2010年09月08日

ブレーキの無い自転車『ピスト』で事故が多発しているらしい

皆様は『ピスト』と呼ばれる自転車をご存知だろうか。競輪などのトラック競技で使用される競技用自転車(トラックレーサー)のことなのだが、走ることだけを追求したシンプルな構造のため、変速機はおろかブレーキすらついていない。当然運転には危険が伴うため、日本国内では法令によりブレーキをつけなければ公道を走ることはできないのだが…。

銀輪の死角:ブレーキなし「ピスト」 暴走、違法競技用車 事故多発、取り締まり強化
(毎日新聞)

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毎日新聞より

それを知ってか知らずか、ブレーキ無しピスト(ノーブレーキピスト)で公道を走る人たちが増えているそうだ。ノーブレーキピストの販売は違法ではないうえ、たとえブレーキつきのピストであっても、見た目を気にしたりして購入者が自分で取り外してしまうケースも多いので、乗り手のモラルに頼らざるを得ないのが実情だ。

警察庁は「制動装置が備えられていない以上、道路上での使用は原則として違反」との見解だし、自転車協会も「競輪選手でも公道での練習には前後にブレーキを付けている。ブレーキなしでの公道走行は大変危険」と警鐘を鳴らしている。実際問題として、ピストに撥ねられた歩行者が死亡する事故も現実に起こっているそうだ。

それなのに記事によれば、ノーブレーキピストの乗り手からは「事故も多いと聞くが、普段から練習しているから大丈夫。扱えない人は乗らなければいい」といった意見が聞かれるそうだ。自分の運転技術に自信を持つのは結構だが、現行法の規定では違反となるのは紛れもない事実だ。

もし本当に大丈夫というのなら、それはノーブレーキピストの登場を想定していなかった現行法の不備である可能性がある。なので順番としてはノーブレーキピストがブレーキ無しで公道を走っても一般の自転車同様に安全な乗り物であることを客観的なデータによって証明し、法の改正に動くのが筋というものだ。そして法改正されたら、思う存分ノーブレーキピストで疾走すればよい。

いくら法律違反状態なのを棚に上げて正当性を主張しても、ひとたび衝突事故などを起こせば

「そんな弾に当たるもんか!」
(byカツ・コバヤシ:機動戦士Zガンダム より)

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機動戦士Zガンダム メモリアルボックス Part.II [Blu-ray]

と敵の攻撃をかわして調子に乗っているところを前方不注意で乗機ごと隕石へ激突し、結果として死亡してしまったカツ・コバヤシ並みのバツの悪さが待っている(分かりづらい……)。

自転車には素直にブレーキを付けたほうが無難かと思う。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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ピスト ブレーキなしの競技用自転車 暴走で事故多発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100908-00000019-maip-soci
posted by 只今(橘カヲル) at 23:59| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:社会 | 更新情報をチェックする
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