空席が目立ったのは、一般には販売されていないスポンサー企業や五輪関係者用の席とのこと。同委員会は空席対策として地元の子どもたちを会場に招いたり、チケットを販売したり、体操の競技会場に英国軍の兵士を動員して空席を埋めようとしたという。

また英国オリンピック委員会は、観客が30分以上会場に姿を現さなかった場合、他の客がその空席で観戦できるようにする「30分ルール」の導入を提案したそうだ。

さて昨今のオリンピックは行き過ぎた商業主義が批判される事も少なくないが、今回の空席問題はその典型的な事象といえるのではないか。

運営側は観戦チケットを釣り餌にしてスポンサー企業から資金を集めるのが目的と化してしまっており、一方の企業側は観戦チケットの購入で得られる『オリンピック協賛企業』の謳い文句で自社の広告宣伝活動ができれば御の字で、チケットの売買・授受があった時点で双方とも既に目的は果たしている。

よって、ぶっちゃけ観客席に空席があっても

「長らくここはマミのテリトリーだったけど、空席になれば他の魔法少女が黙ってないよ」
(by.キュゥべえ:魔法少女まどか☆マギカ より)

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魔法少女まどか☆マギカ キュゥべえ (ノンスケール 塗装済みソフビフィギュア)

他の魔法少女が魔女狩りのためにやってくるようなことはない(苦笑)し、気楽なものなのだろう。

しかし、こうした観戦チケットにまつわるビジネスが成立するのは、競技を観戦してくれる人達がいるからこそ。どれだけ各競技場で熱戦が繰り広げられても観客席では常に閑古鳥が鳴いているような状況ではビジネスが成立しなくなる・・・。

運営側もスポンサーも、競技をするアスリートたちの大事な晴れ舞台をサポートするのが第一の任務。行き過ぎた商業主義・拝金主義はオリンピックそのものの衰退を招きまずぞ!


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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目立つ空席、五輪組織委に非難殺到 慌てて兵士で穴埋め
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120730-00000036-jij_afp-spo
posted by 只今(橘カヲル) at 22:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:スポーツ | 更新情報をチェックする
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