(excite世界びっくりニュース)
アメリカ・アイオワ州での出来事である。8月31日の早朝、ヘッドライトもつけずに運転していた車が、警察官に呼び止められた。ドライバーの男性は飲酒運転をしていた。よって男性はパトカーで連行されることとなったのだが、男は事態を軽く見ていたのか警官にある申し出をしたそうだ。曰く「家に帰してくれれば、サンドイッチをおごるよ?」と。もちろん、警官はこの申し出を断ったとのことだ。
こうした話が出ると「人身事故に繋がったわけじゃないのに、酷い警官だ。そんなに点数が欲しいのか? サンドイッチで手を打って見逃してあげればいいじゃんか」とでもいう意見を言う人がいる。またそうした意見をいう人は、往々にして「警察官なんてオレたちの税金で食わせてもらっているくせに」といった発言をして憚らない。
しかしちょっと待って欲しい。まず警察官は決して我々が税金で直接雇っているわけではなく、国家や地方自治体などが雇用主であるサラリーマンであり、労働の対価として報酬を得ている。その点では我々と変わりない。だから警察官を始めとする公務員に対し「我々はお前のような人間のために税金を払っているのではない」と罵倒したり、ましてや悦に入るのは間違いである。
そして警察官の職務は個人の生命・身体及び財産の保護や犯罪の予防などであり、決して「軽犯罪を見逃して便宜を計ること」ではない。しかも職務内容から考えて生命危険度の高い職種であるにも関わらず、それに見合うほどの収入を得ているかといえば決してそうではない。そう考えれば
「『なぜ悪い?』 こんなクソどもからカネを受け取るのが、なぜ悪い? この街は全て丸く治まっている……! こいつらは、保釈金を払って出てくるだけだ…… カネを払うのが『オレへ』か『裁判所と弁護士へ』かの違いだけだ……!! オレが命がけでこの街を守っている事には、かわりないんだからな!!」
(byレオーネ・アバッキオ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

ジョジョの奇妙な冒険 (52) (ジャンプ・コミックス)
といった“悪魔の囁き”に負けない警察官がいるという事実は、むしろ有りがたいことではないだろうか。このような警察官がいるお陰で、我々は安心して街を歩けるのだ。
それとも、賄賂の誘惑に負けず職務を忠実に遂行する警察官を煙たがったり貶めたりする人間は、何か後ろめたいことでもあるのだろうか? 「警察官の横暴を許すな」的なセリフをいう前に、少し考えてみるべきではないだろうか。
もちろん権力を盾に不条理な脅しをかけてくる警察官は問題があるが、それはまた別の話である…。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

たまに、警察の人が痴漢で逮捕されますけど、
ああいうのはまじめな人まで同じように見られるかもしれないし、なにより失礼ですよ。
>ああいうのはまじめな人まで同じように見られるかもしれないし、なにより失礼ですよ。
仰るとおりですね。一部の人間の愚行が全体の印象を歪めてしまうのは悲しいことです。
賄賂が効かないので、世界的に有名なのがドイツの警官です。
日本の警官も似ているところはあるけど、知らない人からの賄賂は受けなくても、地元業者とかには弱いかも知れませんね。
>賄賂が効かないので、世界的に有名なのがドイツの警官です。
「ドイツ人は融通が利かない」と言いますが、それが良いほうに出ているのでしょうね。警察官は融通が利かないぐらいが丁度いいでしょう。