2009年03月22日

田園調布『SHIMAGO』(シマゴ)さんで、お手ごろ価格の中華おこげ料理をいただく

近年、市民権を得てきた中華おこげ。ご飯を乾燥させて油で揚げ、そこに沢山の具材を炒めて片栗粉でとろみをつけたものを掛けて食べる。その昔は火力の調節が難しい薪や炭火でご飯を炊いていたため、鍋や釜の底などに焦げたご飯がこびりついてしまうことがよくあり、その廃物利用から生まれた料理だと何処かで読んだ記憶がある(うろ覚えなので間違っていたら申し訳ない)。中国語で、おこげを鍋巴(コーパー)というのはこうしたエピソードがあるからだそうだ。

さて、市民権を得たとはいえ、中華おこげを本格的に食べられる料理店はそれほど多くなく、また少々お値段が張るところが多い。本格的な中華おこげをリーズナブルな値段で食べたい…本日ご紹介するのは、そんな一軒である。

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東急東横線・田園調布駅

そのお店があるのは、意外にも(?)東京屈指の高級住宅街を擁する田園調布駅の近く。

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田園調布駅・復元駅舎

田園調布駅を出て左側にある旧駅舎の復元建造物を通り、ロータリーへと出、

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右手にこのような建築物があるのが目に入ったら、その地下一階へと歩を進めよう。すると

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SHIMAGO (シマゴ) (中華料理 / 田園調布)

『SHIMAGO』 (シマゴ)さんへと到着する(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図参照)。

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店内の様子

本格的な中華料理をリーズナブルな値段で食べられるとあって、小規模店舗にもかかわらず客の入りが良い。一組が退出しても、また別の組が入店する、といった感じだ。

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海鮮おこげ(950円:税込)

中華おこげは、春雨サラダとザーサイの小皿とのセットとなっている。1,000円札で釣銭が来る価格設定は、中華おこげとしては良心的な部類に入るのではないか?

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おこげと具を別々の器でもってきてから、客の目の前で具をおこげの上に掛けてくれる。この時の「ジュワ〜ッ!」という音の美味しそうなこと! おこげの楽しみのひとつだ。音まで料理の演出に使う中華料理、恐るべし。

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もちろん、演出だけではなく味も確かだ。こんがり揚がった香ばしいおこげのサクサクとした歯ごたえ、それをアツアツの具と共に口にすれば至福の瞬間が訪れる。うーん、美味しい…。時間が経つと、おこげにあんが染みて柔らかくなって、別の味わいが生まれる、それもまた良いのだ。

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本日注文したのは海鮮おこげだから、海鮮具材の美味しさにも触れておきたい。ちゃんと火が通っているのに、歯ごたえのプリプリ感が失われていないエビや、

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十二分に柔らかいホタテを食せば、火加減が味の重要なファクターとなる中華料理において同店が確かな実力を有していることが悟れることだろう。

中華おこげフリークのみならず、今まで中華おこげに接する機会が無かった人も、『シマゴ』さんに足を運んでみてはいかが?


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2009年03月01日

神田『味坊』さんは「ガード下の名店」の代名詞

都市部ではスペースの有効活用から鉄道のガード(高架橋の橋桁:ガーダー【girder】)の下に飲食店などを構えることは一般的である。

店舗スペースが十分に取れないというハンディをものともせずクオリティの高い料理を出す店も多く、故にグルメ番組などで「ガード下の名店」などと特集が組まれることがある。今日は皆様に「ガード下の名店」を一軒ご紹介したい。

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味坊 (アジボウ) (中華料理 / 神田、岩本町、淡路町)

JR神田駅から山手線の線路伝いに秋葉原駅方面へ向かうと、ガード下に現れるのが『味坊』さん(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。その小ぢんまりとした外見と

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

同じくテーブル席がいくつかあるだけの小ぢんまりとした店内からは想像もつかないかもしれないが、極めて本格的な中国・東北地方の料理がいただけるお店として知られている。

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拌干絲(バンガンスー 800円:税込)

たとえば、この拌干絲(バンガンスー)は、中国東北地方名産の食材である、豆腐をシート状に生成した干豆腐を細切りにし、香菜――読みはシァンツァイ。タイでの呼び名パクチーが有名。香草の一種コリアンダーのこと――と共に胡麻油と塩で和えた冷菜。

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味の構成はシンプルで、事実アッサリとした味なのに、なぜか印象に残る美味しさ。(自分は下戸なので試したことはないのだが)アルコールの友にもピッタリと思われる。

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炒餅(チャオピン 980円:税込)

こちらは中国・東北地方の家庭料理である炒餅。日本で餅というと餅米を蒸して搗(つ)いた食品を指すのが一般的だが、ここでいう餅とは小麦粉などを捏(こ)ねて焼いて作った食品を指している。

