2010年08月16日

北海道『ばんえい競馬』で「馬肉」の危機より生還した馬が活躍中

ソリ(橇)を曳いた競走馬が速さを競う、ばんえい競走。世界で唯一、北海道でのみ行なわれている競技で、北海道の馬文化の一つの象徴ともいえるものだが、他の地方競馬と同様に経営は厳しく、赤字の累積から旭川・北見・岩見沢の各市が経営から撤退。近年では帯広市の『ばんえい競馬』のみ開催が継続している状態である。

そんな『ばんえい競馬』で、ある競走馬が話題になっているという。

中年リストラ馬、「馬肉」寸前から快進撃
(サンケイスポーツ)

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サンケイスポーツより

その競走馬の名は、ゴールデンバージ。1997年生まれで現在13歳。記事中には「人間の年齢なら56歳になるという」とある。草食動物である馬は、いち早く外敵から逃げ切れる能力を獲得する必要があるため、特に若い間の成長が早い。よって馬と人間の年齢比較は難しいのだが、天寿を全うした場合の馬の平均寿命は20~25歳というから、そこから考えれば人間で言う熟年世代といったところか? 少なくとも若者ではないだろう。

さて、ゴールデンバージは99年のデビュー当初は順調に勝ち星を重ねていた。しかし徐々に成績が落ち、2008年6月のレースを最後に事実上の引退状態となり、09年10月には競走馬登録を抹消されてしまう。その後は道内各地の草競馬で走っていたが成績は低迷したままで「馬肉処理」という噂が流れる状態にまで陥ったとのこと。

話は横道にそれるが、競走馬が引退後、種牡馬になれたり乗馬クラブに引き取られたりされた一部の馬以外は、最終的に“馬肉”になってしまうという話は、チラチラ耳にしていた。なんとも寂しい話であるがあくまで噂話のレベルであった。そこで私の勤め先にいる、地方競馬の元職員という人に、引退後の競走馬の運命について聞いてみた。

すると「元競走馬だと食用には向かない」そうで、ペットフードという選択肢も無いわけではないが、大抵は化製場(かせいじょう:死亡した家畜の死体などを処理する施設)に送られ、皮(各種革製品)や骨(肉骨粉など)や脂(石鹸など)などを各々加工されていくとのことだった…。

話を戻そう。そんな崖っぷち状態にあったゴールデンバージを救ったのが山田厩舎の山田勇作調教師。兼ねてからゴールデンバージの素質を見抜いていた山田調教師は、親交のあった馬主に「安いから」と頼み込み、買ってもらった。

馬肉にされずに済んだゴールデンバージは、その恩に報いようと奮起したのか、調教で若い馬を蹴散らしたばかりでなく、復帰後に挑んだ初のレースでは後続を約10秒引き離す離れ業で圧勝したのだった。

「わ…忘れていた!子供のころからあった あなどってはいけないヤツの爆発力を!!」
(byディオ・ブランドー:ジョジョの奇妙な冒険第一部 より)

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超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第三部 11.DIO (荒木飛呂彦指定カラー)

――と関係者が思ったかどうか定かではないが、とにかくそれぐらいの衝撃をもって再び『ばんえい競馬』に戻ってきたゴールデンバージは、復帰後の成績は3戦して2勝。その快進撃に関係者からの期待も熱いのだとか。

馬肉や石鹸になる危機から自力で蘇ったゴールデンバージの更なる活躍に期待したい。


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中年リストラ馬、「馬肉」寸前から快進撃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100816-00000507-sanspo-horse
posted by 只今(橘カヲル) at 23:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:地域 | 更新情報をチェックする
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