2012年02月28日

横浜市営地下鉄『全席優先席』制度を再考のニュースに思うこと

優先席じゃ効き目なし? 横浜市営地下鉄が「最優先席」
朝日新聞

「全席優先席」でも効果なし? 横浜市営地下鉄、新たに「最優先席」
J-CASTニュース

神奈川県の横浜市営地下鉄は、東日本で初めて、そして国内では現状唯一の『全席優先席』制度を実施している。「優先席を増やして欲しい」といった声を受けて2003年12月より始まった制度で、総ての人が席を譲りあえる車内の環境をつくることを目的としたものだ。

しかし理想と現実のギャップは、どこの世界にもつきもの。横浜市営地下鉄も『全席優先席』制度を実施してみたものの「席を譲ってもらえない」といった不満も多く、挙句の果てには「趣旨はいいが現実的ではない」といった指摘を受けるに至り、制度を再考することになった。

ただし昨年夏に実施たアンケートで『全席優先席』制度の存続を求める声が過半数を超えたことから、『全席優先席』制度は残しつつ、さらに優先度の高い座席である『最優先席』を設定することになったという。

『全席優先席』が理想であるのは論を待たない。しかし普通の席があるから優先されるべき席があるという考え方もできるわけで、全ての席を優先席にしたら、それは全て普通席であるのと変わりない。『全席優先席』導入にあたり、(おそらく)こうした議論はされた(はず)で、その結果として有意義で有効に機能する制度として『全席優先席』制度が導入されたと推察する。

しかし、キリスト教で謳う奉仕の心を精神的なバックボーンに持つ欧米人ならともかく、引っ込み思案で奥ゆかしい人も少なくない日本人には『全席優先席』制度は向かないのではないかと私は思う。実際、関西では阪急電鉄が同様の制度を導入していたが、今回の横浜市営地下鉄と同様の苦情が出て同制度を見なおしている。

日本人が赤の他人に話しかけて親切な行いをするには、「ここは優先席なんだから席を譲ってあげなくちゃ」的な、背中をポンと叩いてくれるような或る種の言い訳が欲しいのだ。もちろんそれは「ここは普通席だけど席を譲ってあげなくちゃ」という想いを誘発して、結果として『全席優先席』が実現していく・・・えっ、そんなの理想を語っているに過ぎないって?

「理想とか綺麗事と言うが、それを成しとげた時、それはただの“可能な事”になり下がる。理想を語れよ。理想を語れなくなったら人間の進化は止まるぞ」
(by.ロイ・マスタング:鋼の錬金術師 より)

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Real Action Heroes ロイ・マスダング


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「全席優先席」でも効果なし? 横浜市営地下鉄、新たに「最優先席」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120228-00000005-jct-soci


posted by 只今(橘カヲル) at 23:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:地域 | 更新情報をチェックする
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