2010年08月10日

木更津『三好家』さんの豆大福の美味しさは現地に来なければ味わえない?

今週は夏季休暇を取れたのだが、週末に勤め先の用事があったりするため遠出は難しい。そこで東京から2時間ほどで到着する千葉県は木更津で数泊して旅行気分を味わうことに。猛暑だったり雨に祟られたりと天候に恵まれているとはいいがたいが、それなりに満喫している。

今日は、木更津で出会った美味しい和菓子のお店をご紹介したい。

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三好家 和菓子 / 木更津駅

木更津駅東口を出て北上、踏み切りのすぐ近くに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)のが『三好家』さん。軽食を食べさせる食堂としても営業しているとのことだが、

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店頭に並べられた豆大福

なんといっても豆大福の美味しさで地元では知られたお店とのこと。私が訪れたのは午前10時ごろで、まだ個数に余裕があったが、なにしろ午前中には早々に「売切れ御免」となるほどなのだ。

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豆大福を2個購入し、駅前のベンチまで移動して腰を下ろす。はやる気持ちを抑えながら、近頃ではめったに見なくなってしまったレトロな紙包みを開ける。すると…。

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豆大福(1個130円:税込)

トレイも白いので写真では分かりにくいかもしれないが、手に持ったときにベタ付かないよう大量の片栗粉を身に纏った豆大福が登場だ。

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餡は強烈に甘いわけではないが、食後にシッカリとした印象が残る。僅かに感じられる塩気が甘みを増幅させているようだ。また餡を包む餅も普通の大福餅の皮と比べて粘度が高く、モチモチとした食感が心地よい。考えてみれば大福“餅”なのだから餅部分もチャンと美味しくなければ大福餅としての美味しさは台無しだよなぁ…。

ただ餅に混ぜ物をしていないため時間経過による外皮部分の硬化が早いそうだ。それを考えると遠方への土産物には向かず、地元の人が自分で楽しんだり、来客を持て成すために購入するといった用途が主となる。皆様も木更津へ来訪の折には、買い求めて食してみては?


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2010年01月02日

池上『浅野屋』さんへ“初詣”し、くず餅とあんみつを堪能

元日は朝から所用でバタバタしており、一段落ついたのは午後になってから。閉店間際の特売50%OFFでゲットした生蕎麦三人前セットを一人侘しく大晦日の23時過ぎに調理して食べた(笑)ので、元日の朝になっても満腹感は継続していたのだが、さすがに午後になると小腹が空いてきた。

しかし元日なので開いているお店は限られている。しかも午後になっているので遠出も少々億劫だ。近場で、元日でも確実に営業していると思われるお店は…。

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浅野屋(和菓子 / 池上、武蔵新田、蓮沼)

と考えた末、現在の住まいから比較的近い、池上本門寺への初詣客で賑わう東急池上線・池上駅前に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、くず餅の名店として知られる『浅野屋』さんへやってきた。思ったとおり元日から営業していたことに胸を撫で下ろす。

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店内の様子

同店は、徳川将軍が8代の吉宗から9代の家重に代わって間もない1752(宝暦2)年の創業で、現在の店主で11代目となる老舗である。同店の店頭で人々が土産物のくず餅を買い求める様子は池上駅前の名物的光景であるが、喫茶スペースも併設されているので参拝帰りの小休止などに利用する人も多い。

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メニュー

魅力的なメニューの数々から、今回は

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寿セット(700円:税込)

同店名物のくず餅と、それに勝るとも劣らない人気メニューのあんみつ(ミニソフトあんみつ)が一度に楽しめる寿セットを注文。

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同店のくず餅とは澱粉を発酵させたものを精製して蒸し上げたもの。黒蜜と黄な粉をかけて食べる。

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くず餅の醍醐味であるクニュクニュとした食感が美味しい。ハッキリと甘いのに後味が残らない黒蜜のおかげもあって、あっという間に平らげてしまった。

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一方あんみつだが、餡や寒天は自家製。盛りだくさんのフルーツや大盤振る舞いのソフトクリームと共に食べて満足感MAX!こちらも即座に完食してしまった。

皆様も池上本門寺へ参詣の折には『浅野屋』へお立ち寄りあれ。





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2009年11月22日

川越『翠扇亭』さんの名物「芋太郎」を生み出した店主の慧眼

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JR・東武東上線川越駅

城下町として古くから「小江戸」と呼ばれるほどの発展を遂げ、現在も埼玉県内屈指の大都市として知られる川越までやってきた。NHKの連続テレビ小説「つばさ」の舞台にもなったので、首都圏在住ではない方でも地名を聞いたことがあるのではないか。東武東上線の急行を利用すれば池袋から30分程度で到着するので、実は東京からも気軽に訪れることができる。

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川越のシンボル・時の鐘

川越の魅力は埼玉県内屈指の繁華街というだけではない。戦災を免れたことから史跡や文化財が多く、また土蔵造りの町並も残り、小江戸の別名にふさわしい情緒あふれる町なのである。

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翠扇亭(甘味処 / 本川越、川越市、川越)

時の鐘や土蔵造りの町並みが立ち並ぶ一番街と呼ばれる一角に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)のが、今回ご紹介する『翠扇亭』(すいせんてい)さん。川越は江戸時代からサツマイモの名産地として知られているが、同店にはアイデアマンの店主によるサツマイモを使った独特なメニューがある。

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芋太郎(3個入り450円)

それが、この「芋太郎」。考案者である店主が自ら店頭で作っている。

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その正体は、皮を剥いた焼き芋を練って三角形に形成し、熱した鉄板で焦げ目がつくぐらい適度に焼いたもの

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同店の店頭やチラシでは「焼きいもおにぎり」のキャッチコピーがついている「おにぎり状のスイートポテト」と表現したほうがイメージしやすいと思う。おそらく店主もスイートポテトから着想を得たのではないか。

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ただし店頭に貼ってあった雑誌の切り抜きによれば、砂糖や小麦粉などは加えていないとのこと。この辺は一般的なスイートポテトとは異なる。なるほど、サツマイモの自然で豊かな甘みがダイレクトに感じられて美味しいはずだ。焼き芋好きであれば抵抗なく受け入れられる味だと思う。

また表面を焼き固めているから、素手で摘んでも手が汚れない食べ進めても形が崩れてこない。もし「観光地での食べ歩き」という用途まで計算して、このメニューを考案したとすれば店主の慧眼に感服する。

なお、同店の接客の方がアドバイスしてくれたところによれば、お土産として持ち帰り、家庭で食べる場合は「電子レンジやオーブンで加熱すると美味しい」とのこと。手間を惜しまないのであれば「フライパンなどで表面を軽く焼き直すとよい」そうだ。お土産に買って帰った際は、お試しあれ。


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2009年08月06日

『銚子電鉄 観音駅』のロングセラー、たい焼きをご賞味あれ

諸般の事情により、あわただしく銚子より帰還。写真のストックが相当数あるが順次アップ予定。銚子は良い町だったので、もう少し長居したかった(涙)。それはさておき…。

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銚子電鉄・観音駅

『2009/08/04 外川『シュクラン』の名物料理、ロシアンカツとは?』でも書いたとおり、銚子電鉄の終点・外川駅近隣にある洋食店『シュクラン』でランチをとって銚子へ戻る途中、観音(かんのん)駅で途中下車した。その駅名は近隣にある飯沼観音こと円福寺(えんぷくじ)に由来する。

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銚子電鉄 観音駅(たい焼き・大判焼き / 観音、仲ノ町、本銚子)

途中下車の目的は観音駅構内の売店にある。ここで販売されている、たい焼きを購入するためだ。この売店は銚子電鉄の直営で、童謡「およげ!たいやきくん」のメガヒットにあやかって1976(昭和51)年にスタート。たい焼きのほか、銚子電鉄名物・ぬれ煎餅やタコヤキなども売られており、銚子電鉄の貴重な収入源となっている。

