(J-CASTニュース)
今般、大規模なマラソン大会で有力選手が惨敗するケースが続いた。2月末(2月26日)に行われた東京マラソンでは「最強の市民ランナー」として知られる川内優輝選手が14位と振るわず、先週末(3月4日)の、びわ湖毎日マラソンでは旭化成所属の堀端宏行選手が後半失速して11位となった。両者とも、失速の原因として給水の失敗が挙げられている。
運動中に適度な給水が必要なことは科学的に証明されている。スポーツの場で精神論が幅を効かせるていた時代には、運動中に水を飲むなんて言語道断の沙汰として扱われたものだが、その認識も過去のものとなりつつあるのは喜ばしいことだ。こうした認識の変化に、マラソンにおける給水所の存在がテレビ中継などで幅広く知れ渡ったことが少なからず影響していると私は考えている。
フルマラソンなら、給水所は一般的に5~8箇所程度設置されている。給水の効用としては、気分転換という意味合いも無論あるが、もちろん運動中に汗という形で身体から失われた水分の補給が第一である。また給水所で得た水を頭部や大腿部の前面に掛けて身体を冷却するのも、よく行われている。
マラソンは脱水症状や熱中症と隣り合わせの競技だから、マラソン選手であれば、それらを引き起こさないように自分の好みや体調に合わせて味や成分を調製したスペシャルドリンクを用意するのが当たり前。また過酷で孤独な戦いの最中、何よりの楽しみでもあるだろう。
給水所で自分用のスペシャルドリンクを手にした喜びは
「こっ!! こんなうまい水 おれ生まれてこのカタ・・・飲んだことが! ねーーーぜぇーーーッ!!
仗助お前も飲んでみろ! なんつーか気品に満ちた水っつーか たとえるとアルプスのハープを弾くお姫様が飲むような味っつーか スゲーさわやかなんだよ・・・3日間砂漠をうろついて初めて飲む水っつーかよぉーっ ンビ! ンビ! ンビ!~~~~~~~ ~~~~~~~ン ま あ ー い っ !」
(by.虹村億泰:ジョジョの奇妙な冒険第四部 より)

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 21.ザ・ハンド(荒木飛呂彦指定カラー)
・・・というのは大袈裟にしても(笑)、それに近しい喜びがあるのではないか。
それだけに給水に失敗した時は身体的なショックと共に精神的なショックも大きいはず。素人目には「給水に失敗したぐらいでリズムを崩すなんて・・・」と思ってしまいがちだが、たかが給水、されど給水なのである。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

マラソン選手の「給水」とは? 五輪選考レースで大本命、川内に続き堀端も失敗
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120306-00000002-jct-ent