7日午前7時25分、野球評論家の大沢啓二氏が胆嚢癌(たんのうがん)のため死去した。78歳だった。若い人や野球に興味の無い人でも『大沢親分』と言われれば、テレビ番組のコメンテーターとして「あっぱれ」や「喝!」を決め台詞に鋭い意見を述べる溌剌(はつらつ)とした和服姿のご老人、と呼ぶには失礼なほど若々しいオーラに満ち溢れた氏の姿を思い浮かべることができるのではないか。
大沢啓二
ウィキペディア
世代や趣味・嗜好を問わず多くの人に愛された大沢氏であるが、最近テレビなどでお見かけする姿は、まるで花が萎(しぼ)んだかのようにゲッソリと痩せていたことから、私も心配していたのだが、残念ながらこのような結果となってしまったことは残念でならない。
さて大沢氏は、その江戸っ子チックな口調(氏は神奈川県藤沢市の出身)と武勇伝満載の人生から“親分”のニックネームをいただくことになったが、実は周囲に心配りのできる人であったという。
メディアへのリップサービスを行ってスポーツ新聞やニュースにチームを取り上げてもらうよう務めたり、球団を辞めるコーチには就職の斡旋を行ったとのこと。
私にとって“親分”といえば大沢氏か
「黙れ! そして聞け! 我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト!! 悪を断つ剣なり!!」
(byゼンガー・ゾンボルト:スーパーロボット大戦 シリーズ より)

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の口上でお馴染みの彼ぐらいなものだが、共通しているのは、マスコミなど他の誰かの手によって半ば強引に固定化させられたニックネームではなく、ファンの間で自然と“親分”の渾名が定着していった点だ。
大沢氏はそれだけの人間的な器を持つ人間であったということであろう。ご冥福をお祈りしたい。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

元日本ハム監督の大沢啓二さんが死去 胆嚢がん 78歳 “親分”“ご意見番”と
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101007-00000510-san-base