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駅の看板

駅の看板が駅名よりも、たい焼きの扱いの方が遥かに大きいことからも、銚子電鉄における同店の重要性が窺い知れる…かどうかは別として「およげ!たいやきくん」ブームが過ぎ去り、30年以上の時を経た現在でも健在の地元民に愛される名物店であるのは間違いないようだ。私が訪れたときも近隣の小学生と思しき数名の子供たちが小遣い銭を握り締めて買いに来ていた。

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たい焼き(90円:税込)

たい焼きは餡子とクリームの二種類。どちらも値段は同一。生地を金型に流し込む際に、意図的に金型から生地を溢れさせているのではないかと錯覚するほどのボリュームある外観である。

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なにしろ生地の量が多いので写真では目立たないが、餡も相当な量が入っている。味の感想としては「大ぶりな焼きたてのパンケーキ(ホットケーキ)の中に餡子が埋まっている」ような感じ。なので和菓子のはずなのに少々洋物っぽい味がするのだ。

外皮がパリッと焼けた東京・麻布十番『浪速家』のたい焼きのようなタイプとは対極に位置しているが、どちらも美味しいことに変わり無い。銚子に来訪のおりに試してみてはいかが?


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2009年07月26日

川崎大師『珈琲茶房 餅陣住吉』さんで、久寿餅の新たな可能性に出会う

昨日のエントリ、『2009/07/26 川崎大師『住吉』さんにて、時代を超えて支持される久寿餅の味に舌鼓』にも書いたように、川崎大師への参拝の帰り道、久寿餅の名店『住吉』さんへと立ち寄った。その後、駅へ向かうと…。

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珈琲茶房 餅陣 住吉(甘味処 / 東門前、川崎大師、産業道路)

『住吉』さんから2件隣に店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)『珈琲茶房 餅陣住吉』さんを発見した。

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「はて、こんなお店あったっけ?」と思ったのだが、前に川崎大師を訪れたのは随分昔の事。最近開店したのかもしれないし、私の記憶が曖昧だっただけかもしれない。何はともあれ看板の謳い文句に惹かれ、入店することに。

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店内の様子

同店は『住吉』さんの姉妹店で、観光牧場として首都圏では馴染み深い『マザー牧場』さんのソフトクリームを使用したコラボレーション商品などを取り扱っているカフェとのこと。そういえばマザー牧場さんも首都圏に何店かカフェを運営していたなぁ…。

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くずもちサンデー(430円:税込)

くずもちサンデーが同店イチオシのようなので、今回はそれを注文した。事前にカウンターでオーダーを通し、商品が出来上がったら受け取って席について食べる、という方式。

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ワッフルボウルを器として『マザー牧場』さん謹製のソフトクリームを盛り付け、そこにブロック状にカットされた『住吉』さんの久寿餅と餡子、さらには黄な粉と黒蜜をかけて完成したハイブリッドな逸品。

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ミルキー感が満載のソフトクリームの味が大きなウエイトを占めるので、純粋に久寿餅の味を楽しみたいという方には向かないのかもしれない。しかし「黒蜜の濃い味が苦手」とか「黄な粉の粉っぽさがちょっと…」とか「餡子って重苦しい甘さで好きじゃない」という方が散見されるのも事実。それらがソフトクリームで緩和されるので、久寿餅がより万人向けの美味になっている。和菓子の美味しさに目覚めてもらうには、こうした和洋折衷のメニューが良い契機になると思う。

和菓子の甘さが苦手という人はもちろん、そうでない皆様には久寿餅の新たな可能性を知ることができる『珈琲茶房 餅陣住吉』さん。あなたも訪れてみては?


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2009年07月25日

川崎大師『住吉』さんにて、時代を超えて支持される久寿餅の味に舌鼓

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京浜急行線・川崎大師駅

夏の暑さが戻ってきた今日、久しぶりに川崎大師まで足を伸ばした。

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金剛山金乗院平間寺(川崎大師)

正式な名称は開基(かいき:仏寺を創建すること)した平間兼乗(ひらまかねのり)という武士の姓から金剛山金乗院平間寺(こんごうさん_きんじょういん_へいけんじ)という。ニックネームにあたる川崎大師の方が有名なのは、それだけ「霊験あらたかな川崎の厄除け大師さま」として民衆の信仰が篤かったからであろうか。

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住吉(甘味処 / 東門前、川崎大師、鈴木町)

川崎大師で参拝を終えたら、川崎大師の山門に向かって直ぐ右側に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『住吉』さんに立ち寄るのがお決まりのコースという方も多いのではないだろうか。1917(大正6)年にこの地で創業した同店は、川崎大師名物の久寿餅(くずもち)を始め各種の和菓子を土産物として販売している。

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株式会社住吉ホームページ

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店内の様子

店内では同店自慢の甘味をその場で味わうこともできる。私が入店したときは丁度入れ替わりのタイミングだったのか他に客はいなかったのだが、私が席に着くと陸続と入店してきた。

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久寿餅(410円:税込)

席についてから程なく、お目当ての久寿餅が運ばれてきた。かぐわしい黄な粉の香りが漂ってきて、ワクワクの度合いが高まる。

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葛餅は、葛という植物の根から生成したデンプンである葛粉を溶いて砂糖を加え、火にかけて練りあげたものを型に流し込み、冷やして固めたもの。一方の久寿餅は発音こそ同じ「くずもち」ではあるものの、乳酸菌で発酵させた小麦粉のデンプンを溶いて型に流し込み、蒸して固めたもの。つまり両者はまったく別の食べ物なのである。

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久寿餅の持つクニュッとした柔らかいのに弾力がある歯ごたえと、仄かに感じる独特の風味。これに粘度が高く久寿餅に良く絡む黒蜜黄な粉の風味が加わって、時代を超えて支持されてきた確かな美味しさを感じることができる。川崎大師への参拝の折には、参拝客をいつでも優しく迎えてくれる『住吉』さんに、貴方も訪れてみては?

補足:同店のサイトに書いてあったのだが「黒蜜をかけて時間が経つと久寿餅から水分が出てしまい、蜜の味が薄くなる」そうだ。川崎大師への参拝した帰り道、同店で同席者と四方山話を楽しむのも良いが、久寿餅は早めに食べきったほうが良いかも。


住吉 [ スイーツ、甘味 ] - Yahoo!グルメ





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2009年06月08日

御茶ノ水『天野屋』さんの冷やし甘酒で、目から鱗を落としてみませんか?