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その「餅」を短冊状にカットし、キャベツ、ニンニクの芽、赤ピーマン、モヤシ、チャーシューと炒める。「餅」は、ちょっと厚ぼったく、油を吸ったクレープの皮のような感じ。もしこれだけを食べるのであれば油の味が勝ちすぎて量をこなすことは出来ないが、たっぷりと入った野菜によって緩和され、美味しく箸が進む。

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羊肉餃子(530円:税込)

同店を代表するメニューとして有名なのが、子羊の肉(ラム)を使った水餃子。

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羊の成獣の肉であるマトンほどではないが、ラムにも若干臭みがあるので気になる人はいると思う。ただ、同店の水餃子を食べてみると、後口に仄(ほの)かで爽やかな酸味が残るが、羊肉の臭みは全く感じず、肉の旨みを美味しく味わえる。

自分はもともと羊肉の臭みが気にならない人間ではあるが、それでも初めて同店の水餃子を食べたときは驚いたものだ。ものの本によると、餃子の餡を生成するときにトマトを加えているとのこと。それを知って「なるほど、それで酸味を感じたのか…」と納得した次第。

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ニンニクの芽と豚肉細切り炒め定食(700円:税込)

なお昼間はお得なランチセットがお勧め。

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定番メニューのランチだからと侮る無かれ、調理スペースの狭さというハンディを感じさせない確かな技術に裏打ちされたメニューは、どれも満足できる味。

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ご飯の友として最適だ。

一見すると場末の中華料理屋のようだが、実は名店。そんなギャップが面白い『味坊』さんに、あなたも訪れてみてはいかが?


中華料理 味坊 [ 中華 ] - Yahoo!グルメ





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2009年02月28日

神田神保町『スヰートポーヅ』さんで味わった変わらない実力。

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所用があって御茶ノ水界隈まで足を伸ばした。学生時代から数え切れないほど訪れた町であるが、近年では住まいが遠のいたためもあり訪問回数も減った。そのため訪れた際、町の様相の変化に驚くことも少なくない。

その一方で、昔から変わらぬ佇まいで人々を、そして自分を迎え入れてくれるところもある。

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スヰートポーヅ (スイートポーヅ) (餃子 / 神保町)

古書店街として名高い神田神保町・すずらん通りの一角に店を構える『スヰートポーヅ』さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。「ヰ」は見慣れない字だと思うが、これは片仮名で五十音図ワ行第2の仮名。平仮名なら「ゐ」で音は[wi]。現代風に表記すれば「スウィートポーヅ」といったところか。

その店名は英語と中国語のハイブリッドで「美味しい包子」の意だとのこと。「包子」(ポーヅ)とは水で捏ねた小麦粉の皮に具を包んだ料理全般を表し、餃子や中華まんなどの総称。初代が満州で作り方を覚えた餃子の味を21世紀の今もなお提供し、評価を受け続けているお店である。

暫くぶりに訪れたが、自分が学生だったあのころと全く変わらないレトロな外観に驚嘆すら覚える。なんでも創業当時からこの店構えなのだそうだ。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

若干煤けた壁やパイプ椅子、備え付けのTVなどなど、外見同様、店内にも濃厚な昭和の風情が漂う。引っ切り無しに客が訪れ、すぐに満席となるので相席が基本となるのも昔のままだ。店内の風景で変わったところといえば、備え付けのTVがブラウン管から液晶になったことぐらいか。

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餃子定食中皿(1,007円:税込)

同店の主力メニューは焼餃子、水餃子、天津包子(=小振りの肉まん)の三種のみ。あとはアルコール類とライスなどのみという潔さ。しかも水餃子と天津包子は基本的に午後からの販売なので、12時前後のコアなランチタイムは実質的に焼餃子のみで勝負しているといっても過言ではない。

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神保町周辺は大学や専門学校を多く有する学生街であり、また出版関係を筆頭に数多くの企業が存在するビジネス街である。よって学生やビジネスマンをターゲットとして多種多様な飲食店が軒を連ね、しのぎを削っているが、他店を相手に焼餃子のみでランチタイムを渡り合い、何十年も営業を続けてきた実績を鑑みても同店の実力の程が窺い知れるというものだ。

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同店の餃子の特徴としては、餡を皮で包む際、敢えてヒダを寄せて密閉せず、左右の端を開けているところ。ものの本によれば「肉から出た肉汁を皮に染み込ませる工夫」なのだそうだ。そしていざ食べて感じるのは、驚くほどの後口の軽さだ。これは餡の内訳が豚肉、ショウガ、玉ネギというシンプルな構成で、さらにニンニクを使っていないからであろう。

おかげで、あたかもスナック菓子の如く結構な分量でも苦もなく美味しく食べることができる。しかも食後に胃がもたれないのが嬉しい。足繁く通う常連がいるのも納得だ。

『スヰートポーヅ』さんの餃子はライスとの相性も抜群だが、アルコールとも合うのか、開店と同時に餃子を肴にビールを飲む左党も多い。皆様も、お試しあれ。


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2008年12月23日

阪東橋『酔来軒』さんのオリジナルメニュー酔来丼とは?

