「どんな味か楽しみ」=水再生装置を修理-若田さん
(時事通信)
これまで、国際宇宙ステーション(ISS)で消費される飲料水は殆ど全てがスペースシャトルによって運搬されていた。だが多数の人間が宇宙で長期滞在…いや長期生活するとなれば、地球からの運搬だけでは限度があるのは自明の理。よってトイレで回収した尿や、エアコンで回収された空気中の水分などを蒸留、濾過、殺菌して飲料水などに再利用する水再生システム(WRS)の開発が進められたのは自然の成り行きといえる。
ところが今回搬送された新しいシステムに不具合が生じていたため、このほどISSに滞在中の若田光一さんらがWRSの修理を行なったと記事は伝えている。検査のため、再生水はサンプルとして地上に持ち帰られるそうだ。会見で再生水を飲む心境を聞かれた若田さんは「どんな味がするのか、楽しみにしている」と笑いながら話したとのことだ。
WRSの実用化・量産化・小型軽量化は、宇宙開発のみならず水資源不足の解消や災害時における飲料水の確保など様々な局面で活用可能と思われる技術だけに研究も活発に行なわれると考えられる。これらに関しては程なく解決していくことだろう。それでは実用化・量産化・小型軽量化された後、WRSはどのような進化を遂げるのだろうか?
自分は、若田さんのコメントにもあるが「味」に拘るようになるのではないかと推察している。人工物を天然のそれに近づけようとするのは、水だけでなく様々な物に対して行なわれている試みだからだ。
ただ、恐らくどんなに技術が進歩しても、人工物と天然物の間には越えられない壁があり続けるのかもしれない、とも思う。例えば
「親父、まずは美味い水をくれ!」
(byランバ・ラル:機動戦士ガンダム より)

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と、ラルが砂漠のオアシスの食堂に入るなり店主にオーダーを出したのは、彼と部下達が砂漠という水資源に乏しい場所で作戦を展開していたからというだけでなく、宇宙(スペースコロニー)で生まれ育った彼の部下に、機械で人工的に作った水ではなく地球の天然水の美味しさを味わわせてやりたいという思いから出たセリフではなかったのだろうか? 人類が宇宙に進出して随分と経った宇宙世紀に入っても人工水は天然水に味の面で及ばない…なんだか色々と考えさせられるなぁ。
当初の話題とは大分論点がずれてしまったので、本日はここまで。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

「どんな味か楽しみ」=水再生装置を修理-若田さん
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090323-00000032-jij-soci