子供のころの経験が大人になるまで尾を引いてしまっている方は多いのではないか。しかしそれが根底から覆されるという経験をされた方はどのぐらいおられるだろうか。私は今回、或るお店でその貴重な経験をしたのでご紹介したい。

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神田神社(神田明神)

江戸総鎮守として信仰を集める神田神社(神田明神)。

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天野屋(甘味処 / 御茶ノ水、末広町、新御茶ノ水)

その門前に店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)『天野屋』さん。ものの本によれば1846(弘化3)年の創業というから、日本でいえば江戸幕府第12代将軍徳川家慶の治世。孝明天皇が即位され、また後に江戸幕府第14代将軍となる徳川家茂およびその妻となった和宮親子内親王(皇女和宮)が生まれた年。

7年後の1853(嘉永6)年にはマシュー・C・ペリー提督率いる米国東インド艦隊が現在の神奈川県横須賀市浦賀に来航した黒船来航事件が起こり、日本の歴史は、いわゆる“幕末”へと突入していく…おっと、いかんいかん、どうも戦国時代や幕末が絡むと話が脱線する(笑)。

閑話休題、『天野屋』さんは創業以来160年以上の永きに渡り、神田神社参拝客の休憩所として親しまれてきたお店。隣接する小売スペースでは味噌や納豆なども取り扱っているが、喫茶部門の主力商品は甘酒である。土蔵造り風の外見に違わず、内装も古民家風の趣ある作り。こうした空間に佇んでいると気持ちが落ち着いてくるのは、日本人のサガであろうか。

ところで私は神保町の古書店街をはじめ神田神社周辺には数限りなく出没しているし、この店も古くから知っていた。しかし同店に実際に訪れたのは今回が初めてなのだ。理由は、私が持っていた甘酒への印象が悪かったことにある。

幼少のころ何度か飲んだ甘酒はいずれも酒臭く、しつこい後味が残り、しかも微量とはいえアルコールが含まれていたからか、アルコールを受け付けない体である私は飲んだ後に体が痒くなったのだった。そんな私が今回同店を訪れたのは、甘酒には二種類の製法があることを知ったからである。

【甘酒の種類】
(A)
固めの粥もしくは軟らかく炊いた米に米麹を加えて作る。米麹により米のデンプンが糖化して甘くなる。なお、これに清酒酵母を加えて発酵させ、糖がアルコールになったのが濁酒。
(B)濁酒を漉して清酒を造る過程で生じる酒粕を湯で溶かして作る。甘みは砂糖などで後から加える。

どちらも甘酒を名乗っているが、AとBでは原材料(米&米麹or酒粕)も甘みの根拠(デンプンの糖化or砂糖など)も違う。加えてAは清酒酵母を加える前の段階だから当然アルコールは含まれていないが、Bは糖がアルコールになった後だから原材料の酒粕にも大量ではないがアルコールを含んでいるなど、ぶっちゃけAとBはまったく別の代物なのである。私がこれまで良い印象を持っていなかった甘酒はBの甘酒であった。

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冷やし甘酒(450円:税込)

そして『天野屋』さんの甘酒は、同店の地下6メートルのところにある土室(つちむろ)で培養された麹を使用しているAの甘酒なのである。同店の甘酒にはホットとアイスの二種類があるのだが、今回は、これからの季節にピッタリな冷やし甘酒をチョイスした。

「甘酒は冬の飲み物」と思っていらっしゃる方には違和感があるかもしれないが、俳句の世界では甘酒は夏の季語。本来は暑気払いとして庶民に愛されていた飲み物なのである。

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嫌なにおいなど全くしない。仄かではあるが、Bの甘酒と比べれば「芳香を放つ」と言っても良いぐらいだ。そして口にすれはあくまで自然な、そしてとても親しみのある甘みが全身にいきわたる。

ご飯をよく噛んで食べる唾液に含まれるアミラーゼがデンプンを糖に変えるので甘みを感じるが、米麹もアミラーゼで米を糖化している。つまり、ご飯の甘みと甘酒の甘みは同じ物なので、日本人にとって親しみがあるのは当たり前なのだ。無論、酒臭さなど皆無だし、後口にいつまでも残ることはない

思わず唸ってしまった。「目から鱗が落ちる」とはこのことか。私がいままで持っていた甘酒に対する悪い印象は完全に氷解させてしまった。世の中には炭酸飲料やスポーツドリンク、また果汁ジュースなど、数限りない「甘い飲み物」が存在するが、これだけ品の良い美味しさを持ち、しかも食品添加物とは無縁の安全な飲み物を思いつくのは、私の知識では難しい。

甘酒ファンの方は言うまでも無いが、これまで甘酒に良い印象を持っていなかった方にこそ、目から鱗が落ちる『天野屋』さんの甘酒を試して欲しい。


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2009年06月06日

神谷町『SOWA』さんは、平日のみの営業なのが惜しまれる。

今回紹介するお店は、その存在は古くから知っていたのだが、平日のみ営業しているお店のため、訪れる機会になかなか恵まれなかった。

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ソーワ(アイスクリーム / 神谷町、御成門、六本木一丁目)

今回ようやく念願かなって来訪できたのは、東京メトロ日比谷線神谷町駅から徒歩数分、神谷町駅3番出口を出たら十字路を御成門方向へ進み、二つ目の角を左折すると到着する(詳しい場所は上部リンク先を参照)『SOWA』さん。

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『SOWA』公式HP

店舗には大きなソフトクリームの看板が掲げられているので、初訪でも発見は難しくないと思われる。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

同店は店舗に隣接した工場で生産したホームメイドの氷菓(アイスクリームやソフトクリームなど)を扱う専門店。同店HPによれば1955(昭和30)年創業で、当初は近隣のホテルなどへの卸売を専門としていたのだが、その評判のよさから小売も始めたとのこと。そんな経緯のため、同店はイートインはもちろんテイクアウトも可能となっており、近隣の人々に愛されている。

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フルーツランド(320円:税込)

今回は、同店の定番商品にしてロングランメニューとなっている、フルーツランドをチョイス。バニラソフトと様々なカットフルーツをタッパーで混ぜ合わせて饗される。手にするとズッシリとした重さを感じるほど、ボリュームがあるのもありがたい。

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フルーツの鮮烈な甘さと食感、ソフトクリームの滑らかな舌触りと優しい甘さが融合し、とても良い美味しさとなっている。味の組み立てが素朴な部類に属するのは老舗ゆえ創業当時からのシンプルなレシピが味の基本になっているからだろうか。とはいえゴテゴテとフレーバーを重ねた結果、互いの特徴が殺されてしまって全体としてはただ甘いだけのスイーツより、よほど好感が持てる。

『SOWA』さんの難点をあえて挙げれば、タイトルにも記したように平日のみの営業なので、近隣に縁のある人でなければ訪れる機会に恵まれないところだろうか。でも地方発送も受け付けているので、試してみてはいかが?


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2009年05月24日

中野『煌梨の白いタイヤキ』さんで「白いタイヤキ」の正体を探る

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JR中野駅

中野駅前に「新種の鯛」ならぬ「新種のタイヤキ」がいる、との噂を聞きつけ、久しぶりに中野までやってきた。

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煌梨の白いタイヤキ 中野店(たい焼き・大判焼き / 中野)

中野駅北口のバスロータリーを進み、アーケード街の入り口まで来たらアーケードには入らずに右折。すると程なく進行方向左手に見えてくるのが『煌梨の白いタイヤキ』さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。店名が示すとおり、ここでは、白いタイヤキなるものを売っているらしい。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

同店は店頭販売のみでイートインスペースは無い。ガラス越しに店内を覗けば…いたぞ、“養殖”されている白いタイヤキたちが! しばし行列に並んで無事購入。

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白いタイヤキ・小倉あん(150円:税込)

はやる気持ちを抑えて、包み紙から取り出す。

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なるほど、実物を間近に見れば、表面に若干の焦げ色こそあるものの、確かに白い。手触りの感覚では、良く知られている一般のタイヤキと大差は無いように思えるのだが、中を確認するために割ってみたら…。

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外皮がまるで餅のように、モッチリとした弾力と粘りがあったのだ。皮の生地に餅粉や白玉粉のようなものが含まれているのだろうか? 外側がパリッ中がモチッとした食感の皮と、上品な甘さの餡が組み合わさった美味しさは、姿形こそタイヤキだが、実際はタイヤキ状に形成した焼き大福といったところか。

シンプルな食べ物だけに、味のよさから「よい素材を使っているな」とわかる『煌梨の白いタイヤキ』さん。単に奇をてらっただけではない美味しさを、お試しあれ。


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2009年05月09日

荻窪『高橋の酒まんじゅう』は、一品で勝負できる逸品

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JR荻窪駅

暫くご無沙汰していた荻窪までやってきた。土曜日の午前中からワザワザ乗り込んだ訳は、お昼過ぎには売り切れてしまうほどの評判を呼んでいる「あるもの」を購入するためである。