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横浜市営地下鉄・阪東橋駅

先週末、所用で横浜まで出てきたついでに、少々足を伸ばして地下鉄に乗り阪東橋(ばんどうばし)駅までやってきた。と言われてピンと来る人は、相当な落語マニアかもしれない。実は落語界の重鎮、桂歌丸師匠のお住まいが同駅近隣にあるのだ。

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横浜橋通商店街

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横浜橋通商店街公式サイト

そのご縁で、歌丸師匠は同駅から至近距離にある横浜橋通商店街協同組合の名誉顧問を務めておられ、公式サイトには歌丸師匠からのご挨拶も掲載されている。横浜橋通商店街は130を越える店舗が立ち並ぶが、半数以上が食料品関連、さらにその中で青果・精肉・鮮魚・惣菜の生鮮4品を扱う店は50を越えるという“食”関連に強い商店街である。近辺には食に拘りを持つ人が多く住んでいるのではないだろうか。

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酔来軒 (スイランケン) (広東料理 / 阪東橋)


さて、今回の目的地は横浜橋通商店街を突き抜け、大通りを左折した場所に店を構える酔来軒 (すいらんけん)さん。年季の入った店構えからも察せられるように、地元で長年親しまれている中華料理屋さんである。

詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図参照…と言いたいところだが、どちらの地図においても地図にマークされているポイントは実際の店舗の位置とズレがあるので注意されたし。地図上で『よこはまばし入口』と記された交差点を目標にするとよいだろう。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

入店は19時を過ぎたころ。テーブル席や小上がりには地元民と思しき方々が陣取っており、お店の方と親しげに話をしていた。メニューには2000円近い一品料理もあるが、殆どが千円札一枚で釣り銭が来るという嬉しい価格設定。こんなお店が地元にあれば、足繁く通いたくなるというものだ。

またこのような地域密着店の場合、自分のような余所者がやってくると邪険にされるケースもあるが、対応してくださった若い男性店員が丁寧な言葉遣いで応対してくれたので気分的に救われた。常連さんとの会話を聞く限り同店は家族3人で経営しているようだ。

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酔来丼と小ワンタンのセット(600円:税込)

今回注文したのは、同店の名物メニューであり、店名を冠する料理である酔来丼(すいらいどん)。そしてご飯ものにはプラス200円で付けられる小ワンタンをセットで頼んだ。

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酔来丼とは、ご飯の上にチャーシュー、味つきモヤシ、メンマ、ネギ、そして半熟目玉焼きを乗せたもの。要するにラーメンの具を乗せた丼物である。ものの本によれば、元々は賄い飯(料理人を含む飲食店の従業員用の食事)だったとのこと。良く見ればチャーシューは煮豚ではなく、ちゃんと焼いて作った本物のチャーシュー(叉焼)。街中の中華料理店と侮る無かれ、手間のかかる本物のチャーシューを作るのは味に拘りがある証拠だ。

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お店の方が酔来丼の食べ方をレクチャーしてくれた。小皿に入った辛子つきの特性ダレをかけて食すとのこと。お店の方曰く「(タレを)一気に全部入れてしまうと辛すぎるかもしれないので、様子を見ながら少しずつ入れてください」とのこと。

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ごま油の香りがする特性ダレを投入し、程よく掻き混ぜた後で食す。実に美味しいラーメンの具はどれも麺――炭水化物と相性が良いものばかりだから、ご飯にも合うのは当然かもしれない。とはいえ、ただそのままご飯の上に乗せるのではなく、その相性のよさを一層際立たせるためにタレも用いるというのは小技が効いている。

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また丼物のサイドメニューであるはずのワンタンもボリューム満点で、小ワンタンと言いながら良い意味で「看板に偽りあり」である。食の細い人ならこれだけで小腹が満たせるだろう。

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ワンタンそのものにも肉がタップリ詰まっていて、食べ応えバッチリだ。

冒頭にも述べたように『酔来軒』さんの近隣にはこれといった名所旧跡も無いので、何かのついでで立ち寄るのは難しいかもしれないが、機会があればお試しあれ。しかしご近所の方が羨ましい…。


酔来軒 [ 中華 ] - Yahoo!グルメ





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2008年07月21日

飯田橋『えぞ松』さんのホイコーロー定食に起こった奇跡

少し前に取材は済ませていたのだが、本日ようやく時間がとれた…。


7月も半ばを過ぎ、まるでミストサウナの中にいるかのような蒸し暑い日が続いている。食欲も減退するこんな日はついつい冷たいものばかり飲み食いしてしまうが、本来であればこんな日こそ栄養のあるものをタップリ食べてスタミナをつけるべきところ。

