(読売新聞)
岐阜県海津市での出来事。22日の13時45分ごろ、十六銀行高須支店にやってきた職業不詳・小田明容疑者(54)が、手にした柳場包丁を女性行員に突き付けて「300万円を出せ」と脅した。銀行強盗である! その場に居合わせた10人の行員と4人の来客者に緊張が走った。
ところが行員や来客中の皆様にとって幸運だったのは、たまたま現場近くに県警の捜査員がいたこと。実は同市では21日に、母子が刃物で殺害される無理心中と見られる事件が起きたばかりだったのだ。通報を受けた県警鑑識課員3人が現場に駆けつけ、小田容疑者は強盗未遂容疑で現行犯逮捕されたのだった。事件発生から逮捕までの所用時間は、なんとたったの9分。
「全滅!? 12機のリックドムが全滅!? さ、3分も経たずにか…」
(byコンスコン:機動戦士ガンダム より)

HY2M グロリアスシリーズ リック・ドム
と比べれば約3倍の時間が掛かっているものの(笑)、驚くほどのスピード解決となったのだった。
銀行強盗は、検挙率の高い犯罪だといわれている。考えてみれば銀行だって「狙われる」ことは百も承知だから、諸々の防犯設備や機器をそろえているだろうし、行員の訓練だって余念が無いはずだ。よくテレビニュースなどで、銀行が強盗犯罪に備えて警察も交えた実地訓練を行っている様子などが映し出されているのをご覧になった方もいるだろう。
少し考えれば、銀行強盗など逮捕率が高く割に合わなそうな犯罪――もっとも割の合う犯罪などありはしないのだが――だとわかりそうなものだが、それでも銀行強盗を画策する輩が減らないのは、人間というものは、切羽詰るとそれだけ判断力が低下することの証左ではなかろうか。
別の記事によれば、犯人は「金もない。家もない」と供述しているという。そんな切羽詰った状態で考えたことなど上手くいくわけが無い。未遂で終わったのを逆に天の助けと考え、先ずは職探しから始めて欲しい。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

「銀行強盗」たった9分で逮捕…近くに捜査員、未遂容疑で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090623-00000084-yom-soci