(産経新聞)
俳句や絵画を創作する人に対し「あなたの作品はすばらしい」などと言葉巧みに誉めそやし、無料で絵を掲載すると偽って後日に法外な掲載料を請求したり、多数の業者から同様の勧誘を受けるようになったりする被害が増えているという。
東京都消費生活総合センターでは、こうした「褒め上げ商法」の手口に注意を呼びかけている。同センターが受け付けた褒め上げ商法に絡む相談は、平成22年度で210件。前年度より約30件多く、増加傾向にあるとのこと。相談者の6割以上が60歳以上の高齢者だという。
歳を取り、残された寿命について考えるようになると、何らかの形で残した自分の功績を他人に評価してもらって、自分が生きた証にしたいという欲求が少なからず出てくると聞く。また誰だって、例えば自分の絵を
「下手なもんか こんなに上手くネコを描いてあるのに。えっ、イヌなの。下手だなあ」
(by.ドラえもん:ドラえもん より)

ROBOT魂 ドラえもん
と酷評されるより、褒めて貰ったほうが嬉しい。褒め上げ商法は、そうした人間の心理を巧みについた詐欺といえるだろう。
対処法としては「安易に契約を結ばない」ことに尽きるが、自分の作品を褒めてくれる人間の申し出を断るのは難しいのも確か。それに褒めて貰えは気持ちが舞い上がってしまっているだろうし・・・。記事にもあるように家族やヘルパーなど、比較的冷静と思われる、周囲の人間が気をつけてあげて欲しい。
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