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JR飯田橋駅

ということで、飯田橋までやってきた。JR・東京メトロ・都営地下鉄が乗り入れる交通の要衝である同駅周辺は、また小規模飲食店の激戦区となっている。

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えぞ松 本店

そして同駅周辺で変わらぬ支持を集めているのが、この『えぞ松』さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。本来は札幌ラーメンのお店なののだが、看板にもあるようにホイコーロー(回鍋肉)が名物となっている。

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店内の様子

今回自分が訪れた時間は週末の昼間。家族連れの姿も見受けられたが、メインの客層は壮年の男性客。しかもガテン系の方が多かった。平日であればサラリーマンや学生の割合が高まるが、やはり男性客がメインだ。

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ホイコーロー定食(660円:税込)

こちらが文字通りの看板メニューであるホイコーロー定食。プラス100円で大盛りにも出来るが、ディフォルトでも十分大盛りだ。面白いのはライスとホイコーローを別々ではなく、まるで丼物のように同じ皿に盛って出すこと。なぜこうしたスタイルをとるようになったかは自分は不覚にも知らない。

仮説だが、看板メニューのために注文数が多く、またホイコーローをライスと共に食べる客が多かったことから、食器を洗う手間を省く意味で予め同じ皿に盛るようになったのではないか…などと考えてみた。

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豆板醤・甜麺醤が効いた甘辛い味噌味。明らかにライスと共に食べることを前提とした味付けである。そのほかで目立つのは豚肉の旨味とキャベツの甘みぐらいなので、味の組み立てとしては単純な部類に入るだろうか。しかし歯応えのある豚肉、大きめにカットされたキャベツ、そしてやや固めに炊かれたライスを同時に口に頬張った時にはとても複雑な味になる。

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そしてライスとホイコーローが同じ皿に盛られていることから来る奇跡が、このタレが染み込んだライスの旨さだ。これを口いっぱいに詰め込んで咀嚼し、エイッと呑み込む際の快感はまた別格である。先に「なぜライスとホイコーローを同じ皿に盛るようになったか」という疑問に対する仮説を立てたが、もし「タレの染み込んだライスを食べさせるため」にこうした方式をとったのだとすれば、したたかな計算である。

個人的にはその時々によって味にバラつきがあるように感じるが、暫くするとまた食べたくなるリピート率の高い逸品である。なによりコストパフォーマンスが非常に高いうえにスタミナがつくので、暑い夏を乗り切るにはうってつけのメニューではないだろうか。もちろん、冬の寒い時期もオススメだ。近くにご訪問の際は試してみてはいかが?


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ラベル:飯田橋 中華料理
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2008年02月12日

『泰興楼 自由ヶ丘店』さんのランチに、舌も財布も大満足

仕事の関係上、祝祭日イコール自宅待機が基本となるので、あまり遠出はできない。それを逆手にとって(?)現在住んでいる自由が丘及びその近辺の駅周辺の美味しい店にいくのが自分のささやかな楽しみである。さて、今回訪れたお店は…。

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『泰興楼 自由ヶ丘店』(たいこうろう じゆうがおかてん)さん。自由が丘・学園通りを暫く南下。踏切を越えて更に少し歩いて進行方向右手にある(詳しい場所は上部リンク先を参照)。なお等々力通りとの交差点までいってしまうと行き過ぎなので戻られたし。八重洲にある本店も有名店であり、それだけでも支店である同店の実力の程が窺い知れる。

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店内・2階席の様子

自分が到着した時には、既に1階は満員とのことで2階席に通された。内装は中国人が大好きな赤を基調とする高級中国料理店のそれではなく、わざと古びた感じにして中国本土の老舗店のようなイメージが沸くようにしている。なお自分がオーダーを通した直後から更にグループ客が何組も押し寄せ、2階席も程なく満員になってしまった

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牛バラご飯(1,000円:税込)

同店にこれほどお客が押し寄せる理由は、まず値段の安さにある。サービスランチと題されたランチメニューは30種類近くから選べるメインディッシュ焼き餃子2個と杏仁豆腐or珈琲がついて税込み1,000円のお値打ち価格! 自由が丘という場所柄を考えれば非常にありがたい価格設定である。

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しかも、ただ安いだけではなく美味しいのだから嬉しいではないか。今回注文した牛バラご飯、正式名称牛○飯(○=月偏に南)はランチメニューの中でも評判の一品。

大きめにカットされた牛バラ肉、チンゲン菜、マッシュルームがオイスターソースをベースに味付けされ、それらがご飯の上に惜しげもなく盛られている。これだけゴロリとした大きさなのに、牛バラ肉には中までシッカリ味がついている。しかも適度な歯応えがあるのにパサついていないというのは高評価。