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荻窪駅北口から天沼八幡通りを歩くいていくと

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高橋の酒まんじゅう (和菓子 / 荻窪)

程なく到着するのが『高橋の酒まんじゅう』さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。「名は体をあらわす」の言葉通り、同店は酒饅頭の専門店である。

饅頭とは小麦粉などの粉を捏ねて作った皮で餡を包み、蒸すか焼くかして作った菓子のこと。日本には奈良時代に中国から伝わったとされている。そして饅頭の皮を作る際、昔は膨張剤のようなものが無かったから米麹(こめこうじ)を用いて小麦粉を発酵させる技法が生まれた。米麹を用いての発酵は日本酒の製造過程にも通じるものであり、また出来上がった饅頭からも日本酒の香り(正確には発酵臭)がすることから、酒饅頭と呼ばれるようになり、現在に至っている。

現在では米麹を使わずに酒粕や日本酒そのものを利用して手軽に作る方法が一般的となっているようだが『高橋の酒まんじゅう』さんでは米麹を用いる昔ながらの製法を採用している。開店直後に訪れたにもかかわらず、近隣の方が自転車にて続々とお店に訪れては纏め買いする光景が見受けられた。

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同店の店内にはイートインスペースなどはなく、店頭販売のみ。よって購入した酒まんじゅうを手に駅ビル施設内のベンチまで移動。腰を下ろして包装を解くと…。

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酒まんじゅう(一個105円、写真は四個で計420円:税込)

艶やかな白い柔肌に包まれた酒まんじゅうと感動のご対面! ひとつひとつが薄いラップで包装されているので、焦る気持ちを抑えつつラップを剥ぐ。

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手にした感じは、一般的な酒饅頭よりはちょっと小ぶりで平べったい。ただ酒饅頭は地方によって様々な形状や製法があるので何をもって一般的と定義するかといわれると説明に難儀するが(笑)。

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そして手にした酒まんじゅうを割った時に驚かれるかもしれない。なぜなら皮がまるで餅でできているかのようにムチッとしているからだ。いや、極めてハイレベルな中華まんの皮のような感じだと表現したほうが適切か。それまで酒饅頭の皮といえば厚ぼったくて水分の無いバサバサしたものか、あるいは餡に辛うじて張り付いているような薄いものしか知らなかったとすれば、これは新たな発見となるであろう。

皮そのものの出来がよいし、餡も素直な甘さで喉を良く通る。日本酒の香りは仄かに漂う程度なので「酒の香りがプンプンするのが酒饅頭だ」と思っている人は戸惑うかもしれないが、自分は同店の酒まんじゅうを食べて「匂いの強い酒饅頭は後から意図的に香りを付け加えているのではないか?」と思った。自分のようにアルコールの苦手な人間は、同店のように匂いが強くないほうが有難い。なんだかんだで4つの酒まんじゅうをアッという間に平らげてしまった。

『高橋の酒まんじゅう』さんでは「皮が硬くなりましたら、焼いたり、むしたり、天ぷらにして、又一味違った味をご賞味いただけます」(パンフレットより抜粋)とアナウンスしている。これだけの製品なので、焼いても蒸しても天麩羅にしても美味しいであろう。だが、まずは店頭で買ったものを直ぐに味わっていただきたいと願う。

予約も受け付けているので、皆様もご賞味されてみてはいかが?


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2009年05月04日

池上『甘味あらい』さんで饗される「贅沢あんみつ」の贅沢さ

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東急池上線・池上駅

東急池上線の名の由来となっている池上駅までやってきた。日蓮聖人入滅(臨終)の霊場・池上本門寺の門前町として栄えたこの地には、他の門前町と同様に参拝客を持て成すための飲食店が数多く軒を連ねているが、今日はそのうちの一軒をご紹介したい。

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池上本門寺

池上本門寺に参拝を済ませ、向かった先は、

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甘味あらい(和菓子 / 池上)

池上本門寺の程近くに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図参照)『甘味あらい』さん。そのひっそりとした佇まいからは想像つかないかもしれないが、こだわりの甘味を提供する甘味処として近隣住民のみならず遠方からも足を運ぶ人がいる名店である。

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甘味あらい公式サイト

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

スペースの問題もあるのだろうが、店内は甘味処には珍しいカウンター形式。白熱灯の柔らかい光が照らす店内にはムーディな音楽がBGMとして流れており、甘味処というよりも小料理屋といった趣。

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贅沢あんみつ(850円:税込)

注文したのは同店名物の贅沢あんみつ。敷き詰められた寒天の上にはこし餡と粒餡の二種類の餡とバニラと抹茶の二種類のアイスクリームがそれぞれ鎮座し、さらにイチゴやキウイフルーツ、栗といった盛り沢山のフルーツや求肥(ぎゅうひ)、白玉まで盛られた文字通り“贅沢”なあんみつだ。

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しかも贅沢なのは単に盛り付けられた食材の多彩さだけではない。同店サイトによれば、その殆どが自家製だというのである!

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贅沢あんみつは、沖縄県八重山産の本黒糖とアカシアの蜂蜜から作られた自家製の黒蜜を掛けていただく。少量でもハッキリとした個性がある黒蜜なので、イキナリ全部掛けるのではなく、様子を伺いながら少しずつ掛けていくのが良いと思う

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上品な甘さの餡は、こし餡には北海道十勝産の「エリモ小豆(ショウズ)」、粒餡には「とよみ大納言」というように材料となる小豆を使い分けているのだから恐れ入る。歯ざわりのよい寒天は岐阜県山岡町産の細寒天、茹で立てでホンノリと暖かい白玉には良質な国産もち米を江戸時代からの伝統と独自の製法で作る玉三謹製の「御膳白玉粉」…というように、食材の素性を書き並べていったらキリがないが、これら上質な食材を用いて作られているためか、これだけ多彩な食材が盛り込まれているのに各々が美味しさを確りと主張し、しかも調和が取れているのだから感嘆する。

同店のあんみつはテイクアウトや地方発送にも応じているが、やはりお店で出来立てを食べるのが一番。皆様も池上本門寺に参拝の折には訪れてみてはいかが?


甘味あらい [ スイーツ、甘味 ] - Yahoo!グルメ





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2009年03月21日

江原中延『maple』(メイプル)さんの、素材を無題にしない精神

ホットサンドとは、オーブンで焼いたり衣をつけて油で揚げたりし、温かい状態で食べるサンドイッチのこと。時折TVの通販番組でホットサンドメーカーのような専門の調理器具も紹介されているので、ご存知の方も多いだろう。

だが本格的に作ろうと思うと案外手間隙がかかるもの。故に自宅はもちろん、外食でも案外と食べる機会に恵まれないのではないだろうか。そこで、今日はホットサンドの専門店をご紹介したい。

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maple (メイプル) (サンドイッチ / 荏原中延、中延)

東急池上線・荏原中延駅の程近くに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『maple』(メイプル)さん。自分が知る限りでは唯一のホットサンド専門店である。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

女性オーナーが一人で切り盛りする同店の店内は洋風建築のリビングのようで、とても落ち着いた空間を提供している。お店というよりは田舎の実家で寛(くつろ)いでいるようだ。そしてメニューに目を移すと、約20種類近くのホットサンドがズラリと並んでいる。ホットサンドにこれほどバリエーションがあることに驚く。価格帯は450〜540円とリーズナブルである。

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ジューシーバーグ(520円:税込)

しっかりと食べたい気分だったので、ハンバーグが丸ごと一個入ったジューシーバーグを選択。こんがりと焼かれたパンの内部には、刻みタマネギの入った肉厚のハンバーグが存在を誇示するかのごとく堂々と鎮座している。

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手にした感触はズッシリと重く、香ばしいトーストの香りが鼻腔をくすぐる。口にすれば外皮のトースト部分のカリッとした食感とハンバーグの濃厚な肉の味、さらにタマネギの甘みがアクセントとなって、美味しくいただける逸品。ボリューム面でも申し分なく、女性はもちろん、男性でも満足できる一皿だ。

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写真をみるとフライドポテトのようだが、これはパンの耳。ホットサンドを生成する際に落とされる部分なのだが、注文したホットサンドに添えられてくる。当然こちらもコンガリと焼きあがっており、ちょっとしたスナック菓子のようで美味しい。素材を無駄にしない姿勢には好感が持てる。

『メイプル』さんは朝9時から営業しており、このたびは開店直後に訪れたのだが、自分がオーダーしたホットサンドを待つ間、近所の常連客と思われる方々が、一人で、あるいはご夫婦で続々と来店し、オーナーと楽しく会話していた。地元民に愛される『メイプル』さんに、あなたも訪れてみては?


