(インサイド)
イギリスのゲーム業界紙『Develop』が「ソニーの社内スタジオの幾つかは次世代機、プレイステーション4向けのプロジェクトに非常に初期段階ながら取り組み始めた」と伝えている。なんでもプレイステーション4は2013年か2014年頃の登場になると予想されていて、幾つかの内部スタジオはゲームのコンセプトに取り組み初めており、ゴーが出れば実制作に入れるように準備を進めているそうだ。
またマイクロソフト社が『Xbox Next』と仮称される次世代機を2013年のクリスマスにも投入する方針であることも伝えられている。記事によれば「ハードの発売時から次のハードの準備を進めるのは当然のこと」であり、また「こうした報道が出てくるということはある程度の段階まで進んできたということを意味しそう」とのことである。
次世代ゲーム機ともなれば、インターネット接続は当たり前の上にフルハイビジョンと3D表示に対応して、美麗なCGが驚くほど滑らかに動くような代物なのだろうか? スペック的には確かに凄いと思うが、やはりゲーム機市場は対応するソフトの絶対的な頭数があって成り立つものであることは論をまたない。
しかしソフトメーカー側は開発コストがかかりすぎるなどの要因から現行機のスペックですら持て余し気味なのか、初代ファミコンの隆盛時代を知っている私からすれば肝心のソフトの頭数は思いのほか少ないように思える。別の言い方をすれば、既に現行機ですら十分にハイスペックで使いこなせる人間が少ないのだ。
このうえ現行機よりも更にハイスペックなゲーム機を世に送り出しても、重装甲と超推進力を兼ね備えた凄まじいハイスペック機ではあるが使いこなせるパイロットがいないために量産化が見送られたモビルスーツ・トールギスのように
「乗り手のことなど完璧に無視している」
(by.ゼクス・マーキス:新機動戦記ガンダムW より)

HCM-Pro 58-00 トールギス (新機動戦記ガンダムW)
的な評をソフトメーカーから下されてしまうのがオチなのではないか?
その一方で、モバゲーやGREEの提供するゲームが、単純なシステムとそこそこのグラフィックだけれどもモバイル端末でPLAYできる簡易さが若年層を中心に支持され、しかも開発コストが割安で済んでいるであろうと思われるからゲームを開発するソフトメーカーにとっては参入のハードルが低く、そのおかげでラインナップも充実しているという事実がある。
「高性能な家庭用ゲーム(ほぼ)専用機」というものが本当に必要なのかどうか? と根源的な問題も含めて、考える時が来ているのかもしれない。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

ソニー、プレイステーション4向けのプロジェクトを複数の内部スタジオで開始か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111021-00000003-isd-game