(読売新聞)
皆様は『模型カフェ』なるものをご存知だろうか。なんでも喫茶店の一角にプラモデルを作るための作業スペースが設置されているだけでなく、工作や塗装に使うための道具も貸し出してくれる。その上、完成すれば展示もしてくれるとのこと。やはり幼き日にプラモデル作りに熱中した中高年層の支持が厚いという。
そして直撃世代であるためか『ガンプラ』こと機動戦士ガンダムシリーズのプラモデルに代表されるアニメモデルが人気だそうだ。記事中に紹介されている模型カフェの店名『アナハイム・カフェ』や『フォン・ブラウン』は、共にUC(宇宙世紀)ガンダム世界における軍産複合企業や月面にある都市の名に由来している。模型カフェが『ガンプラ世代』をターゲットにしているのは明白である。
自分が子供のころから模型作りを趣味とする大人たちはいたので、模型カフェに需要があることにさほど驚きは無い。ただ、やはり感無量なのは、自分が子供のころはオモチャ扱いだったアニメモデルが、大人の趣味として一定の理解を得ていることだ。人前で堂々とアニメモデルを作っても後ろ指をさされることがないからこそ、『ガンプラ世代』をターゲットとした模型カフェというビジネスモデルが成り立つのだから。
その昔、大人の娯楽としてのプラモデルといえば、実在の戦車や航空機、艦船などを模型化したスケールモデルだった。スケールモデルの作成には相応に高度な知識と技術が要求されたから、基本的に説明書を見れば比較的容易に作れるアニメモデルやアニメモデルを作るアニメモデラーは、スケールモデルを作るスケールモデラーよりも数段格下として扱われたものだ。
しかしそんな風潮があれば
「アニメモデルだって、りっぱなプラモデルだ!」
(京田四郎:プラモ狂四郎 より)

GUNDAM FIX FIGURATION #0037 パーフェクトガンダム
と反発する人間が出てくるのが世の常。アニメモデラー達はアニメモデルにスケールモデルのようなリアリティ(現実味)を付与することで、アニメモデルの地位を高めていったのだ。
とまぁ、こんなことを書いているうちに、プラモデルが作りたくなってきたなぁ。久しぶりに模型店にでも足を運んでみるか…。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

コーヒー飲み飲みプラモ作り、中年男性に新たな癒やし空間
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090406-00000674-yom-soci