ホットサンド専門店 メイプル [ 喫茶、コーヒーショップ ] - Yahoo!グルメ





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2009年02月07日

自由が丘『古桑庵』さんで堪能する和スイーツと良質な時間

自由が丘が日本有数の菓子・スイーツ激戦区であることをご存知の方も多いだろう。自由が丘のスイーツというとケーキに代表される洋風菓子を連想してしまうが、和風甘味だって決して引けをとらない。今日は、自分が現在住んでいる自由が丘の和風甘味所を一軒ご紹介したい。

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古桑庵 (こそうあん) (甘味処 / 自由が丘)

自由が丘駅からカトレア通りを北上すること約5分ほど。緩やかな上り坂の途中、駅周辺の喧騒も静まってきたころに姿を現す古風な佇まいの一軒家。それが良質の和風甘味を饗する喫茶店『古桑庵』 (こそうあん)さんである(詳しい場所は上部リンク先を参照)。見た目は作りこそ立派だが、まるっきりの古民家なので入り口に掲げられた木製の看板が無いと「本当にお店なのか?」と戸惑う。

だがこれは、同店がオーナーである人形作家の渡辺芙久子氏の自宅を改装したものであることに由来している。『古桑庵』という店名はオーナーの祖父の友人にあたる、夏目漱石の娘婿にして作家の松岡譲氏の命名であると同店の入り口に記されている。

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この日本家屋は大正末期建築とのこと。21世紀の日本では極めて貴重となった侘び・寂びといった言葉が、この玄関や店内から見られる日本式庭園を眺めているだけで感じ取れる。こうした空間に身を置くだけで不思議と気持ちが静まってくるとき、自分も日本の文化を愛する精神が魂に刻み込まれた日本人であることを再認識させられる。

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古桑庵風抹茶白玉ぜんざい(800円:税込)

穏やかな光に照らされた窓際の席に腰を下ろしてより程なく、お待ちかねの甘味が運ばれてきた。

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抹茶の中には丁寧に煮られた小豆と柔らかい白玉が入っている。決して力強く主張するわけではないが、抹茶の中にあってなお個性を失わない小豆の甘みと、マシュマロのようにフンワリとした食感の白玉が織り成す上品な味は、スイーツ激戦区である自由が丘にあっても光るものがある。

また瞠目すべきは抹茶の美味しさ。穏やかで苦味がないばかりか、抹茶にありがちな粉っぽさが感じられないのだ。抹茶味のスイーツが苦手な人にもお試しいただきたい逸品である。

あなたも『古桑庵』さんの静かな空間で、甘味を口にしながら猥雑な日常と掛け離れた時間を過ごしてみませんか?


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2008年12月31日

自由が丘『MOMI&TOY'S』のクレープを食べながら自由が丘散策

週末、パソコンを新調し、それに慣れる意味も込めてエントリを一件アップしていたら既に時間はお昼時となっていた。これでは遠出は難しいと判断し、近所を散策しながらウインドウショッピング――「冷やかし」ともいう(笑)――をすることに。

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自由が丘・グリーンストリート(九品仏川緑道)

さて本日は、自分にとっての自由が丘散策のお供をご紹介したい。

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MOMI&TOY'S メルサ自由が丘 パート2店 (モミアンドトイズ)(クレープ / 自由が丘、奥沢)


自由が丘駅南口から徒歩数分、グリーンストリート(九品仏川緑道)沿いにあるショッピングモール・メルサ自由が丘パート2の一階に出店している『MOMI&TOY'S』(モミアンドトイズ)さん(詳しい場所は上部リンク先参照)。日本屈指の甘味激戦区である自由が丘でも評判のクレープ屋さんだ。自由が丘だけでなく、川崎や光が丘などにも支店があるので、ご存知の方もいらっしゃるのではないだろうか。

ちなみに店舗には車輪がついているが移動販売店ではなく固定店舗。だが車輪は伊達ではなく、ちゃんと移動販売店としての運用も可能だ。これは『MOMI&TOY'S』の運営会社がフランチャイズ形式での店舗運営も採用しているから。

運営会社HPの記載によれば、フランチャイズ店は競争の少ない郊外で複数の商業施設を約一ヶ月サイクルにて巡回する移動販売を行うとのこと。なぜ移動販売にするかというと「あのお店がここにやってきたんだって!」という開店効果と「もうすぐ別の場所に移っちゃうんだって!」という閉店効果をうまく活用するためなんだとか。

そのほかにも、たとえば売り上げのよい地域を重点的に回るようにするとか、その地域でイベントが開催されるときには開催会場近くに移動させるなどといったフレキシブルな店舗運営が移動販売店であれば可能となる。大規模な調理設備を必要としないクレープ屋という業態を生かす運営方法といえる。

無論、上記のフランチャイズシステムは『MOMI&TOY'S』のブランドで集客できるほどに確立しなければ十分な効力を発揮しない。自由が丘店のような直営店の使命は、競争の激しい地域で営業成績をあげて『MOMI&TOY'S』のブランドを高めることにある。特に日本屈指のスイーツ激戦区である自由が丘での知名度向上を担う同店の使命は重大だといえる。

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閑話休題。フランチャイズでの移動販売を見越して同店は食券制を採用しているので、メニューを選んだのち食券を購入してスタッフに渡そう。

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いちご生(クリーム)(400円:税込)

一番高いクレープでも500円を少し超えるぐらいなのがうれしい。今回は写真栄えも考慮して、イチゴと生クリームのクレープを選んだ。

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同店のキャッチフレーズは「とろけるクレープ」。その言葉どおり口に入れると中のクリームはネットリと蕩(とろ)け、クレープ生地の部分は幾分モッチリとした食感を残しつつもクリームと同じぐらい蕩けていってしまう。その柔らかさたるや咀嚼の必要が殆ど無いぐらいだ。運営会社のHPによれば、クレープの生地に小麦粉と共にアーモンドの粉を使うことで、この食感を実現したのだとか。

また生クリーム自体がしつこさの無い後口の軽いものであるのに加え、必要な分だけ店頭でホイップして投入しているのでとても美味しい。さらに写真を見てもらうとわかるが同店のクレープは包み方も他店とはちょっと違うこともあり「尻尾まで餡子が入った鯛焼き」ならぬ「最後の一口まで生クリームが入っているクレープ」となっている。

ただ、好きな味なので敢えて苦言を呈するが、運営会社の方針であろうが同店のクレープに「美容と健康にもよい」という付加価値をつけようとしているところには蟠(わだかま)りを覚える。

