2011年08月18日

遅きに失する「救命胴衣着用の義務付け」に思う

17日の14時15分ごろ、浜松市天竜区二俣町の天竜川で24人が乗った川下りの遊覧船が転覆する事故が発生。これまでに死者2人、行方不明者3人という惨事となっている。亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、行方不明の方々が無事であることを切に願う次第である。

川下り船:救命胴衣着用を義務付け 国交省指導へ
毎日新聞

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Yahoo!ニュースより

ところで、現行法では12歳未満については救命胴衣(ライフジャケット)の着用を義務付けているが、12歳以上については努力義務に過ぎなかった。

船舶職員及び小型船舶操縦者法(抄)

(小型船舶操縦者の遵守事項)
第二十三条の三十六
4 小型船舶操縦者は、小型船舶に乗船している者が船外に転落するおそれがある場合として国土交通省令で定める場合には、船外への転落に備えるためにその者に救命胴衣を着用させることその他の国土交通省令で定める必要な措置を講じなければならない。

船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則(抄)

(船外への転落に備えた措置)
第百三十七条
法第二十三条の三十六第四項の国土交通省令で定める場合は、次に掲げる場合とする。
一 航行中の特殊小型船舶に乗船している場合
二 十二歳未満の小児が航行中の小型船舶に乗船している場合
三 船外に転落した際に短時間で救助させるため適切な連絡手段を確保せずに、航行中の小型漁船に一人で乗船して漁ろうに従事している場合
四 前各号に定めるもののほか、小型船舶の暴露甲板に乗船している場合

3 第一項第四号に掲げる場合に講ずる法第二十三条の三十六第四項の国土交通省令で定める必要な措置は、前項の規定により乗船する小型船舶に応じて必要とされるものを着用させるよう努める措置とする。

しかし、この事故を受けて国土交通省は、全国の川下り業者に、全ての乗船客に対しライフジャケットの着用を義務付けるよう指導すると発表した。

私も天竜川ではないが川下りの遊覧船に乗船した記憶がある。だがライフジャケットを着用した記憶は無い。思えば危険な話で、川下りがレジャーとして成立するような河川であれば相応に流れも急だし、乗る船にしても「舟」と表記するのが正しいような小型船なのだから、船外に投げ出されるリスクは常に存在している。そして川に落ちた場合、衣服を着たまま泳ぐのは想像以上に困難だ。

そこまで考えれは、法律で定められているかどうかに関わらずライフジャケットの着用は義務付けて然るべきだったと思う。しかしそれが成されなかった背景には、客側が「暑いから」とか「面倒だから」と言ってライフジャケットの着用を倦厭したり、川下り業者側がライフジャケット着用の手間暇をかけさせてしまうことで客足に悪影響が及ぶのを忌諱してきた、という事情もあるのではないか。

だが遅ればせながら国土交通省も動いた。川下り業者も、たとえ客側が面倒臭がったりしても

「大佐、今日からノーマルスーツを着けて出撃なさってください」
(by.ララァ・スン:機動戦士ガンダム)

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MS IN ACTION !! ララァ・スン専用モビルアーマー MAN-08

もとい、「お客さん、今日からライフジャケットを着用して乗船してください」とはっきり告げられる。

これで今後、今回のような悲惨な事故が起きないことを切に願うものである。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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<川下り船>救命胴衣着用を義務付け 国交省指導へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110818-00000068-mai-soci
posted by 只今(橘カヲル) at 23:03| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:地域 | 更新情報をチェックする
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