(時事通信)

帰還を控え、スペースシャトル「エンデバー」のフライトデッキで手を振る若田光一さん。
(時事通信)
昨日、国際宇宙ステーション(ISS)に日本人で初めて長期滞在した若田光一さん(46)ら計7人を乗せたスペースシャトル『エンデバー』が、米フロリダ州にあるケネディ宇宙センターに帰還した。エンデバーの燃料漏れや悪天候に見舞われるなどのアクシデントが続き、当初の予定より約一ヶ月長い138日間の宇宙滞在となった。
宇宙で長期滞在した若田さんはエンデバーの乗員7名のうち唯一人、操縦席のあるフライトデッキではなく、その下部のミッドデッキと呼ばれる区画に横一列に並んだ座席のうち、ベッド状の座席に着いて着陸に臨んだとのこと。これは地球の重力下から離れた生活が続いたため、体の変調が想定されたためだという。
宇宙生活が人体に及ぼす悪影響のうち、よく知られるのが筋力低下と骨量減少である。宇宙空間では重力に対して体を支える必要が無いので筋力や骨密度が低下する。病気や怪我で安静状態(寝たきり)が長期にわたった状態を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれない。
まず筋力低下を防ぐためには適度な運動が必要となる。重力の無い環境の運動機器なので、トレッドミル(モーターで回転するベルトの上を歩いたり走ったりする)や自転車エルゴメーター(いわゆるエアロバイク)などが中心。だが筋力の増減には個人差もあるので、長期間の滞在が続けば筋力低下を100%防ぐのは難しいようだ。
また骨量の減少についてもう少し詳しく述べると、宇宙空間では骨への荷重負荷が減少するため、骨からカルシウムが溶出する。これを防ぐには骨の形成に不可欠なカルシウムを多く含む食物や、骨の代謝を活発にするビタミンDを摂取することが肝要だが、骨に物理的刺激が無いと上手く骨にカルシウムが取り込まれない。地上であれば運動していなくても常に重力によって骨は刺激をうけるが、宇宙空間では対策にも限界がある。
こうして考えていくと、人間とは重力のある地球で生活することを前提として地球が生み出した生き物であることを強く感じる。若田さんは帰還後の印象について
「心地良いな、重力というものは」
(byセルゲイ・スミルノフ:機動戦士ガンダム00 より)

HG 1/144ティエレン宇宙型 ~ガンダム00(ダブルオー)シリーズ~
…じゃなかった(笑)、「ハッチが開いた後、草の香りがシャトルの中に入ってきた時に、優しく地球に迎えられた感じがした」と話したという。ともあれ、若田さんを始めとする宇宙飛行士の皆様、お疲れ様でした!
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

「浦島太郎のよう」=多忙な宇宙生活振り返る-若田さん、元気に帰還会見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090801-00000025-jij-soci
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/astronaut/
もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/astronaut/link/register/
今後ともよろしくお願い致します。
uBO5uQCc
それとも、宇宙が好きで宇宙飛行士になったくらいだから予定延長してそれだけ長く宇宙に留まれてラッキーとか………
相互リンクのお申し出、ありがとうございます。リンク設置いたしましたのでご確認さい。今後ともよろしくお願いします。
>記号士 さん
少なくとも、些細なトラブルには動じないぐらいのタフさがなければ宇宙飛行士は勤まらないのでしょうね。若田さんは凄い人だと思います。