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フルーツを多く使っているから「ビタミンCの摂取」はまぁよいとして、クレープ生地を鉄板で焼くから鉄分補給になるとか(間違っているとは言わないが、薄いクレープ生地を焼く程度の短い時間でどれだけの鉄分が溶け出すのか?)、生クリームにコラーゲンを配合しているから肌に優しいとか(「酢を飲むと体が柔らかくなる」という話が俗説であるのと同じで、食べたものが体にダイレクトに作用するほど人間の身体構造は単純ではない)…。

純粋に味で勝負できるだけのものはあると思うのだが。運営会社の方にはご一考いただきたい。


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2008年09月20日

仙台『ずんだ茶寮』さんで学んだ、弱点のリカバリー方法

自分が子供の頃、仙台名物といえば笹蒲鉾だった。今でもそれは変わらないが、それ以上に全国的に有名になったのが牛タンと、ずんだ餅である。特にずんだ餅が仙台名物として有名になったのはここ数年のことのように思う。

本来、枝豆を擂り潰して砂糖を混ぜ餡にして食べる食文化宮城のみならず福島や山形にも存在し、その土地によって名称も異なる。それなのに仙台の“ずんだ”がこれだけ有名になったのは、やはり東北一の商業圏であることからメディアへ露出する機会に恵まれたためであろうか。

また、このお店の存在も“ずんだ”の訴求に一役買っていると自分は考えている。

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ずんだ茶寮 仙台駅西口店 (ずんださりょう) (和菓子 / 仙台)


仙台駅西口、駅ビルの一階に店を構える『ずんだ茶寮』(ずんださりょう) 仙台駅西口店さん(上部リンク先も参照のこと)。同店は仙台土産の定番菓子“萩の月”でおなじみ(株)菓匠三全(かしょうさんぜん)さんがプロデュースした、郷土料理“ずんだ”をデザート感覚で気軽に味わえるカフェである。

テイクアウトスペースも併設されており、地元民はもちろん、土産の購入や列車の発車時刻を待つ旅行者の利用客も多い。このため図らずも同店が県外の人間に“ずんだ”を訴求する発信基地のような役割も果たしている

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店内の様子(写真左)、メニュー(写真右)

店内に入ると店員さんから、注文の前に荷物を置くなどして席を確保するよう促される。同店独自のルールである。指示に従って席を確保した後、注文を通す。待つ間に店内にあったリーフレットで“ずんだ”の語源を学ぶ。それによれば以下の二説が紹介されている。

(1)豆を打つ…豆打(ずだ)が転訛した
(2)伊達政宗公が出陣の際に用いる陣太刀(じんだとう)で豆を潰して食べたことから

あくまで個人的な見解ではあるが、2の説で紹介されている陣太刀は通常「じんだち」と発音するはずだから、自分は1の説を支持したい。

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ずんだ餅(630円:税込)

…といったことを考えている間に、お目当てのずんだ餅が運ばれてきた。宮城県産の餅米“みやこがね”で作られた餅が三つ、その上に“ずんだ”がタップリとかかっており、これとお茶と塩昆布でセットとなっている。枝豆を元とする鮮やかなライトグリーンが目に眩しく、まずは見た目で楽しめる。

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餡は砂糖の甘みが最小限にとどめられ、枝豆の甘みが上手く生きている。また枝豆の潰し方を(おそらくは)わざと荒くすることで、豆としての食感を維持している。どうやら菓子としての甘みよりも原材料である枝豆の個性を生かす方向を追求したようだ。単なる甘い餡であれば小豆を原料にしてもよいのだから“ずんだ”らしさをアピールするのであれば賢い選択といえるだろう。

だがそれによる不都合も少々ある。それは後口も枝豆のものとなってしまうのだ。どうしても枝豆=ビールのお摘みという思い込みがあるせいか、菓子としてこれを食べ続けることに若干の心理的抵抗を感じてしまう…。

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そこで、お茶を啜り、付け合せの塩昆布を食べよう! 口の中が完全にリセットされ、気持ちも新たに“ずんだ”を楽しめるようになる。

とりわけ塩昆布を付け合せに選んだのは見事としか言いようが無い。単純に口の中の感覚をリセットするだけでなく、口中を一旦塩気で満たすことで“ずんだ”の甘みが最大限に強調されるのだ。丁度、高く跳躍するために瞬間深く沈みこんで反動をつけるような役目を果たしていると考えてもらうと分かりやすいだろう。この塩昆布、単なる引き立て役に留まらない名バイプレーヤーである。

また塩昆布が盛られた小皿が枝豆の形を模している点も芸が細かい。菓子の長所も弱点も研究し尽くしてきた老舗、菓匠三全さんならではの心配りといえるのではないだろうか。

仙台へ起こしの際は、皆様も『ずんだ茶寮』さんで“ずんだ”体験をされてみてはいかが? 自分も仙台を訪れる際は、定番になりそう。
(⌒-⌒)


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ラベル:仙台 ずんだ
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2008年09月08日

麻布十番『ナニワヤ・カフェ』さんで待たずに味わう浪花家の鯛焼き

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麻布十番・浪花家総本店

過日、麻布十番まで足を伸ばしてランチを済ませたあと「麻布十番といえば、ここは外せないよなぁ」ということで、鯛焼きの名店『浪花家総本店』さんを尋ねることにした。人形町の『柳屋』さん、四谷の『わかば』さんと共に東京鯛焼き御三家の名を頂戴している説明不要の名店であり、地方の方でも御土産という形で食べた経験を持つ方も多いことだろう。

同店は明治時代末期の1909(明治42)年の創業で、屋号は初代の出身地である大阪に因む。初代の神戸清次郎氏は銀行家の息子であったが、成功を夢見て上京。当初は今川焼き(地方によっては回転焼き、大判焼きなどとも)を売っていたが、他店との差別化を図るため形状を変えることを思いついた。

まず亀の形を模した亀の子焼きを作ったが売れ行きは上がらず。その後も様々な形を試したが、縁起物として珍重されていた上に高価で庶民の口には中々入らなかった鯛の形を模したところ、これが大当たりしたため鯛の形に落ち着いたという。つまり同店は鯛焼きの生みの親であり、元祖というわけだ。

ちなみに同店が紹介されるときに必ず出てくるのが、450万枚という日本におけるシングル盤の売上記録としては未だに破られていないセールスを記録している超ヒット曲「およげ!たいやきくん」のモデルであるというお話。

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およげ!たいやきくん(DVD付)

これはジャケットにも描かれている鯛焼き屋のマスターの姿が、コック帽と蝶ネクタイをトレードマークとした現在同店の会長職にある神戸守一氏をモデルとしているところから来ている。

さて到着したはいいものの、『浪花家総本店』さんで鯛焼きを購入しようとしたら、ややもすれば数時間待ちなどということもザラである。地元民でもなければそんな時間的余裕など無いという方も多いことだろう。そんな皆様に耳寄り情報をご紹介したい。

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ナニワヤ・カフェ (Naniwaya cafe) (カフェ / 麻布十番)



同店は昨年(2007年)店舗ビルを改装したのだが、二階に、麻布十番の別の場所で営業していた『ナニワヤ・カフェ』が移転してきたのだ(写真左)。常に戦争状態のような『浪花家総本店』店頭とは異なり、こちらでは空調の効いた落ち着いたスペースで(写真右)、鯛焼きはもちろんのこと各種飲み物やヤキソバのような食べ物メニューもいただける。

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たいやき(1個)セット(たいやきとドリンクのセットで600円:税込)

鯛焼きを単品で注文することは出来ないので注意! しかし『浪花家総本店』さん奥のイートインスペースで慌しく食べるより、折角この地まで来たのだからドリンク代を支払ってもゆっくり落ち着いて食べるほうが良いと思う。なにしろ10分ほど待てば確実に『浪花家総本店』と同じクオリティの鯛焼きが食べられるのだ。焦ることはない。

