(朝日新聞)
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、11月に発売予定の次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の廉価版機種の国内希望小売価格を税込み62,790円から49,980円に値下げすると発表した、との事。「発売前に値下げするってどういうこと?」と思ったが、要は同時期に発売される任天堂の「Wii」の希望小売価格25,000円や、マイクロソフトの「Xbox360」廉価版29,800円と比べてあまりにも割高だから、値下げせざるを得なかったようだ。
どうもソニーが心血を注いでいるブルーレイのDVDに対応するドライブが搭載されるため値段が張ってしまうようだが、そのほかにも「ユーザーのホームエンターテイメントの中核となるために」という名目のために色々な端子やらネットワーク機能やらを搭載しまくっている所為もあるのだろう。たしか、PS2の時も同じようなお題目を唱えて妙な端子を一杯くっつけて見たものの、結局後発のものでは取り外して販売価格を引き下げていたような気がする。
自分の個人的な意見で恐縮だが、ゲーム機にゲーム機以外の機能を無理に持たせる必要はないと思う。それは一時期有名になった「炊飯器でホットケーキが作れる」にも似た話で、確かに炊飯器でホットケーキを作ることはできるかもしれないが、だからといってホットケーキを作るために炊飯器を買う人はそうとう変わった人だ。これと同じで、本格的にその機能を有した家電が欲しいのであれば、PS3のような代替品は使わずに専門の機器を購入するだろう。先のホットケーキの例でいえば、炊飯器ではなくホットプレートなどを購入するのではないか。
閑話休題、ライバル会社の製品が安いからといって発売前に販売価格を引き下げるような真似をすれば、販売戦略の甘さを露呈するだけのような気がする。それにそんな前例を作ってしまったら今度は消費者に軽く見られてしまう「どうせすぐ安くするだろう」と。実際自分も「新型ゲーム機を発売日当日に買うのは江戸っ子が初ガツオを食べたがったのと同じで、タダの見栄。発売して暫くたち、
それまで、こっちで遊んでいる?