(時事通信)
愛知県豊川市の会社員・岩瀬一美さん(58)方で、一家5人が殺傷されるという痛ましい事件が起こった。犯人は同家の長男で無職の岩瀬高之容疑者(30)。高之容疑者は刃物で家族に次々と襲い掛かり、父親の一美さんと、姪にあたる金丸友美ちゃん(1)を殺害、母親と弟夫婦にも重傷を負わせた。さらに自宅に放火し、2階部分を半焼させたとのこと。亡くなられたお2人には、この場を借りてご冥福をお祈りさせていただきたい。
さて、高之容疑者が凶行に走った動機は「勝手にインターネット契約を解除された」ことへの立腹という。同容疑者は中学時代から引き籠もりがちで、10年以上前に一旦就職したものの、半年ほどで辞めたあとはずっと引き篭もり生活を続けていた。そのため家族とのトラブルも絶えず、父親名義のクレジットカードを勝手に使ったり、父親の身分証明書を無断で持ち出して父親名義の銀行口座を勝手に開設したりしてパトカーが駆けつける騒動も頻繁に起きていたとのこと。
何の前触れもなく唐突にインターネット契約を解除された。そのためネットを通じて就職活動を続け、不況の折にようやく決定しそうだった就職がご破算になってしまった高之容疑者が激高した――仮にこのような筋書きであったとしても、何の罪もない僅か1歳の姪っ子まで殺害した高之容疑者に同情の余地はない。
おそらく真相は「引き篭もりを続ける高之容疑者に対し、そこからの脱却を望む家族は説得を続けてていた。しかし改善の兆しが見られないばかりか父親のカネに手をつけるといった事態を引き起こすようになったので、業を煮やした家族が強硬手段としてインターネット契約の解除に踏み切った」といったところではないか。
高之容疑者にしてみれば、ちゃんと職に就き、結婚して子供までいる弟夫婦との同居ということで、何かと比較されて鬱屈した感情を蓄積させていたのだろう。とはいえ何ら前向きな姿勢も見せずインターネットの世界に逃げ込むだけでは、
「同情はしないわよ。自分が傷つくのがいやだったら何もせず、ここで死になさい!」
(by葛城ミサト:新世紀エヴァンゲリオン より)

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ぐらい言われても仕方があるまい。
ところで、以前から警察が呼ばれるぐらいの騒ぎを引き起こしていた高之容疑者であるが、警察は「家庭内のトラブルだから家庭内で解決してくれ」といった対応をしたのだろうか?
思うに、絶対的な権限を持つ家長が強権を発動してトラブルを解決できたのは昔の話。現在は家族のありかたが変わってきているので、トラブルを家庭内で解決しきれないケースも多い。家族間でのトラブルは「同居人同士によるトラブル」と捉え、積極的に警察が介入したほうがいいのかもしれない。なんとも寂しい話だが…。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

刺し傷、5人に計44カ所=強い殺意か、愛知一家殺傷-県警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100417-00000120-jij-soci
ここにいたるまでに、解決の方法はなかったのか…とはいえ男の30歳では同情の余地はないですね。ご家族が気の毒でなりません。
30歳になっても妻子どころか定職にもつかずに引き篭もりをし、それを許していた家族に感謝するどころか憎悪の感情を爆発させるとは情けない限りだと思います。