(スポーツニッポン)
日本におけるアーチェリー競技の第一人者で、アテネ五輪銀メダリストの“山本先生”こと山本博(やまもと_ひろし)氏(46)が、アーチェリーの国体埼玉県予選の成年男子個人の部で、これまで自身が持っていた日本記録を実に19年ぶりに更新したと記事は伝えている。
新記録が出たのは70mW(70メートルダブル)というインターハイや国体などの競技会において予選として採用されている競技方式。70メートルの距離から合計72射(36射×2セット)を行い、その合計点数で決勝ラウンドのランク付けをするのだが、山本氏は36射で345点をマークし、自身が持つこれまでの記録である344点を更新したのである。さらに72射でも従来の記録を4点上回る687点の日本新記録を記録した。
山本氏はマネジメント会社を通じ「344点という記録は当時の世界記録だった。そのまま日本記録として破られることなく今日に至り、自らがまた更新できたことは最高の気持ち」とのコメントを寄せているそうだ。
教職を務める傍ら、コメンテーターとしてテレビ番組への出演もこなしつつ、練習も怠らずに結果を出すとは驚きである。何より驚くのは氏の「モチベーションの維持能力」である。なにしろ、山本氏は最初にロス五輪で銅メダルを獲得してから20年後のアテネ五輪で銀メダルに輝いたとき、最初にロス五輪で銅メダルを獲得してから20年かけての偉業となったことに引っ掛け、もう20年かけて金メダルを狙うと宣言するほどの方である。思うに、山本氏は
「わたしは「結果」だけを求めてはいない。「結果」だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ………近道をした時、真実を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。大切なのは、『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな。…………違うかい?」
(byアバッキオの元同僚の警官:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

ジョジョの奇妙な冒険 (59) (ジャンプ・コミックス)
といったような思考の持ち主なのではないか。競技の結果に一喜一憂するのでななく、より良い結果に辿り着こうとする自分の意思を重要視する…といったような。
こうした意思を持ち続けている方であれば、20年後とは言わず次回(2012年)のロンドン五輪で早くも宿願を達成するかもしれない。僭越ではありますが、その日が来ることを私も願っています。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

山本先生19年ぶり日本新更新!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090622-00000043-spn-spo