2010年11月13日

国会内での撮影許可を巡るあれこれと「逆らうものは全てを悪と称している」人たちについて。

事の発端は、今月9日午前の衆議院予算委員会の席上にて仙谷由人官房長官自身が目を通し、菅直人首相に示した『極秘』と記された資料とその内容が読売新聞のカメラマンに撮影され、同日付夕刊に掲載されたこと。

映像公開で量刑下がる?仙谷長官「厳秘」資料
読売新聞

『極秘』資料には尖閣諸島中国漁船衝突事件の映像を一般公開した場合のメリット・デメリットについて記されていた。代表的なものは以下のとおり。

・メリット
=中国による日本非難の主張を退けることができる
・デメリット
=流出犯人が検挙・起訴された場合『政府が一般公開に応じたのだから、非公開の必要性は低かった』と主張し、量刑が下がるおそれがある。

――このエントリを書いている13日時点では未だ政府から映像の一般公開はされていないので、現政権は中国による日本非難の主張を退けるという国益よりも、映像を非公開とするとした現政権の方針に反して問題の映像を動画投稿サイトのYouTubeにアップロードした海上保安官のsengoku38氏の量刑を下げないことの方が優先順位が高いと判断しているようだ。

その判断についても異論は多々出てきそうではあるが、手元の資料と内容をカメラマンに撮影されたことを仙谷氏が「盗撮」と表現したことが新たな問題となった。なぜなら報道各社は国会内で撮影する場合、あらかじめ衆参両院それぞれの事務局から許可を得るからだ。

報道機関の撮影を「盗撮」と表現=仙谷長官が予算委で
時事通信

許可を得た上で、しかも国民に公開されて然るべき予算委員会の場で行われた写真撮影を、よりによって一般の会社でいえば広報部長にあたる内閣官房長官が盗撮呼ばわりしたのだから事は収まらない。

日本新聞協会:写真部長会 仙谷長官の盗撮発言で抗議文
毎日新聞

日本新聞協会在京8社写真部長会が「国会の予算委員会などの写真取材は、公に認められた取材席から通常取材の範囲内でこれまでも撮影している。『盗撮』との発言は到底容認できるものではない」とした謝罪と発言の撤回を求める抗議書を仙谷氏あてに提出する事態となった。さすが、自らの既得権益を脅かそうとする者に対するマスコミの行動は素早い。



こうした動きに対し仙谷氏は「釈然としないが(盗撮と表現したことを)撤回する」としたが、極秘書類を人前で不用意に晒す自分の迂闊さについての反省の弁はなく、もちろん謝罪にも応じなかった。

そればかりか12日の衆議院内閣委員会で「国会内の撮影許可の趣旨はカメラが今のように非常に細かいものまで撮影できる時代の許可ではなかった。時代とともに撮影のあり方も考え直す必要がある」と述べており、写真取材の規制強化に乗り出したい意欲を見せている。

さて、ここから先はあくまで一般論として述べさせていただくが「世界中の全ての人間は、私がいちいち具体的な指示を出さなくても、私が置かれている社会的立場を理解し、私の心情を推し量って、私にとって全ての物事が都合よく運ぶよう、私のために率先して行動してくれるものだ」と考えている人がいたとする。

そんな人にしてみれば、自分の社会的立場を脅かし、自分の心情にそぐわず、自分にとって都合の悪い事象を引き起こすような者たちは一人残らず稀代の極悪人に見えるに違いない。しかし

「現にティターンズは、このような時に戦闘を仕掛けてくる。見るがいい、この暴虐な行為を。彼等はかつての地球連邦軍から膨れ上がり、逆らうものは全てを悪と称しているが、それこそ悪であり、人類を衰退させていると言い切れる!」
(by.シャア・アズナブル:機動戦士Zガンダム より)

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CHOGOKIN 可動戦士 百式

クワトロ・バジーナの名を捨て、再びシャア・アズナブルを名乗った彼の最初の大仕事といえる、ダカールの連邦議会を占拠しての演説の一節にもあるが「自分に逆らう者は全て悪という思想こそ悪」だ。この思想の行き着く先は、自分に同調しないものの粛清しかないからだ。

いや、別に「具体的な誰か」がそういう思想の人間だと決め付けているわけではないですけど……。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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国会内での撮影制限を示唆~仙谷官房長官
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20101112-00000034-nnn-pol
posted by 只今(橘カヲル) at 11:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:社会 | 更新情報をチェックする
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