2011年09月01日

井端選手“ドーピング”騒動と中日球団のボーンヘッド



プロ野球の加藤良三コミッショナーから、中日ドラゴンズの井端弘和内野手(36)がドーピング(禁止薬物使用)違反で譴責(けんせき)処分、中日球団に制裁金300万円を科したと発表された。・・・という記事中の文章だけでは、井端選手が試合での競技力向上のため禁止薬物を積極的に使用していたかのような印象を受けるが、実際は異なる。

井端選手は目の炎症治療のために目薬を使用しているのだが、これの中にドーピング検査で陽性となる物質が含まれていた。井端選手は球団を通じて目薬の治療を日本プロ野球組織(NPB)医事委員会に申請していたのだが、使用を承認する判定書の有効期限が切れていたのだ。

「ききめが永久に続く薬なんてあるか!! なんにだって有効期限はあるんだ!!」
(by.ドラえもん:ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) より) 

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ドラえもんのひみつ道具の効力にさえ有効期限が存在するのだから、当然想定されうるケースだと思うのだが、球団側が判定書の確認を怠ったために薬物使用の承認に期限があることを把握しておらず、故に井端選手にもその事実が伝わっていなかった、というから、なんともお粗末な話だ。井端選手はむしろ被害者といえる。

ビジネスの世界では契約書のチェックは常識以前の問題ではないだろうか。大抵の場合、契約書は提示する側にとって有利な内容になっているから、目を皿のようにしてチェックして、内容に問題があれば修正を求めないと、相手の言いなりになってしまってビジネスでは非常に不利になる。

それに契約書を締結する場合、契約違反には何らかのペナルティがあるのが一般的だから、最低でも「何をどうしたら契約違反になってしまうのか」については十分に把握して、役職員に周知徹底しておかないと、突然多額の違約金を支払わなければならないようなケースだって出てくるはずだ。

今回の中日球団のケースはまさにそれであろう。プロ野球球団だって立派な法人組織であり、今回のような騒動は組織経営としては杜撰にすぎる。契約書の精査に精通した人間がいないのであれば専門家に契約書のチェックをお願いするなどして、しっかりとした経営をして欲しい。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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井端、ドーピングでけん責=治療薬の申告ミスで-プロ野球
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110901-00000115-jij-spo
posted by 只今(橘カヲル) at 22:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:スポーツ | 更新情報をチェックする
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