(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120506/crm12050618000003-n1.htm
ライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作者として知られる、小説家の伏見つかささん(31)に対して、脅し文句を延々と書き連ねたり、伏見さんの首が切断されているように写真を加工した画像を添付するなどした脅迫メールを計500回以上送信した脅迫の容疑で、徳島県阿南市富岡町南向の無職、青井昇容疑者(32)が逮捕された。
警視庁の調べに対し青井容疑者は「小説の中で、好きなキャラクターの扱いがないがしろになっていると思い、腹が立った」と容疑を認めているという。青井被告には妻や子供はなく、徳島県の実家で母親と2人暮らし。ライトノベルのさまざまな作品に詳しく、強いこだわりがあったとのこと。
この記事を呼んで、その昔、人気小説の結末に納得いかない熱狂的なファンが、その小説の作家を拉致して続編の執筆を要求する『ミザリー』という映画があったのを思いだした。

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これは極端な例なのかもしれないが、小説やフィクション作品に入れ込んだファンから脅迫状が届いたりするような話は枚挙に暇(いとま)がない。青井容疑者のようなストーリーに異議申立てをするタイプもいれば、ドラマで憎まれ役を演じている役者へ大真面目に「あなたの行いは間違っている!」的なクレームをつけてくるタイプもいる。
そんな人達に
「……ばかじゃん? 二次元と三次元を一緒にしないでよ。ゲームはゲーム、リアルはリアルなの。大体さー、現実に、兄のことを好きな妹なんているわけないでしょ?」
(by.高坂桐乃:俺の妹がこんなに可愛いわけがない より)

figma 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 高坂桐乃
といった正論を説いても火に油を注ぐだけの結末になることが少なくない。この手の人達は理想が高いので、たとえフィクションであっても――いや、フィクションだからこそ、自らの脳内で展開される理想と僅かでもズレが生じることに我慢できなくなるのだ。
そうした理想と現実のギャップを埋めるため、いわゆる同人誌と呼ばれるような二次創作に打ち込む人もいるが、青井容疑者は悪い方向で行動力を使ってしまったということか。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」がこんな筋のわけがない!作者らを脅迫した男の趣味
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120506-00000548-san-soci