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さて、程なくして運ばれてきたら早速手にしてみよう。少々熱くても素手で掴むことをオススメする。すると掌を通してパリッと焼きあがった皮の心地よさが電流のように脳に伝わり、凡百の鯛焼きとはレベルが違うことを認識するだろう。人間が味を感じるとき、味覚のほかに匂い(嗅覚)や見た目(視覚)も重要な構成要素になるが、手触り(触覚)もまた味の一部なのだ。

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そして口にしてみれば、皮のパリッとした感触と焼きたてゆえの香ばしい薫りが素晴らしく、普段御土産として食べていた浪花家の鯛焼きとは違うことに驚かれるのではないだろうか。それも道理で、御土産として購入された鯛焼きは持ち運びの最中に鯛焼き自身から発せられる湯気によって皮がふやけてしまうし、香気も失せるオーブンを用いてトースターの要領で加熱すればある程度解消されるものの、焼きたての出来には及ばない

また餡が透けて見えるほど皮が薄く焼きあがっていることからも分かるように、餡子の量が外見から想像されるよりも遥かに多い。同店の餡は粒餡を煮て練り上げる過程で自然に潰れた潰し餡と呼ばれるもの。練り上げに注力すれば漉し餡になってしまうし、小豆の皮を潰さないように気を配ると粒餡のままだから、この加減は熟練の技の賜物なのだ。

たかが鯛焼きと侮る無かれ。餡の滑らかな舌触りと、時折口中をくすぐる小豆皮の感触、そして小豆本来の優しい甘さ…皮の出来のよさ、ドリンク(今回はミルク)との相性のよさも含め『浪花家総本店』の鯛焼きは非常にグレードの高い和菓子なのである。

こうした細かい味の分析ができるのも『ナニワヤ・カフェ』で落ち着いて食べるからこそ。麻布十番までお越しの際は、ぜひ同店でゆっくりと鯛焼きを味わって戴きたい。


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2008年08月24日

中目黒『カフェ・ド・ヴェルサイユ』さんにて塩ケーキの正体に迫る

フランスのママンの味にハマる! 「塩ケーキ」
Excite Bit コネタ

「塩ケーキとは何ぞや?」上の記事を見かけて以来、ずっと気になっていた。一応、記事中には「塩ケーキ(ケーク・サレ)とは、ベーコンやチーズ、野菜などを練り込んで焼いた“甘くないケーキ”のこと」とあるのだが、どうにもピンと来ない。

おそらく塩ケーキの“ケーキ”とは我々が思い浮かべるような洋菓子を指す時の“ケーキ”ではなく、[a fish cake]=魚肉だんご(プログレッシブ英和中辞典 より)というように、一定の形をした個体を指す際の用法なのだろうとは思うのだが…。

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カフェ・ド・ヴェルサイユ (Cafe de Versailles) (カフェ / 中目黒)


よって、その真偽を探るべく、記事でも紹介されていた『カフェ・ド・ヴェルサイユ』を訪問して確かめることに。東急東横線・中目黒駅から山手通りを五反田方面に10分ほど歩き、おもむろに路地に入ると閑静な住宅街の一角に忽然と姿を現す。詳しい場所は上部リンク先を参照していただくか、あるいは『カフェ・ド・ヴェルサイユ』さんの公式サイトをご覧いただきたい。

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カフェ・ド・ヴェルサイユ公式サイト

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店内の様子

テイクアウトを基本とする同店だが喫茶スペースもあり、噂のケーク・サレをこの場で頂くことも出来る。白壁の店内は明るくて良い感じ。12時から14時までの時間限定で饗されているランチセットをオーダーし、暫し待つ。その間に店内にあった、同店を紹介している雑誌の切り抜きを読んだのだが、それによると塩ケーキは本国フランスでは軽食やワインのつまみ、パーティーのオードブルなどで大活躍する一般的な料理なのだとか。

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まずはセットの一品である、鮮烈なバジルの香りが鼻孔を刺激する野菜スープが運ばれてきた。沢山の具による複雑な旨味が楽しく、これからやってくるメインディッシュへの期待を高める。

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暫くすると三種類のケーク・サレと生ハムのサラダ、そしてピクルスが載ったメインプレートが運ばれてきた。写真手前に鎮座しているのが噂のケーク・サレ。ようやくのご対面に胸の鼓動が高まる。

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写真は定番メニューである、焼き玉葱・ベーコン・グリーンピースが入ったケーク。想定していたよりも大量に具が入っており、栄養バランスも良さそうだ。味に関してだが、口にするまで自分は「要するに惣菜パンのような味だろうか」と想像していたのだが、惣菜パンよりも遥かに口当たりが軽い。そして思ったよりも味付けは控えめだ。

正直一口めは拍子抜けしたのだが、皿を運んできてくださった店長さん(雑誌の切り抜きにお顔が掲載されていた)が勧めてくれたように、サラダ用のドレッシング(左がシーザー、右がオリーブオイルベース)を塗ってから食べると…あら不思議、想像以上に味が膨らみをみせ、美味しくなったには驚いた。下手な喩えで恐縮だが、ご飯をそのまま食べたときと、ご飯にフリカケをかけて食べた時のような印象の違いを受けたのだ。

惣菜パンの使命は単品で満足感を与えることであるため一般的に強めの味付けとなっているが、逆に言えば個性的過ぎるタレントがそうであるように共演者が限られてしまう。毎日の食卓で他のオカズと共に日常的に食べ続けるには向かない。

だがケーク・サレはドレッシングをかけることで単品で満足感を得ることができるし、そのままなら控えめな印象が逆に功を奏してメインディッシュやアルコールの引き立て役として毎日でも食べられる。「いかなるポジションにおいても結果を出せるユーティリティプレーヤー、それがケーク・サレなのか…」と自分は思った。

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さてケーク・サレを食べ終わった後に運ばれてきたのはランチセットのトリを飾るドリンクとデザート。ドリンクは珈琲か紅茶が選べ、デザートはケーク・スクレ(甘いケーキ)から一種類を選ぶ。自分はアイスティーとケーク・オ・ショコラを選んだ。写真にある黒いケーキがそれにあたる。どうもサービス期間中のようで、ケーキは特別にもう一つついてきた。レモン・ケーク(ケーク・シトロン)とのこと。

さらに、写真では分かり辛いかもしれないがリンゴジャムも添えられていた。店長さん曰く「ヴェルサイユ宮殿の菜園で採れた」リンゴを使ったジャムなのだとか。実は、同店はケークの他にもジャムや塩、オリーブオイルといったフランスの食材も販売しているのだ。

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このケーク・スクレもシットリとした食感で且つ控えめだけれども甘さが十分印象に残る逸品。ジャムを塗って食べれば単品の時とは違った美味しさが拡がるのはケーク・サレと同様。同店のケークのレベルの高さが伺える。

駅から遠いので直接訪れるのは辛いかもしれないが、同店のケークはインターネットでも購入可能なので、折を見て試してみてはいかが?


