2010年05月28日

地元住民からの歓迎セレモニーを早々に切り上げさせたサッカー日本代表関係者に一言

南アW杯:民族舞踊で歓迎、横断幕も 日本代表スイス合宿
(毎日新聞)

100528_00.jpg
毎日新聞より

ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会開催を来月に控え、サッカー日本代表はスイス南部の高級リゾート地として知られるザースフェーで合宿をスタートさせた。ザースフェーはジュネーブから車で3時間半かかるという山間の小さな山村なのだが、写真にもあるように多くのスイス人が見学に訪れたとのこと。また日本代表が宿泊するホテル前広場では、26日夜に地元住民が民族舞踊を披露するなど、歓迎ムードに包まれたそうだ。しかし…。

アルプスの侍 いきなり本番モードだ!
(スポーツニッポン)
岡田監督、100人歓迎ムードも余裕なし
(スポーツ報知)

村の入り口のバスターミナルには約100人の村民が1時間前から待機し、日本代表チームを歓迎するためセレモニーが開催された。

しかし日本側から「選手が移動で疲れているから、できるだけ時間を短くするように」などと要請があったため、100人を超える地元の子供たちによる合唱や、スイスの伝統楽器アルプホルンの演奏などで構成される歓迎式典を僅か8分で終了させたとのこと。現地の観光局関係者は「最初は“どんどんやって”という感じだったが、韓国戦後に急に時間を短縮するよう言われた」と困惑しているという。

今月24日に行われた国内最終戦で韓国に完敗したことで精神的に余裕がなくなっているのは理解できるし、同情もする。しかし、この対応はいただけない。もしかしたら岡田武史監督らは「韓国にボロ負けした直後なのに“お遊び”のようなセレモニーに付き合うなんて不謹慎だ!」といった批判を恐れたのかもしれない。

しかし、そうした批判については

「遊びでやってんじゃないんだよーっ!」
(byカミーユ・ビダン:機動戦士Zガンダム より)

100528_01.jpg
MG 1/100 ゼータガンダムVer.2.0 HDカラー

と反論できるはずである。

W杯やオリンピックに代表される国際的スポーツイベントは、単なる運動技術の優劣を決めるための見世物ではない。国際交流と相互親善によって世界の恒久平和に貢献するのを究極の目的としているはずで、だからW杯やオリンピックは「平和の祭典」などと呼ばれたりもするのだ。そして、そんな大会に酸化するために日本代表のユニフォームを着て海外に遠征している以上、彼らは単なるサッカー選手ではなく、日本を代表する親善大使そのものだ。

彼らが地元の人に与えた印象イコール日本に対する印象となる。遠征先で地元の方々と交流を深めるのも、国際大会に出場する選手や関係者としての仕事である。決して遊びではない。海外の代表選手たちは前述のようなことを十分理解しているので地元の方々との交流に積極的だし、ファンやマスコミの目も厳しく光る。

前述したような日本代表の対応をみていると、こうした方面でも日本のサッカーは世界のレベルとは掛け離れていることを強く感じてしまう。うーん、頭が痛い。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
banner_03.gif←管理人の励みになります。よろしければクリックをお願いしますm(_ _)m




南アW杯 民族舞踊で歓迎、横断幕も 日本代表スイス合宿
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100528-00000008-maip-socc
posted by 只今(橘カヲル) at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:スポーツ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。