安馬改め日馬富士(はるまふじ)、大関昇進決まる
(朝日新聞)

朝日新聞より
財団法人日本相撲協会にて来年初場所の番付編成会議及び臨時の理事会が開かれ、関脇・安馬関(本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋)の大関昇進が決まった。
ここまでに6場所連続で関脇を務めていた安馬関は次期大関の筆頭候補との呼び声も高く、今回の九州場所では惜しくも優勝こそ逃したものの13勝2敗の好成績を残した。これで直近3場所で計35勝の勝ち星となり、大関昇進の目安とされる三役で直近3場所合計33勝のハードルをクリア。理事会にて満場一致で大関昇進が決まった。
理事会終了後、協会からの使者が伊勢ケ浜部屋の宿舎がある福岡県太宰府市の太宰府天満宮を訪れ、昇進を伝えた。師匠夫妻とともに使者を迎えた新大関は「今後も全身全霊で相撲道に精進します」と、緊張した面持ちで口上を述べたとのことだ。
そして、これを期に安馬関は四股名を改めた。新しい四股名は写真にもあるように『日馬富士』(はるまふじ)。『日』は太陽をイメージし、『馬』は旧四股名の安馬から引き継ぎ、『富士』は親方の現役時代の四股名から取ったものだという。
まことに申し訳ないが、自分は最初『日馬富士』と見て「ひまふじ」と読んてしまい(汗)、「おいおい、大関が暇じゃ困るだろう」と思わずツッコミを入れてしまった。
さらに東南アジアのマレー半島にあるマレーシアという国は漢字で馬来西亜と表記し、馬と略すことがあるから「日馬って、日本とマレーシアの友好とか、まさかそんな意味? あれ、安馬関はモンゴル出身だよな?」などと瞬間ではあるが本気で悩んでしまった。いくらなんでも『日』を「はる」と読ませるのは苦しすぎるんじゃ…それなら素直に『春馬富士』で良かったような気もするのだが。
いや、新大関の師匠である伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、前名跡の安治川親方時代に“安”の字に拘った極めて独創的な四股名を次々と生み出し、弟子に授けた人物である。
【例】
安馬(あま:現 日馬富士)
安美錦(あみにしき)
安壮富士(あそうふじ)
安大葉(あおば:現 青馬)
安扇富士(あおぎふじ:現 扇富士)
安雷(あらい:現 雷鳳)
安聡富士(あさとふじ:現 聡ノ富士)
安輝ノ花(あきのはな:現 伊勢ノ花)
安虎(あこ:現 虎の山)
安大ノ海(あおのうみ:現 友和)
安早飛(あさひ:現 土佐光)
安幸富士(あこうふじ:現 椿富士)
安神竜(あんしんりゅう:現 北斗)
安希富士(あきふじ:現 一富士)
自身が育てた初の大関に生半可な名前を授けるはずも無い。親方のインスピレーションが「これだ!」と告げ、敢えて『日』を「はる」と読ませのだろう。まぁ実際問題として、最初は違和感のある四股名でも周りが呼び慣れ、また本人が好成績を挙げれば馴染んでくるものだ。
かつて、自らの名も思い出せなかった少年が、或る施設で出会った少女に神への感謝を表す意味を持つ名をもらった。後に彼はその出来事を
「…それは文字通り、僕にとっての洗礼だった」
(byアレルヤ・ハプティズム:機動戦士ガンダム00 より)

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と述懐している。安馬改め日馬富士関も、この新しい名が、思わず神に感謝したくなるほどに良く馴染み、大活躍できることを祈りたい。
大関ともなれば協会の看板だから、ただ相撲をとっていれば良いわけではなく、ファンサービスなどに割く時間が多くなると思われるが、そんな中でも稽古に精進し、まずは初優勝、そして横綱を目指して下さい。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。


大関安馬が誕生!新しいしこ名は「日馬富士」
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