これにチンゲン菜のシャキシャキ・マッシュルームのクニュクニュした食感がベストマッチで、決して量が少ないわけではないのに箸が進んでドンドン量が減っていく。

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そうこうしているうちに、セットメニューの一つである焼餃子が到着だ。この餃子「所詮セットメニューの付け合せでしょ…」などと甘くみていたら痛い目にあう。実は『泰興楼』さんをスターダムに押し上げた原動力ともいえる存在が、この焼餃子なのである。

まず目を見張るのは、その大きさ。右の写真は、大きさを比較するために自分の携帯電話を横に置いて撮影している。数字でいえば長さ12〜3センチはあろうかという巨大さに、まずは圧倒される。

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しかも、ただ大きいだけが取り得ではない。この大きさを維持するために厚めに調製された皮は、モッチリしているだけでなく、皮そのものから小麦の味が味わえる

さらに、これだけ皮がシッカリしているからこそ挽肉や野菜といった具もふんだんに入れることが出来る。餃子を噛み切ると中の具が皮の旨味に負けじと滴る肉汁と共に強烈な自己主張をしてくる。一般的なお店の、ちょっと焼いただけですぐに皮がベロベロと破けてしまう餃子では、それほど沢山の具を詰めたら自壊してしまうことだろう。

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自分はコーヒーが少々苦手なので、食後の選択は杏仁豆腐をチョイス。こちらの杏仁豆腐はプリンのように柔らかく作られたタイプで、これが小ぶりの茶碗に大きめの塊で4〜5個入っており、上からフルーツソースがかかっている。こちらも大変美味しくいただける。最後のデザートまで手を抜いていないのは嬉しい限りだ。

このランチメニューは、11:30〜15:00まで毎日実施(水曜定休)。土日祝日も実施されているので、自由が丘へ散策にこられた折には利用されてみてはいかが?


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2007年11月19日

『刀削麺・火鍋 XI’AN』さんで、本場の刀削麺を食べよう

仕立てたスーツとコートを受け取りに新宿まで向かった。本当はもっと早く出来上がっていたのだが、先週末は社員旅行だったため、受け取りに来れなかったのだ。

そして「まてよ、小腹も空いたことだし、折角スーツを受け取りにいくのであれば近くにあるあの店で食事もしよう」と思い立った。その店とは

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新宿西口のヨドバシカメラなどが集まる一角にある雑居ビルの4階(詳しい場所は上部リンク先を参照)にある、『刀削麺・火鍋 XI’AN』(とうしょうめん・ひなべ しーあん)さんである。自分は、旧店名である『刀削麺荘』(とうしょうめんそう)の方が馴染み深い。その名の通り中国は山西省の伝統的な麺料理である刀削麺を看板メニューとするが、他の料理も充実している。

刀削麺とは、練り上げた小麦粉の生地の塊を一方の手に持ち、もう一方の手に持った刃物で塊を細長い麺状に削り出しつつ沸き立つ湯の中に直接投入し、茹で上げる麺である。テレビなどでご覧になった方も多いことだろう。「もしかしたら…」と思い、YouTubeで探してみたら刀削麺を作る様子を映した動画があったので下に貼り付けておく。



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店は日本式中華料理店というよりも、中国にある中国料理店、もしくは屋台といったような雰囲気。お昼時ともあって、店内は人で溢れかえっており、一人で来訪した自分は、中国式の円卓に合席となった。

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厨房はガラス張りとなっており、上の動画の如く調理の様子が伺える。

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ジャージャー麺式刀削麺(700円:税込)

今回注文したのは、ジャージャー麺式刀削麺。

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ちょっと濃い味付けの肉味噌(写真左)が味のメイン。そこにシャキシャキとした食感と食後のサッパリ感を演出するキャベツ(写真右)と、

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香草の一種コリアンダー、中国でいう香菜(シャンツァイ)が加わり、味にアクセントを加えている。

なお余談になるが、同店では香菜の呼び名を中国語のシャンツァイではなくタイ語のパクチーとしている。エスニック料理がブームになった際、パクチーの名が一般に広まった所為だろうか。沖縄料理がブームになった際、ニガウリの沖縄での呼び名であったゴーヤーが一般に広まり、それ以来沖縄以外でもゴーヤーの名で売られるようになった経緯に似ていなくも無い。

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さて、そうしたシンプルだが厳選された構成の味に支えられて食す麺は、一般的に中華麺といって想像するような味と食感ではない。山梨の伝統料理ほうとうの麺に喩える人もいるが、ほうとう程の厚みと長さは無いので、すいとん(水団・地方によって、ひっつみ、とも)を細長く形成した、と表現した方が近いかも思っている。

モチモチした歯応えに加え、刃物で一本いっぽん削り出すという製造工程から来る形の不揃いさが、逆に食べるたびに違った印象を口中に残し、とても美味しくいただける。

同店は交通の便の良い場所にあるし、また同店は東京近郊に姉妹店も多い。ご近所の『刀削麺・火鍋 XI’AN』さんに、ぜひ出かけてみては?


