2008年07月21日

飯田橋『えぞ松』さんのホイコーロー定食に起こった奇跡

少し前に取材は済ませていたのだが、本日ようやく時間がとれた…。


7月も半ばを過ぎ、まるでミストサウナの中にいるかのような蒸し暑い日が続いている。食欲も減退するこんな日はついつい冷たいものばかり飲み食いしてしまうが、本来であればこんな日こそ栄養のあるものをタップリ食べてスタミナをつけるべきところ。

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JR飯田橋駅

ということで、飯田橋までやってきた。JR・東京メトロ・都営地下鉄が乗り入れる交通の要衝である同駅周辺は、また小規模飲食店の激戦区となっている。

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えぞ松 本店

そして同駅周辺で変わらぬ支持を集めているのが、この『えぞ松』さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。本来は札幌ラーメンのお店なののだが、看板にもあるようにホイコーロー(回鍋肉)が名物となっている。

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店内の様子

今回自分が訪れた時間は週末の昼間。家族連れの姿も見受けられたが、メインの客層は壮年の男性客。しかもガテン系の方が多かった。平日であればサラリーマンや学生の割合が高まるが、やはり男性客がメインだ。

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ホイコーロー定食(660円:税込)

こちらが文字通りの看板メニューであるホイコーロー定食。プラス100円で大盛りにも出来るが、ディフォルトでも十分大盛りだ。面白いのはライスとホイコーローを別々ではなく、まるで丼物のように同じ皿に盛って出すこと。なぜこうしたスタイルをとるようになったかは自分は不覚にも知らない。

仮説だが、看板メニューのために注文数が多く、またホイコーローをライスと共に食べる客が多かったことから、食器を洗う手間を省く意味で予め同じ皿に盛るようになったのではないか…などと考えてみた。

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豆板醤・甜麺醤が効いた甘辛い味噌味。明らかにライスと共に食べることを前提とした味付けである。そのほかで目立つのは豚肉の旨味とキャベツの甘みぐらいなので、味の組み立てとしては単純な部類に入るだろうか。しかし歯応えのある豚肉、大きめにカットされたキャベツ、そしてやや固めに炊かれたライスを同時に口に頬張った時にはとても複雑な味になる。

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そしてライスとホイコーローが同じ皿に盛られていることから来る奇跡が、このタレが染み込んだライスの旨さだ。これを口いっぱいに詰め込んで咀嚼し、エイッと呑み込む際の快感はまた別格である。先に「なぜライスとホイコーローを同じ皿に盛るようになったか」という疑問に対する仮説を立てたが、もし「タレの染み込んだライスを食べさせるため」にこうした方式をとったのだとすれば、したたかな計算である。

個人的にはその時々によって味にバラつきがあるように感じるが、暫くするとまた食べたくなるリピート率の高い逸品である。なによりコストパフォーマンスが非常に高いうえにスタミナがつくので、暑い夏を乗り切るにはうってつけのメニューではないだろうか。もちろん、冬の寒い時期もオススメだ。近くにご訪問の際は試してみてはいかが?


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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ラベル:飯田橋 中華料理
posted by 只今(橘カヲル) at 14:44| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 食:中華 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大雑把で、男の料理って感じですね。
Posted by 綾花 at 2008年07月21日 15:38
>綾花さん
仰るとおり、その大雑把さが魅力の料理です。女性一人では入りづらいかもしれませんが、機会があれば足を運んで見て下さい。
Posted by 只今@管理人 at 2008年07月27日 20:27
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