2010年11月15日

タイマイは「煮ても焼いても食えない」カメ?

まずは、この写真をご覧いただきたい。

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時事通信より

澄み切った海中を優雅に泳ぐ、海亀の一種タイマイ。嘴状の口が特徴で、故に英語名をhawksbill(鷹のクチバシの意)という。甲羅が鼈甲(べっこう)細工の材料として珍重されたが、プラスチックという優秀な代用品が出現したのもさることながら、絶滅危惧種としてワシントン条約にて保護されることになったので、まさかこんな事が起きるとは思わなかった。

ミクロネシアでウミガメ食べて6人死亡
時事通信

太平洋に浮かぶ島国ミクロネシア連邦政府は、タイマイを食べた住人6人が死亡し、90人以上が体調不良に陥っていることを明らかにしたとのこと。

私はスッポン鍋のイメージや、海亀をモチーフとする怪人(笑)ウラタロスが

「カメ鍋にすんぞ!」
(by.モモタロス:仮面ライダー電王 より)

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S.H.フィギュアーツ ウラタロスイマジン

なんて言われたことが記憶に残っているので、カメは種類によらず食用になると思い込んでいたが、どうもそうではないらしい。

ウミガメの肉は、ミクロネシアのみならず大洋上の小さな島々でも取れる貴重な獣肉であり、アオウミガメのように食用として珍重されてきた種類もいる(現在はワシントン条約によって取引禁止)。しかしタイマイは海綿動物を主食とするため、これらが持つ毒素を体内に蓄積しまい、結果として肉が毒を帯びてしまうのだとか。

珍しい現象のようだが、貝類にも、毒をもつ植物性プランクトンを餌として食べることで体内に毒を蓄積させることがある。また猛毒を持つ魚の代表格であるフグも、人間が与えた餌のみで育てると無毒なフグになることから、毒を外部から取り込んで蓄積していることが分かっている。餌として食べた毒物が体内で蓄積されるという現象は、自然界では決して珍しいものではない。

正確な知識を持ち合わせていないなら、野生の動植物を不用意に口にするのは控えることだ。特に「火で焼けば大丈夫だろう」などと生半可な知識を持ち出すのは事故の元。毒物には熱を加えても変質せず毒性を保ち続けるものも多い。「煮ても焼いても食えない」とはよく言ったものだ。

そういえばウラタロスも「煮ても焼いても食えない」タイプだなぁ……。


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ミクロネシアでウミガメ食べて6人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101114-00000011-jijp-int.view-000
posted by 只今(橘カヲル) at 23:59| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする
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