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ラベル:刀削麺 西安 新宿
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2007年08月17日

『中華のサカイ』さんで饗される絶品冷めんに唸る

日本全国で、連日猛暑が続いている。こんな時には涼のとれる料理が食べたくなるのが人のサガというもの。今日は京都で出会った涼の取れる一品をご紹介したい。

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鹿苑寺舎利殿(金閣)

場所は、数多い京都の観光スポットでも屈指の人気を誇る金閣寺と、

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賀茂御祖神社(下鴨神社)

葵祭りで知られる下鴨神社の中間付近に位置する、

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新大宮商店街

新大宮商店街を暫く北上したところにある

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(写真左:外観 写真右:店内)

『中華のサカイ』さん(詳しい場所は上部リンク先参照)。昭和14(1939)年創業という老舗で、外観・店内共に昭和の薫りが色濃く漂う中華食堂である。

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焼豚冷めん定食(冷めんにライスとサラダがつく:950円税込)

今回注文したのは同店の看板メニューだという冷めん(一般にいう冷やし中華)のセット。なにしろホームページにて通販を受け付けているぐらい評判の品。同店のURLもreimen.jpである。

中華のサカイ(公式サイト)
http://www.reimen.jp/index.html

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歯応えを考えてのことか、太めにカットされたキュウリと焼豚を具に採用太い麺もモチッとした食感があるように調製されている。そして特筆すべきは、これらを纏めるタレの旨さベースはマヨネーズと辛子のようなのでそれほど目新しい味ではないはずなのだが、ちょっとトロみのあるこのタレが麺と具によく絡み、箸が進むのだ。おそらくは配合のバランスに秘密があるのだろう。

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タレの美味しさに感動して、思わず飲み干してしまった冷やし中華のタレを飲み干したという経験は初めてであり、自分自身で驚いてしまった。地元の方だけの味にするのはもったいない!? 観光で京都を訪れた方も体験してみては?


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ラベル:京都 冷やし中華
posted by 只今 at 09:29| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:中華 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月17日

食感の妙、『秀永』さんの人気メニュー、白果鶏飯

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JR高田馬場駅

安くて旨い店が多い高田馬場。財布の中身が心もとないときは実に有り難い街だ。今日もまたこの街から一軒のお店をご紹介したい。早稲田通りを早稲田方面に暫く歩くと到着するのが、

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こちら、『秀永』さん(詳しい場所は上部リンク先参照)。外見も、店内も、一見すればごくフツーの中華料理屋さんである。しかし実力は高い。その証拠に、自分が店に入った時はランチタイムを既に過ぎた14時ごろだったにも関わらず、客足が途絶えず合席をお願いされるほどだった。

さて、自分は、ある御飯物をセットメニューにて注文した。まずは先にやってきた

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セットとなっているワンタンスープから食す。ワンタンの具である肉団子は成人男性の親指の爪ぐらいの直径があり、食べ応え十分。そんなワンタンがいくつも入っているので、メインディッシュを食べる前にお腹が満たされてしまうのではないかと思えばさにあらず、アッサリした中にも滋味を感じるスープのお蔭で、逆に胃にスペースができたような錯覚を覚えるから不思議だ。

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白果鶏飯(とりめし:セットで税込890円、単品なら税込680円)

そして、お待ちかねの白果鶏飯の登場。白果鶏飯とは日本語で発音すれば「はっかけいはん」だが、店内に掲げられているメニューには「パイコーチーハン」という読みが書いてある。しかし卓上に置かれているメニューにはカッコ書きで「とりめし」となっており、これでも通じる。鶏肉、マッシュルーム、ピーマン、タマネギ、そして白果こと銀杏(ギンナン)が甘辛く味付けされ、家庭でカレーを食べるときに使うような平たくやや底が深い皿に盛られたライスの上にかかっている。

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味付けそのものも甘さと辛さのバランスが絶妙でご飯が進むのだが、特筆すべきは食感である。鶏肉のプリプリ感、マッシュルームのクニュクニュ感も楽しいし、意図的に同じようなサイズに整えられたタマネギとピーマンが、シッカリと火が通っているにも関わらす野菜としてのザクザク感をキープしている。これを咀嚼するときに骨伝導で聴覚に伝わる音も食欲を増進させる。

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さらにアクセントになっているのがギンナンのムチムチした食感。これがあるお蔭で肉や野菜といった他の具材の食感全体がより引き立つのだから実に不思議だ。伊達に“白果”鶏飯を名乗っているわけではない。

ギンナンというと臭みを気にする人がいるかもしれないが、少なくとも自分は全く感じない。その昔、茶碗蒸しの中に入っていたギンナンが受け付けられなかった人にも、是非試して欲しい逸品である。


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posted by 只今 at 09:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 食:中華 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月03日

