(CNN)
パキスタン:無人機空爆に抗議の市民、NATO補給路遮断
(毎日新聞)
米軍が武装勢力掃討のためパキスタンでの無人機攻撃を強化している。これに抗議する集会がパキスタン北西部のペシャワル郊外にて数千人規模で行われた。幹線道路に座り込み、アフガニスタン駐留の北大西洋条約機構(NATO)軍に送られる補給物資の通過を遮断した。これまで武装勢力がNATOへの補給を停止に追い込んだことはあるが、住民が補給路を断ったのは初めてである。
パキスタンでは、米軍の無人機攻撃で民間人が巻き込まれるケースが相次ぎ、住民側が反発を強めている。集会では、昨年無人機攻撃で父親を失ったという8歳の少年が「無人機攻撃は私を孤児にした」とのサインを掲げる姿などが見られた。
集会を率いたのは、パキスタンのクリケットチーム元主将で右派政党「正義行動党」党首のイムラン・カーン氏(58)。カーン氏は「米国人と同じようにパキスタン国民にも人権がある」と訴えた。そして閉会に際し、米軍に「無人機攻撃をやめなければ、NATOからアフガニスタンへの物資補給路を封鎖する」との最後通告を突きつけた。さらにパキスタン政府に対して、首都イスラマバードへの大規模行進を実施すると警告したという。
アメリカの無人武装偵察機プレデター(predator)は、英語で「捕食者」や「略奪者」という物騒な意味を持つ。
RQ-1 プレデター
Wikipedia

プレデター画像(Wikipedia より)
そしてプレデターはヘルファイア(Hellfire : 地獄の火)という、これまた物騒な名前の空対地ミサイルによる対地攻撃も行う。プレデターはアメリカ空軍無人機部隊の主力だ。
プレデターは地上にてパイロット1名、シニア・オペレーター2名の合計3名体制で運用するのだが、実際に搭乗してはいないから仮にプレデターが撃墜されたとしてもパイロットが死傷することはない。また運用地域から遠く離れた米国にある空軍基地から衛星経由で機体の完全制御が可能というから、コントロール基地を狙ってプレデターを止める、といった手段も難しい。
――米国が無人攻撃機を保有し、実戦投入しているのも知っていた。しかし今回改めてプレデターについて調べてみて、薄ら寒くなる思いがした。
戦争とは人と人とが直接的に行われるものであり、だからこそ互いに犠牲者を目の当たりにする機会も増え、それが厭戦機運を生じさせ、戦いは終結に向かうのではないか? 遥か遠い地から無人攻撃機を介して行う戦争行為は、そうした戦争終結への機運に繋がる「人間性」の部分が介在しづらく、結果として戦争を長引きさせやしないだろうか?
「戦争から人間性が失われれば、勝利も敗北も悲惨なものとなる。神は、どちらにもその手を差し伸べてはくれない」
(by.トレーズ・クシュリナーダ:新機動戦記ガンダムW より)

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<パキスタン>無人機空爆に抗議の市民、NATO補給路遮断
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