
『2012年 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』会場の様子
旧知の方に誘われ、東京・新宿の京王百貨店7階催事場で開催中(24日まで)の『元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』にやってきた。いわゆる駅弁大会では歴史も古く、規模も大きい。同百貨店の正月明けの時期における恒例行事である。
元祖有名駅弁と全国うまいもの大会
Wikipedia
好きなものの情報を共有するツール『LiKINGMAP』の『駅弁』ページに同大会についての書き込みがあったのを見て「今年も開催の時期がきたのだなぁ」と思い、期間中のどこかで行こうと考えていたところに、タイミングよくお誘いが掛かったのだ。
『LiKINGMAP 駅弁』
http://www.likingmap.com/Main/LiKING.php?id=52
※いろいろな人が情報を持ち寄っているので参考になるよ!
さて、待ち合わせの都合もあり、会場に到着したのは同百貨店が開店する前だったが、入り口には既に長蛇の列ができていたのには驚いた。さすが『駅弁の甲子園』との異名をとる大会だけのことはある。
結局、行列へ並んだ人々が総て店内へ入ったぐらいのタイミングで私も店内へ突入、催事会場へと足を運んだが、定番的人気駅弁や輸送駅弁(会場での調製実演販売ではなく現地から輸送されてくる駅弁。出品される駅弁の大部分がこちらにカテゴライズされる)には、会場どころか他の階へと続く階段部分にまで行列ができていた。また早くも購入済みの駅弁を休憩スペースで堪能されている方々もいた。
程無く待ち合わせの方と現地合流したが、会場の熱気と込み具合にゆっくり話をする間も余裕も無く、それぞれが独自に買い物をする事になった。以下で今回の“戦利品”をご紹介させて頂くので、宜しければご覧いただきたい。いずれも甲乙付けがたい美味しさだった。
なお今後のことも考え、会場からの帰り道に奮発してヨドバシカメラで撮影ブース(デジカメで小物の撮影をする時に使うナイロン製のテントのようなもの)と撮影用ライトのセットを購入したので、今までのものより写真の出来は良いはず(苦笑)。

いかめし(500円:税込)
戦利品その1、JR北海道・函館本線森駅の『いかめし』。イカの胴体に米を詰め込み、醤油とザラメの煮汁で煮込んだ、日本屈指の名物駅弁。イカにも米にも十分に味がついているのに味付けは寧ろアッサリ。適度なサイズと量も有り難く、さすが日本屈指の名物駅弁。

『いわしのほっかぶりずし』と『秋刀魚の誕生づけ握り』の詰め合わせ(1,050円:税込)
戦利品その2、JR北海道・根室本線釧路駅の『いわしのほっかぶりずし』と『秋刀魚の誕生づけ握り』の詰め合わせ。『いわしのほっかぶりずし』とは、イワシの握り寿司に酢漬けの薄切り大根を巻いたもの。寿司に巻かれた薄切り大根を、ほっかぶり(頬被り:頬を隠すよう頭から手拭いを被り、顎のあたりで結ぶこと)に見立てている。その薄切り大根と、イワシとシャリの間に挟まれた生姜の効用もあってか、イワシの生臭ささは皆無。もちろんイワシ自体も新鮮なのだろう。

鮎屋三代(1,100円:税込)
戦利品その3、JR九州・鹿児島本線&肥薩線および肥薩おれんじ鉄道・八代駅の『鮎屋三代』。焼き干しにした鮎でダシを取った炊き込みご飯の上に、頭から噛じれるほどに柔らかくて美味しい鮎の甘露煮が丸ごと一匹乗ったもの。鮎は球磨川で捕れた天然物が使用されているというから、嬉しいじゃありませんか・・・。

岩手短角牛弁当やわらか煮(1,280円:税込)
戦利品ラスト、岩手県の『いわて短角牛やわらか煮弁当』。実は駅弁では無く、同大会のチラシにもあるように「全国うまいもの」での出品。しかし昨年の同大会で「うまいもの」アンケート第一位に輝いた実力派。ご飯の上にキンピラゴボウを敷き、その上に脂肪が少なく肉質がいい岩手短角牛の肉をほぐして柔らかく煮たものを乗せている。
脂身が少ない部分を使用しているにもかかわらず、非常に柔らかく煮込まれている。サッパリとした味付けも申し分ない。牛肉をメインにした駅弁・弁当は全国各地にあるが、その中でも有数の美味しさ。今回のイチオシだが、18日までの期間限定出品なのでご注意を。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