『独一処餃子』さんへ、忘れがたき味を求めて

GW後半戦の初日。旗日の休みは久しぶりだったので、少々遠出をすることにした。

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東京メトロ葛西駅

といっても都内なのだが(笑)。自分は、会社の寮が移転した関係で暫く千葉県の西端・浦安に住んでいたことがある。そのため、この東京の東端・葛西周辺にも良く出没していた。今日のお目当ては…

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駅から徒歩数分の距離にあり、浦安在住時には何度も通っていた『独一処餃子』(とくいっしょぎょうざ)さん(詳しい場所は上部リンク先参照)。その名のとおり餃子を主力商品としている中国料理店だが、他のメニューも充実しており、またレベルも高い。中国の方が店を切り盛りしているので店内では常に中国語が飛び交い、また近所の家族連れ、カップル、サラリーマンなどでいつも盛況のため、店は非常に活気に溢れている。「連休中だから空いているかな」という自分の予測は甘かった

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焼餃子(420円:税込)

これが看板メニューの焼餃子。作りが厚くモチモチした食感の皮は、まるで良くできた水団(スイトン:地方によってはヒッツミとも言う)のようで美味しい中には白菜と豚の挽肉がタップリニンニク不使用なので皮と具の味が素直に味わえる上に、においも気にならないのでサラリーマンやOLの昼食としても重宝されている。もちろん本場中国では「こちらの方がメジャー」という水餃子や蒸餃子も種類が豊富である。

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炒飯(550円:税込)

そして当店の炒飯。厨房で威勢良く北京鍋を振るって作られる様を見るだけで期待が高まるが、その期待を裏切ることのない米の一粒ひとつぶがキチンと立っているパラリとした仕上がり箸では食べにくいのでレンゲで食さねばならないのが本当の炒飯であるうわーっ、通っぽい言葉!)。かなり有名な中国料理の店でもベタベタとした粘りが残るチャーハンが饗されることも珍しくないことを考えると、こうしたマトモな炒飯を出せる店は貴重である。

久しぶりに『独一処餃子』さんの味を堪能し、会計を済ませようとしたとき、また新たなお客さんが来店した。随分お年を召した方で、自力歩行が困難なのか二人の人が肩を貸した状態での来店だった。店の人と中国語で会話していたことから在日中国人の方のようだ。初めての来店ではないようで、店の方も慣れた対応をしていた。身体の自由が利かなくなってもなお、遠く海を越えた母国の味を求めて来店したいと思わせるほどの実力を持った店なのかと、『独一処餃子』さんの実力を改めて認識させる光景だった。


これが北京鍋。両端に持ち手があるのが中華鍋
posted by 只今 at 21:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:中華 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月28日

『ビーフン東』でビーフンへの評価が変わる

「人は見かけによらぬもの」とは良く言うが、食べ物屋の場合にも当てはまるかどうか、と言われると返答に困る。よく田舎の街道沿いにある「うまい!うまい!」と大書されたビカビカのネオンサインを掲げた店や、うらぶれた商店街の片隅にある食品サンプルが埃を被っているような店美味しいものに出会った試しがない。しかし、中には本日ご紹介するような隠れた実力店もある。

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JR新橋駅からロータリーを挟んだ向かい側、

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この年季の入った雑居ビルの二階にあるのが

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今回紹介する『ビーフン東(あずま)』さん。店名のとおり、日本ではいまだポピュラーとは言いがたいビーフン(米粉)料理(焼きビーフン、汁ビーフン)をメインとする店である。

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店内の様子。閉店間際だったので客の数は少ない。

ご覧のとおり、外観・内装共に、昭和の時代にタイムスリップしたかのような相当レトロな佇まいである。

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左:五目焼きビーフン(750円:税込)右:卓上のにんにく醤油

今回は写真栄えを考え、五目焼きビーフンをチョイス

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注目すべきは麺そのものの旨さ。箸で持った途端にブチブチと千切れてしまったりするビーフンも珍しくない中で、麺自体に張りがある。それが噛み応えを生み、よい食感へと繋がっているのだ。

また焼きビーフンというと油でベトベトしているイメージを持っていらっしゃる方もいるかもしれないが、思いのほか油の印象は目立たず、後口も比較的サッパリしている。これは廻し掛けしたにんにく醤油の効用もあるのだろう。

コンビニでパック詰めになっている焼きビーフンしか知らない人には一度試して欲しい一品。一気呵成に掻きこむのではなくジックリ噛み締めて味わえば、ビーフンへの評価も変わるのではないか。


ところで、この店にはもうひとつの看板商品がある。それが

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パーツァン(600円:税込)

こちらのパーツァン(肉ちまき)。

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中には豚肉や鶉の卵、椎茸を始めとする具がタップリ。これら具材の旨みが米粒にも染み渡っており、こちらもジックリ噛み締めて味わえば味わうほどに当店の実力が堪能できる一品。この『ビーフン東』さん、ゆめゆめ外見だけで判断してはいけませんぞ…。


