2011年05月13日

内田裕也容疑者と孔子の言葉



交際していた女性会社員(50)が別れ話を持ち出してきたことに腹を立て、女性を脅して復縁を迫ったなどとして、強要未遂と住居侵入の疑いで、音楽家の内田裕也容疑者(71)が逮捕された。「間違いない」と容疑を認めているという。

内田容疑者は2009年12月ごろから女性と交際していたが、別れ話を持ちかけられたことから「会社に連絡した。内容は、暴力団と交際している。アブリ(注:覚醒剤吸引法の一種)をやっている。まだ実名は言ってない!よく考えて一週間以内にTELを!今ならまだ間に合う!」などと書いた文章を女性宅のポストに投函した。

さらに女性宅を自分の家と偽って鍵屋に頼んで鍵を無断で交換し、女性宅に侵入したとのこと。帰宅した女性が110番通報し、事が露見したそうだ。

ご存知の方も多いと思うが、内田容疑者は音楽関係のみならず俳優や映画監督、脚本執筆も手がけている。クリエイターとしてマルチな才能を発揮する一方で、エキセントリックな人物としても知られ、エピソードには事欠かない。

内田裕也
Wikipedia

芸能界という特殊な閉鎖社会においては数々の奇行も武勇伝に早変わりしてしまうのは事実だ。しかし一般社会においても奇行を続ければ、今回の内田容疑者のように警察のご厄介になってしまう。

クリエイティブな仕事をするときは、常識の殻を討ち破っていく必要があるだろう。既成の枠組みに対し立ち向かっていかなくてならない時もあるだろう。社会の常識や規律に反旗を翻し、自分の遣り方や才能を認めない人達に反抗しなければならない時もあるだろう。それが

「表現できたぜ……おれのハートを!究極の怒りを! ……表現できたぜェ~~~ 万雷の拍手をおくれ、世の中のボケども」
(by.音石明:ジョジョの奇妙な冒険第四部 より)

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ジョジョの奇妙な冒険 33 (ジャンプ・コミックス)

新しい音楽を、映像を、芸術を生みだす原動力になることもあるはず。しかし一般社会においてもそんな事を続けていたらタダの痛い人であり、事によっては犯罪者だ。

子曰ク「吾十有五ニシテ学ニ志シ、三十ニシテ立ツ。四十ニシテ惑ハズ、五十ニシテ天命ヲ知ル。六十ニシテ耳順ヒ、七十ニシテ心ノ欲スル所ニ従ヒテ矩ヲ踰エズ」ト。

【口語訳】
先生(孔子)はおっしゃいました。「私は十五歳で学問に志し、三十歳で独立した。四十歳で迷いがなくなり、五十歳で天から与えられた使命を知った。六十歳で他人の意見を素直に聞けるようになり、七十歳で自分の心の欲するままに行動しても限度を超えなくなった。」

上に挙げたのは、古代中国の思想家である孔丘(孔子)の死後、その弟子たちが師の言葉を纏めた『論語』の中でも特に有名な一節である。

儒教の祖として知られる孔子様ほどの聖者でも、70歳になってようやく「心の欲するままに行動しても限度を超えなく」なったというのだから、やはり難しいのかなぁ……。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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ロックミュージシャンの内田裕也容疑者逮捕 元交際女性を強要未遂容疑
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110513-00000517-san-soci
posted by 只今(橘カヲル) at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:芸能 | 更新情報をチェックする
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