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ラベル:中目黒 カフェ
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2008年06月24日

自由が丘『木花咲耶』さんで食す「いさぎよい」アイスクリーム

先週末のことである。きっかけは、郵便受けに投函されていたチラシであった。

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そのお店の名は『木花咲耶』さん。「このはなさくや」と読む。日本神話に登場する女神の名である。見れば「豆腐で作ったアイスクリーム」を饗するお店とのこと。

自分が現在住んでいる自由が丘は日本でもトップクラスのスイーツ激戦地区であり、各店は様々なメディアで取り上げられる機会が多い。なので新しくオープンしたお店でも比較的早く情報が手に入るのだが、不覚にも、このお店に関する情報は得ていなかった。そこで早速尋ねてみることに。

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木花咲耶 ((このはなさくや))

『木花咲耶』さんは自由が丘ピーコックの脇にあるヒロ通りを進み、路地に入ったところにあるビルの一階にある(詳しい場所は上部リンク先を参照)。自由が丘ピーコックの裏手、と表現したほうが場所をイメージしやすいだろう。通りから外れた奥まった場所にあるお店でド派手な看板を掲げているわけでもなく、訪れたときは正直拍子抜けしたほどだ。

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店内の様子

同店の公式HPによれば開店は今年の初めという。

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『木花咲耶』公式HP

自由が丘というスイーツに厳しい土地柄で、立地条件の悪さというハンディを跳ね除けて半年間営業を続けているのは評価できるだろう。穏やかな色調と調度品で構成された店内は、テーブル席のほかにテラス席もある。

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ダブルベリー+ワッフルコーン(450円+50円:税込)

『木花咲耶』さんの注文方式は二通り。基本のフレーバーにお好みのトッピングを加えていくアラカルト方式もあるが、代表的なフレーバーとトッピングが予め組み合わされたスタンダードタイプも9種類用意されており、初心者にはこちらがオススメ。

アイスクリームのサイズはレギュラー(450円:税込)とラージサイズ(600円:税込)の二種類。カップもあるが、上のようにワッフルコーンを選択することもできる(50円増し)。ダイエットに気を使う顧客への配慮からか、代表的な組み合わせにはカロリーも明記されているのが親切である。そしてスタンダードなタイプは、いずれも約150〜200キロカロリー前後と非常にヘルシーなものとなっている。

同店のアイスクリームの作り方は、マイナス30度の鉄板の上にアイスクリームの元を流し込み、フルーツなどのトッピングを素早く混ぜて一気に凍らせる製法。約1〜2分でアイスクリームの出来上がりだ。

自分が今回選んだのは、スタンダードメニューの中でも最も低カロリーだったWベリーヨーグルト 。練成されたアイスクリームは、ブルーベリーとイチゴ、そしてヨーグルトと玄米フレークが混ぜ合わさって出来ており、仕上げにハチミツがかけられた一品。

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上にかかったハチミツを見たときは、強烈な甘さが舌の上に訪れることを覚悟したのだが、食べてみて驚いた。良い意味で、後々まで全く尾を引かない爽やかな美味しさなのだ。豆腐を中心に植物性材料をふんだんに使った故の味であろうか。

その後も、食べ続けるたびに「サッパリとした」とか「切れ味の良い」とか、果ては「いさぎよい」などという、アイスクリームの味についての感想にはあまり使わない単語が脳内を駆け巡り、決して量が少ないわけでもないのに短時間で食べきってしまった。「これならラージサイズでもよかったな。低カロリーなのだし…」といささか後悔したほどだ。

味の面では申し分ないと思われるので、立地条件の悪さというハンディを乗り越える『木花咲耶』さんの今後の発展に期待したい。


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2008年06月08日

吉祥寺『夕焼けこやけ』さんの正体は移動販売のワッフル屋さん

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東急井の頭線・JR線吉祥寺駅南口

久しぶりに吉祥寺までやってきた。東急や伊勢丹、ヨドバシカメラといった大規模商業施設が立ち並んでいるかと思えば、井の頭恩賜公園のような緑豊かな施設も近隣にある。また電車一本で都心(新宿・渋谷)に向かえるというアクセスのよさ等々も手伝って、「住みたい町」として常に挙げられる人気の町である。

さて、今回そんな吉祥寺にやってきた理由であるが…。

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ジブリ美術館

吉祥寺駅から歩くこと10分少々、目的地はここ、ジブリ美術館。そして目的は、

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夕焼けこやけ (夕焼けこやけ)

ジブリ美術館の入り口前にて商売を営む自転車でのワッフル屋台(それとも移動販売店と称するべきか?)『夕焼けこやけ』さんのワッフルを食すことである。以前、何かの折にWebで「ジブリ美術館の前に出没する移動販売のワッフルがおいしい」との記事を見つけ、気になっていたのである。

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プレーンワッフル(200円:税込)

数量限定の黒ゴマはちみつ、くろみつきなこ(店頭表記に拠る)味もあったのだが、今回は一番シンプルなプレーンを選択。掲げた――というより自転車に括り付けられた――看板によれば「卵や乳製品を使わず、玄米をメインとした植物性のワッフル」(植物性の材料しか使っていないという意味だと思われる)だそうだ。

よくコンビニなどで小売されているカチカチのパサパサで砂糖の甘さだけが印象に残るワッフルとは一線を画す味である。非常にモチモチ・シットリした食感と、噛めば噛むほど滲み出てくる程よい甘さが心地よく、美味しい出来のよい蒸しパンをワッフル状に形成したもの、という表現をすればイメージがつかめるかもしれない。

営業はだいたい12:00前ぐらいからだが、評判を聞きつけた人たちが“開店”を事前に待ち構えているほどの盛況ぶりである。売り切れにはご注意されたし。なおジブリ美術館が休館する火曜日は定休日。また露天での移動販売という特性上、雨天時もお休みなのでご注意を。


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2008年04月28日

隠れた小田原名物?『守谷製パン店』さん

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JR小田原駅

久しぶりに小田原まで足を伸ばした。と書くと非常に遠出した印象を持たれるかもしれないが、在来線の各駅停車でも横浜から一時間ほどで到着するので、自分の中ではそれほど遠くまできた印象はない。

神奈川県西部の中心都市であり、箱根観光の玄関口でもある。また小田原市自体にも後北条氏の居城であった小田原城のような観光スポットもあるし、また蒲鉾や提灯をはじめ特産品が多い、魅力的な町である。

そんななか、実は隠れた小田原名物…と個人的に認定している(笑)ものがあるので、今日はそれをご紹介したいと思う。

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それがこの『守谷製パン店』さんである。小田原駅東口を出て、東通り商店街を入ればもう目の前(詳しい場所は上部リンク先を参照)。徒歩数分で到着する。外見(写真左)・内部の様子(写真右)を見ると分かるように、ここだけ昭和30年代にタイムスリップしたかのような趣の、レトロなお店である。

朝8時からの開店と同時にお客がひっきりなしにやってくるので、店内は大忙し。早急にビニールへとパンを包めるようにするため、店員さんが出来上がったばかりのパンを団扇で扇いで荒熱をとるぐらいだ(荒熱をとらないでビニールにつめると水蒸気で内部が湿ってしまう)。

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アンパン(140円:税込)

一般的なパン屋は棚に陳列されたパンをトングでつかんでトレーに載せ、レジで清算してもらうシステムだが、同店は店頭にて「アンパン3つとクリームパン1つ」というように希望の商品名を述べて袋詰めしてもらうオールドシステム。

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写真は同店でも1、2を争う人気メニューであるアンパン。購入したのは開店後間もない時間であり、まだ若干暖かいのがうれしい。また素手でこのアンパンを持つと、表面が焼き立てでパリッとしているのが伝わってくる。

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中はご覧のとおり「これでもか!」といわんばかりに餡が詰められている。パリッとした表皮、ふっくらした生地、そして怒涛のように押し寄せる餡。正直、店構えと同様に、よく言えば「昔懐かしい」味であり、あけすけな表現をするなら「一昔前の」味である。

だが、それがいいのだ。今日びの菓子パン・惣菜パンは進化の過程で非常に洗練された味と種類を持つにいたったが、反比例してインパクトを失ったような部分がある。その点『守谷製パン店』さんのパンは、進化を遂げる前のいわば原種が持つ味の無骨さというか、食べ手に与える満足感がそのまま残っているのだ。

皆さんも、小田原に訪れた際には『守谷製パン店』さんでパンを購入してみてはいかが?


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ラベル:アンパン 小田原
posted by 只今 at 00:00| 東京 🌁| Comment(5) | TrackBack(0) | 食:スイーツ・パン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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