なんと、あの食通で知られた作家、池波正太郎御大も足を運んだとか…。
posted by 只今 at 21:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:中華 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月04日

「また食べたくなる」吉華の小子麺

折角外食するのであれば、絢爛豪華で強烈な印象が残る料理を食べるのもアリであろう。しかし、そうした料理に限って、一度食べると「うん、分かった。もういいや」と気持ちが満足してしまい、再食する気が湧いてこない…といった経験をお持ち方もいらっしゃるのではないだろうか。強烈な印象を残すわけではないけれど、ジンワリと優しい味わいを感じられる料理の方が、案外「もう一度食べたい」という気持ちにさせるのかもしれない

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(3F)

自由が丘・すずかけST沿いにある吉華(きっか)さんは、その質素な外見とは裏腹に本格的な四川料理を堪能できるお店。ランチメニューなら比較的リーズナブルなお値段でその味を堪能できる。自分の現在の住まいに近いこともあって、良く利用するお店である。

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小子麺(ライス無料・食後デザートつきで税込1,000円)

お気に入りは、この小子麺(サオツウミェン)。豚挽肉と溶き卵、そしてなにやら細かく刻まれた野菜の漬物(だと思われるもの)を具とした、あんかけ焼きそばである。

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写真のように麺の端っこの部分が焼かれており、かた焼きそばのような食感も同時に楽しめるのが面白い。

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旨味を豚挽肉が、甘みを溶き卵が、塩味を野菜の漬物が、歯ごたえを麺が担当するのだが、決して強烈な印象を残す料理では無い。中華料理、とりわけ四川料理というと山椒や唐辛子などの香辛料による強烈な味をイメージするので意外な感がある。だが不思議とまた食べたくなる味なのだ。カテゴリーとしては家庭料理に入るからではないだろうか。

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ところで、自分のお気に入りの食べ方は…

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余ったあんをライスにかけて食べること。これもまた美味しい。

あえて難点を挙げるとすれば、量が少々控えめなところかな?


そういえば、自由が丘のお店を取り上げたのは始めてだなぁ…
posted by 只今 at 09:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 食:中華 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月30日

餃子といえば三日月形…とは限らない

北海道出身である自分の会社の後輩が初めて東京に出てきた際、それまで運賃を先払いするタイプのバスに乗車したことがなかったことから、東京でそれに遭遇したとき「非常に驚いた」と述懐していたことがある。このように、世の中では、それが常識だと思っていたことが覆されて驚くという事例は少なからず存在する。

今日は、そんな常識が覆されるお店を一軒ご紹介したい。

ファイト餃子店外観 ファイト餃子店店内
ファイト餃子店(左:外観 右:店内)

都電荒川線庚申塚駅から庚申塚商栄会通りを進むこと数分で到着するこの『ファイト餃子』さんは「町の餃子屋さんで饗されるような餃子は三日月形をしている」という常識を覆す逸品。「それじゃぁどんな形をしているのか」というと…まぁ言葉で説明するよりも写真を見ていただくほうが早いだろう。

餃子定食 730円 巾着型餃子
餃子定食 730円

ご覧のように、赤子の握りこぶし大の巾着型をしている。また表面の皮がコンガリとキツネ色に焼きあがっていることで、稲荷寿司のようにも見える。この皮がサクサクとしていて非常に良い食感なのだ。これはおそらく手の込んだ独特の焼き方をしているからだろう。

持ち帰り及び地方発送用チラシ
店内に張ってあったチラシ

このチラシによれば、最初はフライパンに湯を張って蓋をして茹で、湯の嵩(かさ)が減ってきたら油を入れて揚げ、最後は余分な油を排して焼きに入り焦げ目をつけるようだ。茹で+揚げ+焼きと三種類の工程を経るので出来上がりに15分ほど時間を要してしまうのだが、手間をかけるからこそ評判の味となるのだろう。

事実、自分が食事中も地元の方と思しき人たちが次々と訪れては、店内で食事をしたり、持ち帰り用餃子を買い求めたり、地方への発送をお願いしていた。地方発送をお願いしていた人などは青森にいる親類縁者用に100個単位で注文し、しかも話を聞いていた限りでは定期的に発注している様子だった。遠く離れた青森の地でも、この餃子は評判らしい。

実は看板にあるとおりこの店はチェーン店で、本店『ホワイト餃子』は千葉県野田にある(『ホワイト餃子』HP内の記述によれば、『ファイト餃子』は『ホワイト餃子』と技術提携店の関係にあるとのこと)。自分は学生時代に野田の本店でこの餃子を味わい、その美味しさに感銘を受けたのだが、流石に東京から野田では遠すぎる。比較的近場で同種の味が楽しめるのはありがたい。
posted by 只今 at 15:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 食:中華 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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