2011年07月14日

大関・魁皇の歴代最多通算1046勝目達成に寄せて

昨年後半、八百長問題の影響で存続の危機も囁かれた大相撲だったが、今月10日から始まった今年の名古屋場所で半年ぶりの通常開催にまで漕ぎ着けた。どうにも暗い話題ばかりが先行しがちだった大相撲に、久々に明るい話題が舞い込んだ。



愛知県体育館で行われている大相撲名古屋場所の5日目、大関・魁皇が旭天鵬を寄り切りで降し、元横綱・千代の富士(現:九重親方)の持つ記録を20年ぶりに塗り替える歴代最多の通算1046勝目(695敗158休)を挙げた。腰を痛めて十分な稽古を積めないまま場所入りしたこともあって初日から3連敗してしまったが、巻き返しの2連勝で大記録達成となった。

110714_01.jpg
産経新聞より

魁皇関は、第64代横綱・曙、第65代横綱・貴乃花、第66代横綱・若乃花と共に、1988(昭和63)年3月場所に初土俵を踏んだ『花の六三組(はなのろくさんぐみ)』の同期生。同期の3横綱に引けを取らない魁皇関の華々しい活躍は皆様ご存知のとおりで、若貴フィーバーに端を発する平成の相撲ブームを支えた一人であることは論を待たない。

だが気がつけば花の六三組で現役の関取は魁皇関だけとなってしまった。そして同期生が次々と土俵を去る中、未だに大関という大相撲界におけるNo.2の地位を保ちながら現役を続けている事実には驚愕する。その姿はまるで、

「クワトロ・バジーナ、百式、出る!」
(by.クワトロ・バジーナ:機動戦士Zガンダム より)

110714_02.jpg
MG 1/100 MSN-00100 百式 HDカラー (機動戦士Zガンダム)

グリプス戦役初期のロールアウトだったにも関わらず最後までエゥーゴのNo.2モビルスーツとして戦い抜いた百式を彷彿とさせる(?)。さすがに度重なる怪我や年齢からくる体力の衰えが見え隠れするようになってはいるが、代名詞とも言える左四つ右上手からの強烈な投げ技は容易く破れるものではない。

モビルスーツ百式は「百年使えるMS」との願いが込められたネーミングだが、ぜひ魁皇関も100年……はさすがに非現実的だが、できるだけ長く現役で活躍して欲しいと願っている。


【2011年7月19日追記】
魁皇関の現役引退のニュースが飛び込んできた。せめて11月の地元・福岡場所までは続けて欲しかったのだが……。外国人力士全盛の角界にあって、日本人力士の筆頭として土俵を支え続けた功績は大きいと思う。お疲れ様でした。



◆最後までお読み頂きありがとうございました。
banner_03.gif←管理人の励みになります。よろしければクリックをお願いしますm(_ _)m




魁皇、20年ぶり新記録=千代の富士抜く1046勝―大相撲
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110714-00000085-jij-spo
posted by 只今(橘カヲル) at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:スポーツ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。